韓国最強棋士引退がAI研究に突きつけるもの
コンピューター科学は人間の知的文化を潰してもよいのか
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019120600002.html

発想力が必要な知的作業において、コンピューターは圧倒的な性能を示し始めている。
受験勉強においては、かなり上位の大学に入学できるレベルになり、小説を書き、作曲もする。

 人間が数百年をかけて築いてきた知的文化をたった数日で、
あるいはもっと短い時間で変えてしまうことも可能になってきている。
そのことの議論をまじめにやっておかないと大変なことになるのではないかという危機感が私にはある。

これは、コンピューターが知能を持ったかどうかという「人工知能」論議とは別次元の話である。
コンピューター科学は、研究を進めるためなら人間の知的文化を潰していってもよいのかという
もっと身近な、そして深刻な問いかけである。