■チャンネル数とスピーカーの選び方3
★センターは必要か、どれを買えばいいか
5.1ch映画をよく観るならセンターはあった方がいいですが、殆ど観ないならセンターは必要ないです。
使う/使わない・どれにするの要点はこの3つ、条件次第では使わない方が良い音場になります。

『フロントと同じ音』
センターはフロントと同じシリーズで揃えるのが基本です。どうしても別シリーズのセンターを使いたい場合は
フロントより上位クラスのセンターを使って下さい。音質が劣る下のクラスのセンターを使うと確実に失敗します。

『センターの位置が、フロントより低すぎ高すぎはNG』
フロントのツイーターが耳の高さに合わせてあるとして、視聴位置から見てセンターの中心が上下20度以内に
設置できない時はやめた方がいいです。違和感なく使うにはフロントのツイーターとセンターの中心が
上下15度以内(可能なら10度以内)を目標にして下さい。

『低域の出ないものはなるべく避ける』
センターchはフロントchをもう1本増やすのが目的なので、フロントにブックシェルフを使う場合と同様
なるべくウーファー径やキャビネットが大きく低域がしっかり出るスピーカーが理想です。
シリーズに2種類あるなら大きい方を選びましょう。
(日本では販売していないが、海外では大きなセンターを販売しているシリーズもあります。)
小さなセンターを使うとフロントと比較して、極端に低域が出なくなるのでスケール感や迫力が落ちます。

『理想的なのはW(T/M)W型の3Wayセンター』
https://www.audioholics.com/loudspeaker-design/center-channel-designs-1/center.jpg

もしシリーズのセンターが小さいものしかない場合、フロントと同メーカーで上位クラスの大きいセンターを使う方法もあります。
但し自動EQ補正値を聴感で微調整しないと、音が馴染まず違和感が出る可能性もあるので注意が必要です。

なおマルチch音楽再生を優先したい場合や、音場補正を使わないピュアダイレクト再生をメインにするなら
センターもフロントと同じウーファー径にする事で音の一致率は高くなります。

設置スペース(高さ)がないので別のシリーズからウーファー径の小さな(高さが低い)センターを組み合わせる
というやり方は絶対やめて下さい。その場合はセンター無しの4.1chにした方が良い結果になります。