自分の考えている常識がひっくり返る瞬間に立ち会いたい。
自分の思う固定観念や既成概念など根本から否定されてほしい。
死んだら終わりという事を自覚しこの世が物理法則に支配された
つまらない世界だと気付いてからいつもそう願うようになった。

神や霊を信じない連中もいなくていいから、
いないでほしいから信じていないのではない。
信じたいのに信じれない、いてほしいけどいなくて悲しい、
むしろいてほしかった、あってほしかったと残念がる人も多いはずだ。
少なくとも自分は全てのオカルトや超常現象を、
信じていないがあってほしかったと思っている。

今にでも宇宙人が現れて未知の技術を人類に与えてくれないかとか、
最近はそんな事ばかり思っている。
それはまるで白馬の王子様が迎えに来てくれると
信じている夢見がちな女の子や
宝くじや遺産が転がり込んでくると信じている
無職男性の戯言と同レベルの叶わない妄想だ。

自分が死ぬ残り4〜50年間程度の月日では
宇宙人どころか、不老にもならず癌やエイズも治せず
脳の意識や自我を別媒体に写す方法すら見つからないだろう。
そんな事は解っている。でも、そんな事でも考えていないと
現実の死への絶望が肥大し続けて狂うしかないのだ…。