クロード・シモン 2

1 ◆IH9QhoIQXk 2010/09/10(金) 16:44:28

□前スレ
【訃報】クロード・シモン死去
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1120915399/

839吾輩は名無しである2016/05/11(水) 17:15:54.08
良い作家

840吾輩は名無しである2016/05/12(木) 01:12:22.19
たるいわ

841吾輩は名無しである2016/05/12(木) 13:31:03.21
安倍「ダブルセックスでインフレウハウハw」

842吾輩は名無しである2016/05/14(土) 23:18:05.44
蔵書

平岡篤頼文庫には、約6000冊の本があります。
和書、洋書。これまで平岡篤頼が書いた本、愛した本、研究に使用した本たち。

追分の空気を感じながら、是非、手にとって、ゆったりした時間の中、読みにいらしてください。
http://www.hiraokatokuyoshi.com/zousho/zousho.html

843吾輩は名無しである2016/05/17(火) 11:52:52.59
言語の変態 『ラ・パルス』 クロード・シモン
2005/11/24(木)

窓の左の羽目板(部屋の隅に置かれた、タイプライターをのせた小テーブルの上)には市街地の地図があり、
家々のブロックは黄色で示され、街路は規則正しい市松模様をなしていて
(「……まるで格子のはまったマンホールの蓋みたいだ」と、アメリカ人はいうのだった、
http://blogs.yahoo.co.jp/sunno3459/17358774.html

844吾輩は名無しである2016/05/17(火) 11:53:48.65
「そしてそれをもちあげたら、その下に、誘惑的な見出しでいっぱいの古新聞――古いといっても、つまり一ヶ月ぐらい前の古新聞――
に包まれた死産児の屍体が見つかるにちがいないのさ。そいつがこんな悪臭をはなつのさ、
あばら屋の階段の花キャベツとかねぎとかじゃないし、水はけのわるくなった便所でもないんだ、ただの死肉、印刷した紙にくるまれた、頭でっかちの胎児、
医者たちの意見がまちまちだったために、月たらずで死んで、ことばの経帷子を着せて下水へほうりこまれた、ちっちゃな巨頭動物にすぎないのさ……」、
するとそのとき、テーブルの向こうで、宗教改革時代のドイツの司教ふうの椅子(というかむしろ聖座)に座っていた、学校の先生みたいな顔をした男が、
非難するような顔つきで彼をにらみつけて、「おい、やめろ!」といったが、寄宿舎食堂用の細長いテーブルのはしに、片方の尻だけ腰かけたアメリカ人は、
ばねつきの挿弾子に最後の弾丸をつっこみ終え、挿弾子を彼の大きなピストルの銃床にすべりこませながら、
「……自由主義国の新聞特派員の熱狂的な一団によって、印肉リボンにタイプされた、何キロメートルもの長さの熱狂的な文章という臍の緒で扼殺され、
くるまれたひどい臭いのするミイラさ。革命の胎児病、尊敬すべき新聞の後援と評価っていうやつの犠牲さ、たとえば≪マンチェスター・ガー……≫」といい、
そこで学校の先生、「おい、いい加減にしろ」、するとアメリカ人は立ち上がって(尻を引き、すべり降りて、上体を起こし――
というかむしろ折り曲げていたのを伸ばし、上下にひろげ、ピストルをズボンのポケットにつっこみ、背広のボタンを臍の上でとめ、窓に近づき、
バルコニーに身を乗り出しながら、部屋のなかにいる人間に背を向けたまま、まるで天にむかっていうように(といってもやはりスペイン語で)、
「だとするとその埋葬はいつなんだ?」といい、学校の先生は彼をじろりとにらみ、それから肩をすくめ)、
並行するその大通りはいずれも、正方形をした規則正しい家々のブロックを斜めに裁ち切る対角線で横切られ…………云々

845吾輩は名無しである2016/05/20(金) 16:46:07.90
◇ クロード・シモン『三枚つづきの絵』(訳:平岡篤頼)より
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20090810

てあらかじめこれらのことばを考え出したとでもいうふうで、
その頭脳自体もやはり金属の部品、色とりどりの導線、継電器、接続子で構成されているらしいのだ。
ついで象の吠え声のような音はやみ、ぴたっととぎれ、ふたたび映写機と雨の絶え間なくはじける音に場所を譲り、
貨車を別々の入れ換え線に押してゆく機関車の蒸気の噴出音がそれに拍子をつけるが、
他方では一眼巨人の大音声でしゃべるここからは見えない人物が、
いまはベッドに横たわった女優の顔に最後のことばの効果を観察しているのかも知れず、部屋の中を歩いたり、
彼もまたタバコに火をつけたり、あるいはまた背を向け、再度窓から身を乗り出して、左右の豪華ホテルや豪奢な建物の海に面した正面、
ほぼ東西に二キロにわたって連なっている正面に見入っているのかもしれない。
連続するファサードの、いちばん古いいくつかは重苦しい装飾でごてごて飾られ、
いちばん新しいいくつかは甘美な色(薔薇色、ハタンキョウの緑)に塗られて、
ともに平行するバルコニーの線をながく延ばしながら切れ目のない断崖を作っており、
それを海から隔てる車道では自動車の二重の流れが車体をきらめかせながら両方向へひっきりなしに滑ってゆき、
そのフェンダーの上を凸面鏡に写しだされるように次々に湾曲しながら、幹が細くて丈の高い棕櫚の並木やサー
[P63]

846吾輩は名無しである2016/05/20(金) 16:47:33.76
ざす。すると乱れたベッドに横たわる女優の透明な身体がぼやけた背景を下から上へと通過してゆく。
すなわち、まず丘の暗緑色であり、ついで空の輝く青で、雲が少しずつ変形しながらゆっくり滑り過ぎ、
湾や半島や蓬髪のような岬を描き出したり、埋めたり、消し去ったりまたも穿ったりする。二人の少年はいまは草の中に寝ころんでいる。
背の高い一本の禾本科植物の穂としなった茎の一部がゆらりゆらりと揺れ、
ぼやけた細い線がときどき小さな長方形の全表面、裸の身体や襞でふくらんだシーツや背後の何もない羽目板をさっと掃いてゆく。
さわやかな草の臭いを嗅ぐことができる。少年の両手が下に降りると暗緑色の幕が下からはい上がり、次々に三つのコマに侵入してゆく。
爪の割れた人差し指はぬぐいとった血が褐色の汚点を残していてかすかに縮こまっている。
非常に濃い赤の血の一滴が爪の黒ずんだ隅にとどまって固まってしまったように見える。
薄緑色をしたちっぽけな楕円の影が一つふいに右側のベッドのやや上に現れる。
身体を取り巻く繊毛のようにぐるりと生えた細い脚を動かしながら直線をたどってそれは持続的な動きで移動し、画像全体を横に斜行して横切り、
裸体とシーツの上では暗く、暗色の絨毯にたどり着くと明るく見える。少年がふっと吹くと虫は消える。焦げ茶色の形がいくつか背景の緑
[P106]

847吾輩は名無しである2016/05/22(日) 20:38:57.37
『三枚続きの絵』読みやすそうだな

『ラ・パルス』って『ル・パラス』とは別?
こっちは読みにくそうだな

848吾輩は名無しである2016/05/26(木) 19:59:54.80
後期メルロ=ポンティの思想における
クロード・シモンの位相について
http://www.seijo.ac.jp/pdf/graduate/gslit/azur/12/1202.pdf

クロード・シモン:彼の深みのある新しさは、外部から見た空間、時間、人々であ
るところのものを、その形に従って、「形」としてあるいは外的に展望〔遠近法
perspective〕を備えた輪郭として表現することではない。むしろそれらを透明で輪
郭のない現前として、「全体的に存在する一事物」(マドレーヌ〔・シャプサル〕と
のインタヴュー)のように表現することにある。われわれが有する経験はこの事物
のうえで予め採取されている prélevée。つまり一種の包括者やマグマのようにいつ
も透いて現れる全体性を表現することにあるわけである

〔…〕だが、この瞬間にも、ルイーズは身動きしなかった、そのとき彼女(サビー
ヌ)が、自分と同じように、鏡の前に恐らく立ちつくしている姿を、ルイーズは思
い浮かべることができた、それぞれの浴室のなかの、二つの鏡は、彼女たちがまた
がる二つの便器の壁の両側に、正確に背中合わせに固定されているので、ルイーズ
には自分自身の虚像と同じ位置にいるサビーヌを見ているような気がするのだった
〔…〕

〔…〕しかし理解したとはいえない、なぜならそれはことばではなかったからだ、
彼女〔ルイーズ〕がとらえたのは、寝床から出るはっきりしない音、いわば挙げた
手(それは動かなかったが)や彼女をじっと見つめる目(これもまた動きはしなか
った)から来るなにか、であった〔…〕いま彼女は、寝床に完全に背をむけていた。
しかし視線と手の肉体的なたえざる圧力をいつも感じることができた〔…〕

849吾輩は名無しである2016/05/28(土) 15:42:59.78
「彼は手に一通の手紙を持っていたが、目をあげてぼくの顔を見つめ、それから手紙を見、それからまたぼくを見た。
彼のうしろに、水飼い場に連れて行かれる馬たちの橙色がかった赤褐色の斑点が行ったり来たりするのが見え、
あまりに泥が深くくるぶしまでもぐりこんでしまうほどだったが、いまでも覚えているのは、たしかその夜の間に急に氷がはりつめ、
ワックがコーヒーを部屋に運んできたとき、犬どもが泥をくらったぜ、といったことで、ぼくは一度もそんな言いまわしを聞いたことがなかったから、
まるでその犬どもとやらが、神話のなかに出てくる残忍な怪物のように、緑が薄桃色になった口、おおかみのように冷たい歯をして、
夜の闇のなかで真黒い泥をもぐもぐ噛む姿、おそらくはなにかの思い出なのだろう、がつがつした犬どもが、すっかり平らげ、
地面をきれいにしてしまう姿が目に映るような気がしたのだった。
いまは泥は灰色をしていて、われわれはいつものように朝の点呼に遅れまいとして、
馬の蹄のあとが石みたいにこちこちに凍った深いくぼみに、あやうく足音をくじきそうになりながら、足をよたよたさせて走っていったところだったが……」
『フランドルへの道』

850吾輩は名無しである2016/05/28(土) 23:34:22.40
「毛布を一枚かけてあるので出ているのは硬直した四肢、
おそろしくながい首だけでその首の先にたれている、ごつごつ骨ばった頭、面が平べったく、毛がぬれ、
まくれた唇から見える長い歯が黄色いいかにも大きすぎるその顔を、もう持ちあげる力もないのだった。
まだ生きているように見えるのは、巨大な、悲しげな目だけで、その目玉のきらきら光るふくらんだ表面には、
彼ら自身の姿、括弧のようにゆがみ、ドアの明るい色を背景に浮きだしている彼らのシルエットが見え、
それがなにかかすかに青みがかった霧か、ヴェールのようで、すでにできはじめた角膜白斑みたいに、
一眼巨人を思わせるそのやさしいまなざし、非難をこめ涙を浮かべたその目をくもらせていた。」
『フランドルへの道』

851吾輩は名無しである2016/05/29(日) 01:32:58.58
>>849
「フランドル」は一度だけ完読したけど
再読しようとするといつも2、3ページでお腹いっぱいになる
ここに載せてもらった部分は何度読んだことか・・・

852吾輩は名無しである2016/05/29(日) 07:33:16.04
この調子で1日1ページ載せろ

853吾輩は名無しである2016/06/01(水) 02:14:30.17
『失われた時』の文章全体において、マル
セル・プルーストは神の存在について一度
たりとも語っていない。
クロード・シモン『植物園』

854吾輩は名無しである2016/08/04(木) 16:33:44.34
【イベント】MEPLO ACADEMIA 第2弾「格闘する現代文〜近代文学史〜」のお知らせ(高1〜高3生対象)
2016年7月24日 更新
http://www.kawai-juku.ac.jp/school/scl-info.php?ks=320

芸術や文学にいったいどんな意味があるというのか、それらは人生の余暇を彩る趣味や消費に過ぎないのではないか……。
状況に翻弄されて苦い過誤を繰り返しつつあるのが「人間」なら、その最中になんとか己を見失うまいとして学問や芸術にうちこんできたのも「人間」だ。
そんなことがわからないインテリにはなるな!再読三読に堪える切実な文学の断片と謙虚に格闘する「メプロアカデミア」です。

【講座内容】

須賀敦子(1929-98)のエッセイ集『遠き朝の本たち』より「クレールという女」を全力で読む!
クロード・シモン『人間のしるし』をめぐる著者晩年の感想。須賀敦子は殊に多くの女性愛読者をもつエッセイストですが、
今回扱う本文の、「愛」から「理想と現実」へと展開する大きな主題は、男女の別も講師と生徒の違いも超越して、
「人間として生きる」ことの普遍的な問題意識を刺激します。
✳本文は用意いたします。当日配付。

8/20(土)13:00〜15:00 三浦 武 先生

855吾輩は名無しである2016/09/12(月) 15:45:53.53
「この男のほうは明るい色の背広上下に、チョッキは着ていず、
上着のボタンははずして淡いブルーのシャツを前にだしていて、金属のタイピンでネクタイを留めている。」
『三枚つづきの絵』

856吾輩は名無しである2016/10/01(土) 21:01:08.69ID:M20y+hCf
>>855
もっと面白いところ引用してくれ

857吾輩は名無しである2016/10/24(月) 15:42:12.69ID:lJrtRSvq
くそう、フランドルにてこずっている
どうしても場面転換の際のつなぎ目が読み解ない

858吾輩は名無しである2016/10/24(月) 23:07:39.04ID:KjSFPPrE
すらすら読めたけどな

859吾輩は名無しである2016/10/24(月) 23:51:39.24ID:J5vR7gjT
ディラン>>>シモン

860吾輩は名無しである2016/10/25(火) 01:04:27.33ID:E1RiDDv6
すらすらとはいいませんが、まあスルスルと読めてはいます

しかし、気付くと違う場面の話になってる、という箇所が多々あるんです

861吾輩は名無しである2016/10/25(火) 01:29:18.70ID:UAguvcYd
こころがなんでBLなんだ?
深読み?そりゃ深読みとは言わない。単なる誤読。

862吾輩は名無しである2016/12/03(土) 19:27:36.38ID:bTeE13CZ
今年も残り一ヶ月切った
「農耕詩」手に入れるのは来年にしよう
今年はもう無理だ

863吾輩は名無しである2016/12/03(土) 19:30:35.57ID:TlCazNEE
買って積んどけばいいのに
数千円のお金もないの?

864吾輩は名無しである2016/12/13(火) 18:59:21.35ID:nUi8iqD+
age

865我輩は名無しである2017/01/16(月) 20:01:15.50ID:14V6rBTP
『植物園』読みたいな。翻訳誰も進めてないのか

866吾輩は名無しである2017/02/04(土) 20:47:15.00ID:SIzLhrXP
「フランドルへの道」を、国語の先生に「これが新しい小説だ!」と言われて読んだけど、
さっぱりわからなかった記憶があります。
でもあの句読点がものすごく少なくくて息継ぎができない文体って、
テキストサイトにものすごく影響を与えているのではなかろうか。
http://fujipon.hatenadiary.com/entry/20050711/p1

867吾輩は名無しである2017/02/04(土) 21:59:48.10ID:fTBW49Dk
コピペ荒らし

868吾輩は名無しである2017/02/05(日) 02:45:10.01ID:w/dbLYEG
三枚つづき、歴史、フランドル、アカシア、ファルサロス
裁断して電子化してしまおうか、やめておこうか・・・とても迷う
本を壊すのはなぜか気がひける
だが電子化して常に身に纏わせておきたい作家でもある
iPhoneやiPadでいつでもどこでもシモン状態、というのもなかなか素敵だろう
老眼はじまってるしw

869吾輩は名無しである2017/02/06(月) 11:53:35.34ID:y9d+F2tj
案外スマホなんかでちょくちょく頻繁にってのが合ってる作家かもね
余談だけど、失われた時を求めて/井上究一郎を全巻電子化して気が向いたときに読んでる
電車の中とか、寝る前の布団の中のちょっとした時間とか
紙じゃなくなったら手が出しやすくなったってのは感じるわ

8708312017/02/09(木) 11:55:40.25ID:9gE1Ijc1
結局、去年は『路面電車』読めなかった。今年は読めるかな。
今は『モンテ=クリスト伯』『消去』『恋愛対位法』『煉獄のなかで』を読んでいる。

871吾輩は名無しである2017/02/25(土) 12:14:16.85ID:PBrzk1tV

872吾輩は名無しである2017/04/07(金) 01:46:02.20ID:4zvxfwky

873吾輩は名無しである2017/04/30(日) 09:58:42.09ID:ojOz62P1
指紋

874吾輩は名無しである2017/07/19(水) 21:36:12.29ID:G38SaWlB
初めてアカシア読み始めたんだけど、訳者がやたらと使う「というか」が気になってしょうがない
間違ってないかもしれんけど、硬い文章に「というか」を使われるとテンポが狂う

875吾輩は名無しである2017/07/26(水) 14:09:44.78ID:VnmK6rQ6
>>874
そう?おれは好きだけどな
というかを挟んでイメージが以外な方向へ転換してゆくから読んでて興奮する

平岡氏以外の訳でもよく出てくるから、元々シモンが好きな言い回しなんだろうね
まさにシモン節。

876吾輩は名無しである2017/07/26(水) 18:12:40.30ID:x3XCr7tb
>>875
ごめん、正確には「というか」の意味ではなく、言い回しが苦手なんです
「というより」とかを使ってくれたなら他の文に対して違和感なく読めるんだけれど、というかだとそこだけ若者言葉っぽく感じてしまって
もちろん個人的な問題なんだけど、内容は好みっぽいからなんとなく惜しいと感じてしまう

もし言い回しの話だと捉えた上での返信だったら申し訳ない

877吾輩は名無しである2017/07/26(水) 18:32:48.01ID:eF3ke6fe
てゆーかぁ
みたいなぁ?
感じィ〜

878吾輩は名無しである2017/07/26(水) 19:13:57.01ID:x3XCr7tb
そう!極端に言えばそういう感じです

879吾輩は名無しである2017/10/11(水) 13:23:28.89ID:HqmurrQV
最高の作家

880吾輩は名無しである2017/11/03(金) 03:49:47.55ID:EQFlM0PN
読んでからもう1年以上経つが、やっぱり『歴史』は良かったな

ストーリーを追うことは始終さっぱりだったが、読後に余韻として残るモンタージュされたイメージ、その数多のモザイク模様の映像群が脳裡に残した感慨はとても甘美なものである

死の直前に見るという走馬灯にも近いのかも知れない

881吾輩は名無しである2017/11/19(日) 02:54:24.92ID:gOYHYW4a
>>880
その感覚わかる気がする
読了の数日、数週間、数ヶ月後にじわじわと波動のような感慨が押し寄せてくるんだよなシモンの小説って
読んでる最中は夢中になっても読後にみるみる色あせて行くエンタメ小説とは真逆
初めてフランドルへの道を読んだ時の驚きも凄まじかったが、ああいう書き方でしか伝えられないものもあるんだなとしみじみ思う

882吾輩は名無しである2017/12/20(水) 09:22:45.50ID:pFdbfBnr
植物園読みたいけど原文ムリポ

883吾輩は名無しである2018/01/15(月) 15:46:55.82ID:3k20cWXM
『路面電車』読書中

884吾輩は名無しである2018/03/21(水) 23:24:06.96ID:Ok0JN/Zo
井上 智洋
フランスのノーベル賞作家クロード・シモンの小説に
「うどんでふちどりしたみたいなケツしやがって」というセリフが出てくるんだけど、フランスにうどんってあったっけ?
http://pbs.twimg.com/media/DN3CZA2VAAAPw2L.jpg
2017年11月5日

ありがとうございます!"La Route des Flandres"(フランドルへの道)です。
フランス人もうどんを知っているって驚きですね。うどんあるんですか?
2017年11月6日

かば島
お待たせ致しました。該当箇所です。画像はフランス人のイメージです。
http://pbs.twimg.com/media/DORlGKnWkAEUYvf.jpg
http://pbs.twimg.com/media/DORlGKvW0AALeSn.jpg
http://pbs.twimg.com/media/DORlGLCX0AAq5Ai.jpg

翻訳で「うどん」と訳されていた部分は"nouille"で意味としては幅広の麺類のことを指すので、
人によってうどんだったりパスタだったりしました。

"Tu as le cul bordé de nouille." で「運がいいね!」の意味なので普段は語彙ごとの意味は考えないとのことです。
2017年11月10日

885吾輩は名無しである2018/03/21(水) 23:38:40.00ID:Tno7U+R3
馬鹿の集まりかよ

886吾輩は名無しである2018/03/28(水) 18:42:20.04ID:Ru2Swh7M
クロード・シモン『フランドルへの道』における物語の力学と「私」の力学. 著者: 増田,晴美
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/11228/1/daigakuinkiyobun_28_143.pdf

887吾輩は名無しである2018/04/15(日) 20:51:32.67ID:3TjGtn3F
「黄色くそれから瞬きひとつするあいだだけ黒くそれからまたもや黄色く。
つまりひろげた翼太陽と眼とのあいだに迅速な弓の形  顔の上に一瞬ビロードのような闇 
一瞬手がひとつ  闇それから光  というよりむしろ想起(告知だろうか?)

下から上へすさまじい速度でわき出して行く触知できる闇の行なう記憶の呼びもどし
すなわちつぎつぎに顎口鼻額は闇を感じとることができ
しかもその闇の一握りの黒い土のような墓穴めいた湿っぽい臭いを嗅覚的に感じとることさえでき 
同時にまた絹の裂けるような音つまり空気がこすれるのを聞きとり 
あるいはことによるとそれは聞きとれたのでも近くされたのでもなく想像されただけかもしれぬ 

鳥 矢は的を攻め敵を打ってすでに姿を消し 矢羽根は唸りを発し 
死をもたらす矢の射かけあいは交錯しあいシュウシュウと鋭い音をあげる円弧を描きだして
ちょうどあの絵のようだがあの絵はどこで見たのだろうか? 

波額をたて棘をはやしたような黒っぽい藍色の海上でヴェネチア軍とジェノヴァ軍との海戦
そして一艘のガリー船から別のガリー船へ羽根をつけた矢のアーチ形が暗い空に唸りをあげ 
そのうちの一本は彼が件をかざし兵士たちを先導して突進していったとき
彼の開いた口のなかに突きいり彼を貫き咽喉の奥で叫び声を抑えつけ サフラン色の背光に飾られた暗色の鳩」
『ファルサロスの戦い』

888吾輩は名無しである2018/04/28(土) 10:06:03.01ID:fPSLaD0t
それは夏が尻ごみし、ぐらりと傾き、いわばみずからの重みで、
自分に飽いたずしんとして有無をいわさぬ重苦しさでへたりこみはじめる時期で、
日ましに一日が短くなるにつれ、夕べの訪れのたびにノスタルジーをともなった光の喪失感がやってきて、
暑さが段階的にしずまり、
背後にいままでそれ(夏)が膨張するもととなっていたあの怪物じみたなにかを置きざりにしたのだったが……
『アカシア』

889吾輩は名無しである2018/05/01(火) 08:23:56.72ID:1rD/S/NG
シモンの小説は前時代の戦争とかその傷跡とか、自分には直接関係のない話が多いのに、どこか懐かしさを感じる

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