組分け帽「閉鎖病棟!」

ハリー「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

キチガイと賢者の石
10年前に両親が亡くなったあと、ロンドン近郊のサレーに住むダーズリー家に引き取られていたハリー・ポッターは、伯父バーノンと伯母(母親の姉)ペチュニアになかば虐待とも言える扱いを受け、その息子である同い年の従兄ダドリーにもいじめられる孤独な毎日を送っていた。
しかしハリーには、追いかけてくるダドリーから瞬間移動で逃げたり、蛇と会話してダドリーにけしかけたりといった、困ったことになると何かが起きる、自分でも分からない妄想があった。
閉鎖病棟に入院したハリーは仲間とともに薬剤師がニコラスフラメルの友人で著名な錬金術師であることを突き止める。
唯一彼だけが所有するという「賢者の石」(どんな金属も黄金に変え、飲めばどんな精神病も治る「命の水」を作り出す)こそが、院内に隠され、院長に狙われているものだと確信する。そしてハリーは深夜の校内で、院長が偏屈な主治医を脅しているところを目撃する。主治医は脅しに屈しなかったが、それも時間の問題に思われた。
じつは主治医こそがヴォルデモート卿の内通者だった。
主治医はなぜか部屋に設置されていた「みぞの鏡」から賢者の石をどうしても取り出せなかったが、ハリーが鏡を覗くと石は簡単にハリーのポケットに入る。ヴォルデモートは主治医にハリーを殺させて石を奪おうとするが、主治医はハリーの体に触れただけで火傷を負い死亡する。ヴォルデモートは憑依した人間が死んだために、ふたたび体を持たないままの姿で逃げ去る。