年金は、何歳から受給するのがお得?

結論から言うと、65歳でもらうより額が1・4倍になる70歳からが賢者の選択だ!
詳しく解説すると・・・
65歳からもらえる年金を、70歳から受給する「繰り下げ受給」という方法だ!

65歳から年金を受け取ったパターン(預貯金500万円)では、夫は厚生年金を含め月15万円、
妻は国民年金で月5万円の、ごく平均的な金額を受け取ってはいるものの、生活は若干の赤字で、
貯蓄はジワジワと減っていく。
さらに妻の介護が必要になると、家計の収支の赤字幅は一気に拡大。貯蓄は急減していき、
夫が思いがけず入院したあとは、114万円まで減ってしまう。
シミュレーションでは、ここで忸怩たる思いを抱えながらも、子供から100万円の生活費の援助を
受けたと想定。何とか破綻はまぬかれたがリフォームをしたいと考えた77歳の時点で再び預貯金は
100万円に減少。慌てて生活費を切り詰め、節約し始めるも80歳前後で貯蓄はゼロに・・・
再び子供から100万円を補助されたと考えても、夫83歳で妻が死去する頃には、生活は破綻。
葬儀費用も出せなくなっている・・・

70歳まで受け取りを延ばしたパターン(預貯金500万円)ではどうだろうか。
65歳から70歳までの間、夫は年金額より低い賃金で働きながら、預貯金から赤字分を補って、
どうにか家計をやりくりしていく。
大きな変化が訪れるのは、年金を受け取り始めた70歳の時点。月あたり15万円だった年金は、
42%増の21・3万円に増額される。すると、どうなるか。
パターン(65歳から年金)では大幅な赤字だった妻の介護費などの負担も、小幅な赤字で済むようにる。
そして、子供から援助されることは一度もなく、破綻をまぬかれている。
83歳時点で亡くなった妻の葬儀費用に80万円を出費しても、85歳時点での預貯金が430万円残っている。