タナトフォビアって、発作が起きた時だけが地獄なのではなくて、
発作を起こしていない平常時の気分も憂鬱で最悪なんだよね。
生きているのに生きるのを諦めているというか、
常に無常感と虚無感と厭世感が付きまとっているというか。

死ぬのも消えるのも絶対嫌だしどうしようもなく怖いけど、
今現在の人類の科学力や医学力ではどうにもならないから諦めるしかないし
実際諦めている。そんな感じの感情を一言で言い表すと「諦観」。
これが平常時何を考えている時でもずっと頭の中を駆け巡っている。

人類の不老不死の技術に希望がないし希望的観測もできないから
だから何をしても面白くないし何をやっても楽しめない。
普通の人をこんな事忘れるか意識せず考えないようにしている。だから普通に生きられる。
でもタナトフォビアは少しでもこの疑念が浮かんだら一生それが頭からこびり付いて離れない。
心の底から楽しめず、遊べず、笑えない。そんな心境が一生続くんだ…。