はいどうぞ。

Q 手のふるえがなくても、依存症ということはありますか?

A あります。
手のふるえはアルコール依存症の典型的な離脱[りだつ]症状(禁断[きんだん]症状)です。長年たくさんのアルコールを飲むと、
(神経抑制物質である)アルコールに身体が慣れてしまい、アルコールが身体からぬけると神経のアンバランスのために手のふるえが生じるのです。
離脱症状は手のふるえ以外にも、発汗・不眠や幻覚[げんかく]など様々です。
また、アルコール依存症の症状も、飲酒のコントロール障害など様々です。
手のふるえがなくても依存症という診断がつきます。咳が出なくても、熱が出て鼻水が出れば風邪と思われるのと同じです。

Q しばらく自力で酒をやめては、また飲むことをくり返しています。本人は「やめられるから依存症ではない」と言っています。

A 自分でアルコールをやめられれば、アルコール依存症ではないと思っている人がいます。
アルコール依存症は、飲酒のコントロールができない病気です。適量の飲酒を長期間できず、
酒量が増加してしまいますが、しばらく飲まないことはできるのです。ご質問のように飲んで問題をくり返すのは、依存症の症状であるコントロール障害と関係していると思われます。

長期間自力で断酒するのは困難です。体調が回復するとまた飲みますし、断酒中のストレスに耐[た]えられずに飲み、問題をくり返します。長期の断酒には、依存症の治療と回復支援が必要です。

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