ジャン・ジュネについて語ろう3
作家にとっては次の作品が書けなきゃ才能もくそもない。 そんなことはデビュー前から承知してたはず。 某は自身のような無芸無能がどこまで成り上がれるか、K・M・Pの限界を全く顧慮することなしにデビューしたと思う。 そういう意味では狡猾な阿呆で、平野のような老獪な秀才ですらない。 >>266 ある程度読みにくい小説を何十回も読んで気軽に読み返せるようになると本当に良い愛読書になってくれるものですから 最初の数回は苦痛の割合のほうが大きいはずなんだけどな 頭脳警察(と云っても誰も知らないだろうがw)の曲『時々吠えることがある』の中で ♪ジュ〜ネの日っ記を〜頼りに する〜こと〜も〜…って歌詞があって それがジュネと云う作家の存在を初めて知った。 Who are the brain police? 恋する虜にシャティーラの四時間は収録されていますか? それとも、公然たる敵にシャティーラの四時間が入っているのですか? 三冊揃えた方がいいのでしょうか… >>272 「シャティーラの4時間」は『公然たる敵』に収録されている。 単行本『シャティーラの4時間』に入っている「シャティーラの4時間」以外の文章を読みたいわけでなければ、3冊揃えなくてもよい。 この人の本でどれがお勧め? この人の自伝とか出版されているので、どれがいいかしら? 近くの図書館って本がすぐに消えてなくなる。 中国人が多く住んでいるから、雑誌は切りと取られたり、美術書は汚されたり 絵本は窃盗されたり、ひどいのよ。 多分、多くの専門書も盗んでいるんでしょう。 最初に読むなら新潮文庫の『泥棒日記』がいいんじゃないでしょうか。 安価で入手し易く最後の小説という事もあり初期の文業の集大成的な作品です。 訳文も読み易く途中で放り投げる可能性も低いでしょうし。 ジュネにかんしては、ジュネの研究書が凄い。 聖ジュネは推理小説みたいにスリリングで何度か読んだ。 グラには衝撃受けた。 中条ってひとが解説してるように「ジュネはとくに冒頭がすばらしい」 というより、冒頭だけがすごい。 冒頭以外は、期待はずれだけど、意識して失敗作書いてるわけだからね。 だから俺はいまでもジュネを好きな作家にはあげられない。 薔薇だけが例外で最後がいい。Je marchais a pied nuみたいな一節で泣きそうになった。 いちばんいいのは、これも中条って人と同感だけどジャコメッティのアトリエだな エッセイというより、畏敬の念が感じられる散文詩だ。 ちょっとちがった。 Et leur nom troublera comme la lumière nous trouble qui arrive d'une étoile morte il y a mille ans. Ai-je dit tout ce qu'il fallait dire de cette aventure? Si je quitte ce livre, je quitte ce qui peut se raconter. Le reste est indicible. Je me tais et marche les pieds nus. 宇野の薔薇の奇蹟いつ出るんだよ 訳し終わってから何年経つんだよ いい加減にしろよ 宇野さんの『薔薇の奇蹟』は一人称が「ぼく」らしいから不安。 ジュネは「ぼく」じゃないでしょ。 「私(わたし)」でしょ。 >>287 ハッハ それもいいですけどジュネは幼少時よりブッキッシュな人間なのでちょっと合わないのでは。 男に抱かれる時は多分「あたい」だったでしょうけどねw ジュネのテクストは総て中年を過ぎてから書かれたので。 「あたいは押し黙って、裸足で歩くのよ」 bare foodは英語だと生中田氏の隠語ですね。 木靴ってのが幼少期のシンボルとして頻出するから 裸足になるってのは、それと関連あるのかな あたい、ぼく、私とか、そんな些末なことを気にしていては翻訳書は 読めんだろうw 実際、いらいらするだろうがw 俺なら、少しでもいらいらする翻訳は読まんけどな。 『花のノートルダム』は河出と光文社では どっちの翻訳がおすすめですか? 中条さんは勝手に改行してるらしいので鈴木創士訳をお薦めします。 エニシダ太郎w パレスチナで現地の貧乏な児童相手にショタをやっていたキチガイでしょ どこが連帯なのよ 単なる鬼畜 そもそも終身刑だったんでしょ なんで釈放されてんの この人 二十世紀のボードレールだから恩赦になったんですよ。 薔薇の奇蹟、出る気配無いですね・・ 凄く好きで、聖書みたいにして寝る前に読んでたのに、枕元に置いてたのが仇となり、酔っ払い過ぎて寝ゲロした時に水没した・・ 尼の古本買おうかな。チラ裏すまそ 「花のノートルダム」、「泥棒日記」、「ブレストの乱暴者」とベタな三作品しか読んでいませんが、そのなかだと「泥棒日記」が一番好きです。 空地でトランプ賭博をやっていてぺぺが登場する一連の場面、チェコスロヴァキアからポーランドへ向かう国境を越えたあたりの麦畑で自分が一角獣であるとイメージする幻想的な場面等が、強く印象に残っています。 戦場ルポ?みたいですが、次は「シャティーラの四時間」を読んでみたいと思います。 『恋する虜』って小説なの? 紀行文みたいなものなのかい? おもろいなら買ってみるが 俺は、ジュネの小説は、場面がくっきりしていなくて、妄想みたいなイマジネーションが続くのが、 あまり好きでははないが、「恋する虜」は最高だ。20世紀のフランス文学では、 「失われた時を求めて」と「恋する虜」が最高峰だと思う。ジュネは、テロリストと一体化している。 散文の極限を追及した作品だ。ジュネは文章を書き連ねることによって、透明な存在になった。 この作品が長すぎると思うなら、「シャティーラの4時間」を読んでみて! >>303 レス、ありがとう プルースト好きだから相性よさそうだ 長い作品も嫌いじゃないし読んでみます 『恋する虜』、さっそく古本で買ってみた 読みかけの本を読み終えたら読んでみます ggったけどわからなかった 海外でのアニメ化ですか? 「あらゆる人に対して、あらゆる人に成らされたものになろうと思っていた。・・・ 他人が先に勝ってしまったのだ。彼らは、彼がその行為を夢想しているあいだに、彼を 操っていたのである。略 彼が現実を意欲することに熱中すればするだけ、彼はますます夢想の中に 散乱してしまうのだ。彼は、消滅するか、それとも変貌するしかない。略 彼は自分が夢想家になっていたのに気づいた。」 サルトル「殉教と反抗」より ジュネは、パレスチナの土地で、フェダイーンの行動を夢想し、一体化する。 フェダイーンは死に向かい、晩年のジュネも死の中に生きている。 「恋する虜」是非とも読みたくなりましたが、値段が高いので躊躇してます。 シャティーラの4時間を読んで、おもしろかったら、「買い」です。 こちらは2000円 >>307 もう30年以上前に池袋で一週間だけ後悔されてたはず フランス映画だった 『薔薇の奇蹟』訳し終えて早数年。 いつ出るんでしょうか。 「薔薇の奇蹟」は、です・ます調の文がどうもしっくりこない。 そろそろ「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」の新訳が欲しいな 宇野が薔薇の奇蹟を訳し終えたと宣言して早三年・・・ >>315 鵜飼訳が出てたのか それも99年 知らなかった >>316 翻訳書でオクラ入りとかあるんだな 出来が悪くて出版中止でもギャラは払うんだろうか 宇野邦一訳の『薔薇の奇蹟』っていつ出るの? 確か青土社社さんの「ユリイカ」誌で宇野が訳し終えたと宣言したのが2011年1月号だった筈。 三年半経ってますが。 >>286-289 これがお蔵入りになった原因では? 「公然たる敵」ってのが出てたんですねー。 教えてくれてありがとう。 でも高いですねー。 10月が過ぎたら買おう・・・ 渋沢龍彦訳のブレストの乱暴者ですかよかったですよ サルトルが絶賛したんだよねジュネ >>329 諦めて堀口大學訳の新潮文庫買えって 安いぞ この人の本ってなんかunko臭い 朝吹とか堀口とかインテリブルジョアがなぜか御贔屓 アニメのエロ二次創作並に自己ツッコミが入る作風で 中条訳はそこのところを意識して訳してるんだなと思う 中条訳は確かに画期的だったと思う。他の本も訳して貰いたいもんだ。鈴木には熱心なフアンが多い事は事実だが……。 中条訳は良いですねぇ 『花のノートルダム』一番しっくりきた 古本屋にてバラの奇蹟GET!!コレは家宝です。この本は表紙がステキなんです、中々衝動買いはしないのですが惚れてしまいました。内容+表紙で◎。価格シールすらエロチックなのです 真剣、ておチンチンのこと?チンチン的には別に…。芸術家にファンが多い。詩なんかと較べると影響はされないけど刺激はうけるのでね。 真剣にジュネ好きな人が多くいた時代があった、わけで 今となってはそちらのほうが凄いね 『葬儀』読んでます 難解です しかし、過疎ってますね 中条訳「花のノートルダム」たっぷり一ヶ月かけて読了した。 鈴木よりこっちの方が個人的にはよかった。 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ =ャ=ャ =ャ=ャ | (゜) (。).| =ャ=ャ |┌ ⊂⊃ ┐| =ャ =ャ=ャ=ャ | \___/ | =ャ=ャ =ャ =ャ \ \|/ / / \ aoyadokari 広河隆一『パレスチナ―瓦礫の中のこどもたち』 ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』のあとがきで日本人で虐殺現場に入ったのが広河隆一さんだと書いてあったので読みたいと探した。 絶版なんだけど古本で安く買えた。シャティーラでの経験があったから報道写真家の原点となるパレスチナだったと。 ジュネが書いていた。シャティーラの虐殺現場での最も凄惨な写真を撮ることは出来なかいと。 そのなかで死体となった老人と子供の写真が静かに物語る。老人の脇には手榴弾がセットしてあり動かすと爆発する仕掛けだった。 弔うことも拒否させる残虐行為。妊婦の胎児を取り出された死体は撮られていない。 2016年5月13日 これにはぼく自身のことが書かれているのではないかと思い、 精神科医であり作家でもある岡田尊司さんの著した「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」を一気に読んでしまった。 ぼく自身について書かれていたかどうかはともかくとして、この本で取り上げられている愛着障害の面々は錚々たる顔ぶれで、 ビル・クリントン、バラク・オバマ、川端康成、太宰治、夏目漱石、中原中也、種田山頭火、ミヒャエル・エンデ、アーネスト・ヘミングワイ、 ジャン・ジュネ、マーガレット・ミッチェル、E・H・エリクソン、ジャン=ジャック・ルソー、チャールズ・チャップリン、スティーブ・ジョブス。 この本には取り上げられていないのだけれども、ジョン・レノンも多分そのような何らかの愛着障害で、 同じく愛着障害であったけれども、アートの創作によって自己回復、自己治癒しつつある小野洋子に救われたのかもしれません。 ジョン・レノンとヨーコ・オノの「ダブル・ファンタジー」はその回復と全治の記念碑的なアルバムのようでもあり、だからとても明るく感動的なんだ。 さてこの本にもどり、ジャン・ジュネはジャン=ポール・サルトルや無名のマイノリティーな人たちからの友情により、 その友情が岡田尊司さんのいうところの「安全基地」となり、愛着障害を克服し、 ついには小説を書かなくなり、もしくは書けなくなり、つかのまの平和が訪れる。本からの引用です。 「盗むことを自分のアイデンティティとしていたジャン・ジュネは、 なぜ泥棒稼業から足を洗い、マイノリティのために戦う道に、彼の衝動を昇華することができたのか。 二十年以上にもわたる常習的な窃盗癖を克服することは容易ではない。 ジュネの天才を最初に見出したジャン・コクトーも、度重なる逮捕と入獄に、次第に愛想を尽かしていく。 しかし、それでもジュネのことを見捨てない仲間もいた。 彼らははラディカルな政治活動や同性愛者だったが、ジュネに振り回されながらも、彼のすべてを受け入れ、支え続けようとした。 彼らが、ジュネの安全基地となっていたのである」 あちこちのすれにただコピペはるだけなら、コテつけて。 05/13/2016 金曜日 お昼のレッスンに行き、帰りはデパ地下で「魚」をまとめ買い。 献立考えるわよぅ〜〜〜〜! 池袋の三省堂に寄ってみたら。 竹宮恵子と萩尾望都コーナーが作られていました。 そーいえば、望都センセの「ポーの一族」の新作続編が出るし。 ケーコタンの「少年の名はジルベール」というエッセイ本も売れているし。 70年代少女漫画の「美少年」がリバイバル中。 「大人の少女マンガ手帳 偏愛!美少年の世界」を買ってしまいました・・・・ああ・・恥ずかしい。 だって岸裕子センセの玉三郎シリーズも載ってたんだもーん! マニアとしては、こぼれ落ちた作品が山ほどあってモヤモヤしました。 あの頃・・・小学館と白泉社の少女漫画は狂っていた・・・。 少年・少年・ホモ・ホモ・ホモ! お耽美・デカダンス・ホモ・ホモ・ホモ! 漫画によって禁断の世界を知ってしまった少女達は、文学にも走りました! 森茉莉、三島由紀夫、稲垣足穂、中井英夫、江戸川乱歩に夢野久作と・・・・。 花咲くきんぴらごぼうな文学乙女たちは上を下へと走りまくって読破したものです。 ジャン・ジュネやらオスカー・ワイルドは、読んでて当たり前レベルですから〜〜。 あの時代の洗礼(楳図かずおの漫画じゃないよ)を受けてしまった私のようなおばさんが、世の中にうじゃうじゃいるはずなのに・・・。 みんな、どこに行っちゃったの?などと思っていたのですが。 本屋の売れ筋コーナーにあの70年代「美少年漫画コーナー」なるモノが作られているのを見て。 なぁ〜んだ、みんな、まだ、ちゃんといるんじゃん! と、思ったのでした。もうみんな50代だね。へへへ。 ◆91年サンダンス・フィルムフェスティバルで[ドラマ部門]でグランプリの輝いた31歳のトッド・ヘインズの長篇デビュー作『ポイズン』。 《ホモ》《ヒーロー》《ホラー》という、ストーリーも映像スタイルもまったく異なる3つのパートが入り乱れながら、 驚くほど美しく斬新な1本の映画となっている。 ◆《ホモ》━ジャン・ジュネの「薔薇の奇跡」が原案。刑務所で男どうしの研ぎ澄まされた恋が、監獄内シーンの暗く透明な蒼と、 古い絵葉書を思わせる優しげな色調の回想シーンでセンセーショナルなエロティシズムを描き出している。 ◆《ヒーロー》━ロングアイランドで父親を射殺し、窓から身をひるがえすなり、 空に昇っていった7歳の少年の正体をビデオキャメラによる撮影やインタビュー、無色無臭のナレーションで追う擬似TVドキュメンタリー。 ◆《ホラー》性衝動の秘密を解きあかそうとした科学者が、抽出したホルモンを誤って飲んでしまい、 伝染病を撒き散らすいまわしい殺人鬼として世間から敗訴してしまう。 これを照明から、カメラアングル、音楽、編集すべてにいたるまでキッチュなほど徹底的に50年代の白黒B級ホラー映画のスタイルで描く。 ◆この3つのパートが、ザッピング(テレビのチャンネルをリモコンでせわしなく変えること)のように、交互に現れる。 これはトッド・ヘインズによれば 「ザッピングの構造をとっていても、映画がもっている人の感情を動かす力が働くことを見直す」ために採った構成である。 http://www.cinemarise.com/theater/archives/films/1993002.html 「やんごとなき読者」 アラン・ベネット 著 市川恵里 訳 白水社 「ずっとおうかがいしたいと思っておりましたのよ。作家のジャン・ジュネについて」 「ほう」大統領は答えた。「なるほど……」 「同性愛者でしかも囚人でしたけど、でも本当に言われているほど悪い人でしたの?もっとはっきり言えばそんなにすばらしい人でしたの?」 禿げ頭の劇作家兼小説家について何の説明も受けていなかった大統領は、きょろきょろと文化大臣の姿を探したが、 彼女はカンタベリー大主教から話しかけられている最中だった。 「ジャン・ジャネは」女王は助け船を出すようにフランス語で訊いた。 「ご存じかしら?」「もちろんです。」「興味がありますの」「そうなんですか」 大統領はスプーンを置いた。長い夜になりそうだった。 「始めは白かったページを、いま、上から下まで、こまかな記号が走り抜けている。 文字、言葉、コンマ、感嘆符などで、このページが読みうるとされるのは、これらのおかげだ。」 ジャン・ジュネ『恋する虜』 過疎ですな。 「花のノートルダム」再読中。 中古の「葬儀」を尼で注文したが、書店がいつまで経っても配送してくれない。 花のノートルダムのディヴィーヌはロマの男と付き合ってたんだっけ 今の目で見ると意味深だな 「ところで」という、それまでのレスを無視するかのような掲示板での切り出し方に 書き手の独善的な性格が出てる? ジュネのジャコメッティにつぃてのコメントに興味がある。 現代において世界で最も高価な作品を残した彼が如何なるポーズを発見したのか。 read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる