でも実際そうだしな。
死ねば全てに意味がなくなるのは。
葬儀場で働いていると遺族や弔問客の
(故人は)幸せな人生だったとか天国で見守ってくれてるとか
そういう亡くなった人への想いから悲しみまで毎日数多く聞こえてくる。
そういう声を聞く度に、でももう故人はこの声や想いを聞くことができないと、
無に還ってしまったからこれだけの人が集ってきてくれた事すら知り得ないのだと
他人だとしてもその亡くなった人の事を思うと遣る瀬無くなる。

自分はその度に、神がいないこの世界を、霊が存在しないこの世界を、
天国や生まれ変わりがないこの世界を、
オカルトが存在する事を許さないこの世界を、
物理法則に従った行動や物体しか存在を許されないこの世界を、
「こうなるしかなかった」この地球を、宇宙を、世界を心より憎む。