堰場大尉は後席の蔵間軍曹を呼んで、飛行経路に変更はないことをつげた。
天候次第では、代替の経路も考えていたが、その必要はなさそうだった。
燃料にも充分な余裕を残して、帰還できるのではないか。
単調な飛行が続いた。眼下に広がる東部シャン高原は、標高二千メートル前後の
山岳地帯が連続している。これに対し彼らの乗機である百式司令部偵察機―――新司偵二型は、
高度四千メートルの巡航高度を維持していた。

覇者の戦塵1944 インド洋航空戦上巻23ページ 第一章 強行偵察より


新刊ハ年明ケト共ニ来タレリ 各員情報収集ヲ密ニセヨ

前スレ
谷甲州 覇者の戦塵45 キ45改 二式複戦屠竜
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/army/1411920423/