>>72
対局相手が弱くなるのを待つ必要があったということだろうというのには根拠がある
一つは中原が45歳で力落として名人から退いたこと
羽生はそのあとのすき間で名人になった
もし、中原がまだ40歳だったら羽生が25歳で名人になれたかは論議を生むところだろう
また、王将戦も谷川が33歳の鬼門の年に差し掛かり勝率を悪くしていたことも羽生に幸いした

脳科学の最新の知見によれば、顔を認識し識別する能力は32歳でピークを迎えるという
将棋でいうと局面の違いを頭にインプットする能力だ
端歩の関係、持ち歩の数の違いだけで局面評価は異なる
この能力が鈍ると読みが遅くなる
いわゆる頭の回転が遅くなる
河口八段がたしかその著で、「手を早く正確に読むのは若いときでないとできない30歳をすぎると今までのやり方では急に勝てなくなる」
と書いていたのが印象的だった