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――藤井二冠は最年少でタイトルを獲得しましたが、先生方から見て、これは早かったでしょうか? 遅かったでしょうか?

森下「私は時間がかかったと思います。まず、2016年3月に藤井君が三段に上がったときに、『君は本来ならもう四段に上がっていなければいけない』と言いました。三段への昇段がわずかに遅れたことで、三段リーグの開幕(4月、10月)に間に合わず、次の期を半年、待つことになった」

杉本「ギリギリで間に合わなかったんです」

森下「そうなんです、そこで間に合っていれば運と勢いで、中学1年で四段昇段ということがあり得たと思ったんです。そこで順位戦への参加が1年遅れている。さらに、2018年度のC級1組順位戦で9勝1敗ながら、次点で上がれなかった。彼は本来なら今はA級でやっていなければダメだったんです」