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発売から30年 睡眠導入剤「デパス」に深刻な副作用が次々と
依存症も認められ、コカインやヘロインと同じカテゴリーに

このクスリの恐ろしさは、医師の指示通りに服用しても依存症になってしまう点にある。
やめようにも「離脱症状」と戦わねばならなくなる。服用量を急激に減らしたり、中止することで痙攣(けいれん)発作、せん妄(時間や場所がわからなくなる、論理的な会話ができないなどの症状)、不眠、幻覚、妄想などに襲われるのだ。

独立行政法人『医薬品医療機器総合機構』(PMDA)は’17年3月、「漫然とした継続投与による長期服用を避けること」や「用量の遵守」を呼びかけると同時に「社会不安障害に苦しむ30代男性」の症例を示した。
この男性はデパスを3年にわたって服用していたが、服用をやめたところ、意識消失、痙攣、朦朧(もうろう)状態などの重い副作用が出たという。
しかも、離脱症状は長期服用しているすべての人に起こる可能性があるという。

『ブレインケアクリニック』の今野裕之名誉医院長に話を聞いた。

「どのくらい飲めば依存症になるかは個人差がありますが、数ヵ月、毎日服用しているような人は要注意です。薬に耐性ができるので、効果を求めて服用量を増やしてしまう人も出てくる。
この段階になると、急に服用を中止することで離脱症状が起こる可能性が高い。数ヵ月から年単位の時間をかけて、少しずつ薬を減らしていく必要があります」

海外ではベンゾジアゼピン系睡眠導入剤が認知症リスクを高めるという指摘もある。
高齢者を対象に服用者と、非服用者にわけて追跡調査した結果、認知症のかかりやすさに有意な差があったとする研究が存在するのだが、今野医師は「明確な答えは出ていない」と話す。

「ただ、高齢者がデパスを飲むことによって、せん妄を発症する可能性が高まることは事実です。処方は慎重に行う必要があります」
https://friday.kodansha.co.jp/article/87122