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佐藤泰志
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0031吾輩は名無しである
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2014/09/17(水) 10:21:54.59
1940 唐十郎 片岡義男 立花隆
1941 柄谷行人
1942 那須正幹
1943 干刈あがた 逢坂剛
1944 椎名誠 辺見庸、
1945 車谷長吉 池澤夏樹 五味太郎 横田順彌
1946 中上健次 呉智英 猪瀬直樹
1947 宮本輝 景山民夫 荒俣宏 梶尾真治 沢木耕太郎 立松和平
1948 連城三紀彦 橋本治 つかこうへい 上野千鶴子
1949 村上春樹 菊地秀行 佐藤泰志
0032吾輩は名無しである
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2015/02/01(日) 20:32:28.98
佐藤泰志: 生の輝きを求めつづけた作家 単行本 - 2014/2/20
福間 健二 (監修)
河出書房新社 (2014/2/20)

佐藤泰志 そこに彼はいた 単行本 - 2014/12/1
福間 健二 (著)
河出書房新社 (2014/12/1)

現代小説クロニクル 1985〜1989 (講談社文芸文庫) 文庫 - 2015/2/11
村上 春樹 (著), 島田 雅彦 (著), 津島 佑子 (著), 村田 喜代子 (著), 池澤 夏樹 (著), 宇野 千代 (著), 佐藤 泰志 (著), & 1 その他
0033マグナ ◆vI4NRkhGyA
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2015/02/02(月) 00:48:59.91
福間健二って佐藤の名前でよくでるな。他ではきかん。
あとあれだ、ビリーザキッド全仕事は読んだが。
0034吾輩は名無しである
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2015/04/02(木) 22:51:44.63
第一章 物語のはじまった崖
1 まだ若い廃墟

待った。ただひたすら兄の下山を待ち続けた。
まるでそれが、わたしの人生の唯一の目的のように。
今となっては、そう、いうべきだろう。

冬の夕暮れが急速に近づいている。
そろそろ見切りをつけるべきかもしれない。
そのきっかけがわたしには見つからなかった。
第一、まだ希望を持っていた。
ロープウェイの正面玄関のガラス戸に、
雪まみれの兄のこごえた、
けれどもあの明るい笑顔がひょっこりあらわれるのが眼に浮かぶ。
わたしは喜んで駆け寄り、笑顔のまますねたように、遅いじゃない、
と安堵と甘えの混った声で兄をなじるふりをするだろう。
もっとやきもきさせてやればよかったかな、とでも兄はいうかもしれない。
はにかんだ表情を一度心に沈めこんで、
それを見せまいと皮肉っぽい口調になる。
それがわたしの知っている兄だ。
あれこれ想像すると、際限もなくふくらみ続けてしまいそうだ。
http://ttomotsune.hatenablog.com/entry/20130410/1365572156
0036吾輩は名無しである
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2015/04/13(月) 23:34:30.71
『海炭市叙景』面白かった
なんでもないんだけど「週末」なんか好きだな
0038吾輩は名無しである
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2015/05/02(土) 20:14:07.35
小山 清(こやま きよし、1911年(明治44年)10月4日 - 1965年(昭和40年)3月6日)は東京出身の小説家。

18歳のとき人生への煩悶から洗礼を受けるも、数年で脱会。母の死後、一家離散の憂き目を見る。
島崎藤村の世話で日本ペンクラブ初代書記になるも、公金を使い込み、水戸刑務所に8ヶ月間服役する。
出所後、下谷竜泉寺町界隈で新聞配達をしていたが、1940年(昭和15年)に太宰治の門人となる。
太宰が戦時中に疎開している時期、太宰宅の留守を預かる。
第二次世界大戦後まもなくは炭坑夫として、夕張の炭坑で働き2年足らずを過ごす。この時期に太宰が死去。
同じ頃から太宰に預けていた原稿が売れるようになり、作家となる。
1952年(昭和27年)に『文學界』に発表した「小さな町」や『新潮』発表の「落穂拾ひ」など、
一連の清純な私小説で作家としての地位を確立。 1951年(昭和26年)に「安い頭」が第26回芥川賞候補に、
1952年に「小さな町」が第27回芥川賞候補に、1953年(昭和28年)「をぢさんの話」が第30回芥川賞候補にあげられた。
1952年、亀井勝一郎夫妻を仲人にして、18歳下の関房子と結婚。
1953年に長女美穂、1955年に長男穂太郎(現在東京藝術大学絵画科教授)が誕生。
1958年(昭和33年)、心臓障害による脳血栓から失語症となる。以後は妻の稼ぎに依存しつつ生活保護を受けて暮らしたが、
1962年4月13日、生活の困窮からノイローゼ気味であった妻が、練馬区の雑木林で睡眠薬ブロバリンを服用して自殺。
1965年(昭和40年)3月6日、急性心不全で死去。53歳没。
0039吾輩は名無しである
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2015/05/07(木) 10:51:36.27
>>38印税では暮らせないものなんだな。合掌(人)
0040吾輩は名無しである
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2015/07/27(月) 21:05:21.03
第2回三島由紀夫賞の選評を読んでみた。(「新潮」1989年7月号に載ってます)

・佐藤泰志を押してるのは江藤淳だけ
・中上健次は注文を付けながらも一定の評価
・宮本輝は二部の出来の悪さを指摘、さらに虚空から何かを紡ぎ出す技に欠けてると。
・大江健三郎と筒井康隆は言及さえセず

どう読んでも中上健次は選考委員の中で二番目に佐藤泰志を評価してる。
また江藤も手放しで佐藤を押しているわけではなく、「敢えて押すなら」佐藤というだけ。
思わず惹き込まれたといいながらも、二部の弱さを認め、
日活アクションのような安っぽさと書いてる。

また二人が賞を争ったが、その中に佐藤泰志は入っておらず、
中上が反対しなかったら、佐藤にもチャンスがあったような発言があるのには驚く。
反対、というより佐藤を受賞対象から除外していたのは、大江、筒井、宮本の方だ。
中上を叩いている人間は選評なんか全く読んでないのではないか。
0041吾輩は名無しである
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2015/07/27(月) 21:12:28.00
>>7
中上のライバルになったことはない。
佐藤がようやくメジャーデビューした直後に、
中上は四回目の候補作で芥川賞取ってるし、
佐藤が新人賞である芥川賞の候補になる前に、
谷崎賞や泉鏡花賞の候補になってる。どっちも取ったら堂々たる中堅とみなされる賞。

メジャーデビュー直後の佐藤のライバルだったのは村上春樹。三島賞候補の頃はもうぶっ千切られてるけど。
村上龍も同様。
0042吾輩は名無しである
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2015/09/04(金) 20:09:21.84
安全圏から一昔前の権威を叩くのが流行りだからな
それに利用される不憫な人
いや、そういう印象操作で実際の出来よりかなりおまけで評価してもらえるから不憫とかねーか
0045吾輩は名無しである
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2015/11/01(日) 17:27:45.11
2015-10-25
函館出身の作家、故「佐藤泰志」さんをご存知でしょうか
最近では、小説「オーバーフェンス」の映画化でオダギリジョーさん、松田翔太さん、蒼井優さんらが函館ロケをしたのは記憶に新しいのでは
『海炭市叙景』(2010年)『そこのみにて光輝く』(2014年)に続く、
佐藤泰志の小説を原作とする「函館3部作」のラストを飾る映画化作品が「オーバーフェンス」でもあります

ただいま函館市文学館にて佐藤泰志展を開催中です。次の休日にでも行ってこようかな
http://ameblo.jp/parubonzu991/entry-12088089838.html?timestamp=1445746800

seigou_ab
北島三郎さんと佐藤泰志は同じ高校ですからね!。よろしくお願いします。
2015/10/25

doshin_bunka
きのうの夕刊文化面は、シリーズ「現代 北海道文学論」で、 忍澤勉 @oshikun さんが佐藤泰志の小説世界について論じています。
<私たちもまた海炭市民なのである。>と締めくくっています。
同日は、道内文学「短歌」「俳句」の月評も載っており、とっても文学の薫りが漂う紙面でした。

kiyo8500
『きみの鳥はうたえる』佐藤泰志/表題作より一緒に入ってる「草の響き」の方が私は好き。
鬱病になった主人公が走ることを日課にしてひたすら走っている話。
表題作は村上春樹や村上龍読んでも感じるこの時代の大学生すぐバーでビール飲む奴。

ysdtkyk
つげ義春が描いた「海辺の叙景」には、佐藤泰志の「そこのみて光り輝く」に似たシーンがある。
海辺で出会った男女が雨の中、二人だけで泳ぐ。女が言う。「いい感じよ」。ここには、ありきたりな恋愛の言葉はない。
2015/10/29
0047吾輩は名無しである
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2016/01/30(土) 21:13:41.04
ISOGAI 1
北川朱美による13人の詩人紹介本『死んでなお生きる詩人』(思潮社、2001)を読みました。
永塚幸司、清水正一、天野忠、瀬沼孝彰、相良平八郎、氷見敦子、長岡三夫、
南信雄、谷澤辿、征矢泰子、本多利通、寺島珠雄、佐藤泰志が取り上げられています。
2016年1月27日
0048吾輩は名無しである
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2016/03/30(水) 15:20:58.67
今どき文芸誌を金出して買うなどというのは、よほど奇特な人だと思う。
なのに、今号、本誌を買ってしまったのは、ひとえに、「あの」原田宗典(250枚一挙掲載)があったからである。
「あの」というのは、やはり「クスリで捕まった」という事件の、である。「文学界の田代まさし」まではまだいってないとしても、
「あの」田代まさしが、NHKの大河ドラマ準主役で「復活!」ぐらいの衝撃は、一部にはあったと思う。少なくとも私にはあった。
確かに本作を読めば、「すごい情報」が書かれていました。川端康成が「ヤクを買っていた」とか、
「自衛隊ではしばしば訓練中の事故死があり、テキトーに片付けられている」とか、きわめつけは、「日本人傭兵のハナシ」とか。
あ、「逮捕前後」、「塀の中」の様子もね。これは、体験した人でないとなかなかかけない。
ここでついでに、「新資料」を付け加えるなら、当方も、文芸誌に小説を何度か発表したことがあり、担当者からしばしば原田氏のことは聞いてました。
この担当者は、自殺した作家の佐藤泰志も担当していて、担当中に亡くなったので、
まー、佐藤泰志は死に、原田宗典は生き残ったのかな、という思いです。
ほかに、ぴんぴんして活躍しているらしい奥泉光なんて作家もおりましたが。作家って、やはり大変なものだと思いますね〜。
 あ、この作品は、はっきり言って、作品になってない。書かれている事実はすごいけど。それだけ。
なんか、プルースト風な構造を狙ったのかなとも思える終わり方ですが、いかんせん、「たったの」250枚ですから。
しっかし、これを書いて、そのあと、なにを書くんですかね? このバリエーションといったところでしょうか? 
でも、一方で、ハリウッドで映画化したらおもしろいとも思いました。
主演の「原田宗典」役は、ジョン・キューザックで。もう彼しかいないと思いましたが、思ったところでしょうがないけど(笑)。
0051吾輩は名無しである
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2016/05/07(土) 10:27:59.90
文月悠光|cakes連載開始
佐藤泰志展@北海道立文学館、素晴らしかった。「筆一本」の眩しい決意を綴った書簡も、肉筆原稿から伝わる息詰まるような切迫感も。
〈僕は書きはじめるんだ/彼女の振ったてのひらについて〉。詩才にも恵まれていたことを初めて知った。
母と同い年と思えば、時代の雰囲気もぐっと身近に感じられて。続

佐藤泰志展@道立文学館A 落選した芥川賞・三島賞の選評には「初期の方が魅力的だった」「同じ作者の作品でもっと良いものがある」…。
自ら作品へのハードルを上げてしまったのだろうか。
大きな野心が、世間の評価に押し潰され、それでも原稿用紙の上でもがき続ける。針金のような字が目に焼きつく。

文学館から知人の個展に寄り、まっすぐ空港へ。こんなに深く沈み込む読書は久々でした。
先ほど東京に戻り、今は作家が住んでいた国分寺にも着く電車。私生活だってなんだって書いてやろう、という新しい気持ち
http://pbs.twimg.com/media/ChyCP9hUkAEoWmz.jpg
http://pbs.twimg.com/media/ChyCP9gUkAAzE8Y.jpg
2016年5月6日
0052吾輩は名無しである
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2016/05/13(金) 22:44:38.13
tangledtale
ここ何年も読む本というとノンフィクションや仕事に直結するものばかりで。小説を読む余裕が全然なかった。
でも昨日久々に本棚の隅から佐藤泰志の『海炭市叙景』がぽろんと出てきて読み始めたらしみる。
最初に読んだのは震災前だった。あの頃読んだときよりもずっとこたえるわ……。
2016年5月10日
0053吾輩は名無しである
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2016/05/13(金) 23:17:15.73
佐川光晴、佐伯一麦、伊井直行も落とされまくったけど
いちおう生き延びている。
佐藤泰志は鬱が酷くなったのがまずかったのだが
佐藤作品から鬱を引くと深みが無くなる。
そこら辺が非常に難しいというか。
0054吾輩は名無しである
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2016/05/13(金) 23:50:09.17
野間文芸新人賞

佐川 光晴(1965年2月8日 - )
第24回(2002年)
受賞作:佐川光晴『縮んだ愛』

佐伯 一麦(1959年7月21日 - )
第12回(1990年)
受賞作:佐伯一麦『ショート・サーキット』

伊井 直行(1953年9月1日 - )
第11回(1989年)
受賞作:伊井直行『さして重要でない一日』

佐藤 泰志(1949年4月26日 - 1990年10月10日)
第5回(1983年)
候補作:佐藤泰志「黄金の服」
0055吾輩は名無しである
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2016/05/16(月) 17:36:54.18
熊切 和嘉(1974年9月1日 - )
北海道帯広柏葉高等学校、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
海炭市叙景(2010年)第84回キネマ旬報ベストテン 第9位

呉 美保(1977年3月14日 - )
三重県伊賀市(旧上野市)生まれ。三重県立名張桔梗丘高等学校、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。同期に山下敦弘、寺内康太郎、柴田剛がいる。
そこのみにて光輝く(2014年、監督)※第88回キネマ旬報ベスト・テン1位

山下 敦弘(1976年8月29日 - )
愛知県半田市出身。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
オーバー・フェンス(2016年)

佐藤 泰志(1949年4月26日 - 1990年10月10日)
北海道函館市高砂町出身。國學院大學文学部哲学科卒業。
0056吾輩は名無しである
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2016/05/19(木) 21:57:36.39
福間健二
北海道立文学館、講演が終わったところ。展示、ぼくが初めて見るもの、たくさんありました。
http://pbs.twimg.com/media/CiexFUCUUAApUUk.jpg
2016年5月15日
0059吾輩は名無しである
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2016/06/02(木) 18:57:28.80
競馬だとわかっていたわ。/広一は黙っていた。いうべき言葉などあるはずがない。/
甘く見ないでよ。/女房はいった。/離婚なんてしませんからね。あんたが競馬に狂ったくらいで。/女房は笑おうとして、口元をひきつらせた。
(佐藤泰志『海炭市叙景』)
0060吾輩は名無しである
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2016/06/05(日) 15:15:11.20
衆議院議員 逢坂誠二
佐藤泰志『海炭市叙景』を再読している。地域づくり、まちづくりの観点で読み直すと、随所に佐藤泰志の思いが読み取れる。
今の函館は、その思いを体現できているだろうか。改めて佐藤泰志を多くの皆さんに読んで頂きたい。
2016年6月2日
0061吾輩は名無しである
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2016/06/16(木) 22:22:17.16
海尋
『密林の語り部』の二読目が終わってしまい、今は佐藤泰志の短篇小説を読んでいる。「贋の父親」と「休暇」を読み終わった所。
青春というか、登場人物たちの心の痛みみたいなものが、じわじわくる作品だと思う。
2016年6月11日

佐藤泰志の短篇小説(単行本未収録作品、文学館特別展の資料)を読んだ。「颱風伝説」が一番良かったように思う。
どの短篇にも痛みが描かれ、読んでいるとこちらまで痛みを感じてしまう。
それは人と人の距離感を測りかねる若者の心情だったり、時代の空気に裂かれるようなものだったり。

佐藤泰志の作品はまだこの作品集しか知らないのだけど、「暴力と繊細の狭間」を飛行していくような気持ちになる。
危なっかしいギリギリのこの飛行が文体に緊張感を漲らせている。

「颱風伝説」が良かったと言いながら、実は「休暇」も良かったと今思い返している(佐藤泰志作品について)。
あの「何処にも行けなくなってしまう」はまり込んで行く感じが、自由のない鳥のようで。
2016年6月12日
0062吾輩は名無しである
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2016/06/16(木) 22:26:41.29
谷口孝男
私の関わっている文学館の佐藤泰志展があと6日間となった。イベントはすべて終了。少し寂しい。
あとは人生をかけた佐藤泰志という作家の格闘を1人でも多くの人に見てもらい、未収録作品選・資料集にも触れてもらいたいと願うだけ。

ちょうど1年前。悪性リンパ腫という癌をいただき、抗がん剤治療3クール、放射線照射を22回浴びた。
死ぬか再起不能という中で、死者の隣にいた一遍の闘いを知り、佐藤泰志を読み返した。死者をして栄光と無念を語らしめよ。
3カ月の獄中と1カ月の養生の後、私には佐藤泰志が他人ではなくなった。

残されていた佐藤泰志の生原稿。気合いの入った文字がすべてだった。
僕らが世界を変えるアジビラを書いていた頃、佐藤泰志は同じような文字でいのちを削り、たまらない日常を見つめていた。
最後まで力のこもった文字に、私は転向しない者の、世界に相渉る決意の持続を感じた。

作家は複雑だ。郷土の作家なんて半分は嘘だ。私も白老という町を今でも好きになれない。
いろんなことが嫌いだけど、かけがえないのが故郷だ。そのアンビバレントな思いがシミュラークルとしての幻想市を産む。
もちろん、月が2つ見えるわけではないが。そこが物語の場所だ。関係の近さは重くもある。

未収録作品選を作ったのは、とにかく読んでもらいたかっただけ。佐藤泰志は10代から独特のスタイルを獲得していた。
資料には生原稿や手紙のコピーをふんだんに載せた。なぜなら、そこから魂がより身近に伝わるからだ。ページをめくるたびに今も心を揺すられる。

やりきった後は死ぬだけだと思っていた。でも生きるならやりたいことはいっぱいある。
佐藤泰志と高校時代からライバルだった宇江佐真理、佐々木丸美、加清純子。みんな急ぎ足の作家だった。
でも今は雑務が圧倒的に多い。死ぬと決めたら明快なことが、生きようとすれば身すぎ世すぎで揺らいでしまう。

資料によって、佐藤泰志が深く読まれていくための材料あるいはヒントを提供できたことが展覧会の最大の自負である。
彼が海炭市叙景を連作短編ではなく、長編小説として書いていたら、すごいものになっていたはずというのが私の妄想である。
本当に幻の長編はないのか。ないのかなあ。
2016年6月12日
0063吾輩は名無しである
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2016/07/25(月) 16:29:34.09
「市街戦のジ ャズメン」
http://tombolo.skr.jp/wp-content/uploads/2016/06/20160630235035u577531bb36e7c3.85948308.jpg
「十月八日の、日本中を震撼させた、あの英雄的な事件。
アルジェリアの勇敢な市街戦を思わせる、あの首相外遊阻止に羽田へ押しかけた全学連と警官隊との大乱闘の事件。」

装甲車のタイヤは次々と、空しく苛立った音をたててパンクし、めらめらと燃えあがる。
学生達の数人は火のまだつかない装甲車を奪い、 車に乗り込み、感激に震える、手でエンジンをかける、前進だ。
彼らは今、英雄的な革命家になったことを意識する。エンジンの音は、まるで前衛ジャズのように快い。
そうだ、この市街戦は前衛ジャズそのものだ、と彼は思うだろう。さあ、みんな、俺達のあとに続け、前進だ。

「そして、彼は同時に、アフリカの砂漠地帯で太陽をいっぱいに浴びて、ぽつんと一人立っている自分を、発見するだろう。ぽつんと。」


「ニューレフト」

底なしの階段を
宙空間弾道弾にまたがり
殺人狂の少年が
落ちて行く。
加速度が背中で燃え
毛穴という毛穴から
巨大に脹れた鮮血が吹き出
僕達の額を打つ。
ああ
ベルト・コンベアーに乗っかった
睡眠不足のミルク飲み人形
金切り声の傍観者達よ
〈未来〉は本当に輝いているのか。
0064吾輩は名無しである
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2016/08/02(火) 20:27:10.41
「〈青春の記憶 夢みる力〉佐藤泰志の場所(トポス)」展を見学しました
https://www.fujijoshi.ac.jp/contents/index.php?path=newstopics/japan/none/2963&;id=2963

初期の佐藤泰志は札幌の文芸誌である『北方文芸』を発表の場にしていましたが、
展示の中には当時『北方文芸』の編集に携わっていた元本学科教授の故小笠原克先生宛ての書簡や故山田昭夫先生宛ての葉書などがあり、
思いがけないところでの懐かしい再会もありました。
0065吾輩は名無しである
垢版 |
2016/08/05(金) 17:25:51.35
大江健三郎
村上春樹
中上健次
という順番にコピーしてるな
アラン・シリトー、サリンジャー辺りも
0066吾輩は名無しである
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2016/08/31(水) 07:09:35.74
☢Jean-Jacques。
中上健次がいた頃に小説書いていた人がうらやましい。圧倒的な抑圧的存在がいたほうが楽しい。
春樹みたいに「君のやりたいようにやればいいよ」というのではつまらない。僕は殴られたほうがいい。

佐藤泰志『市街戦のジャズメン』を読む。タイトルがカッコよすぎる。青春汁が横溢した文章。
難しいなと思ったのは、今、佐藤泰志のような小説を書いても、「パロディ」にしかならないということだった。楽しそうな時代で羨ましいと思った。

冒頭でホイットマンの詩を引用して、その後もホイットマンの詩が小道具として使われる。
こういうのは失敗すると作者のセンスを疑われるわけだから、大胆というか、あざといというか、高校生にして既に技巧的だ。
2016年8月21日

『多崎つくる』は春樹作品の中では評判悪いけど、新宿駅に関する長々とした描写はすごい。技術的観点から言ってすごい。
対比、アイロニー、伏線、情報を提示する順序など、小説の技術が凝縮している。
2016年8月29日
0068吾輩は名無しである
垢版 |
2016/09/18(日) 16:09:05.49ID:w6jIlKLs
「オーバー・フェンス」三部作でいちばん原作から遠くなってたな
聡がまったくの別人だし
0069吾輩は名無しである
垢版 |
2016/09/30(金) 19:25:55.01ID:DOV9vUr2
エッセイの迷いは禁物て佐藤泰志作品集に収録されていますか?
0070吾輩は名無しである
垢版 |
2016/10/10(月) 08:27:16.46ID:vdU0OYPz
http://mediajuku.com/?p=2344

佐藤泰志について

当時の芥川賞の選考委員は、開高健、吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎、
中村光夫、大江健三郎といった大御所の作家たち。「文藝春秋」編集長の司会で選考会議がはじまるが、
佐藤の作品は次々と厳しい評価が下される。「芥川賞の文章としては肯定するわけにはゆかぬ」
という仲代達矢によるナレーションが重々しく被さっていく。

 佐藤泰志が落選し続けた1980年代の芥川賞は「該当作なし」が続いた特異な時期であった。
0072吾輩は名無しである
垢版 |
2016/11/05(土) 10:19:01.29ID:43TmTpJ1
日本文学100年の名作第8巻1984-1993 薄情くじら (新潮文庫) 文庫 - 2015/3/28
池内 紀 (編集), 松田 哲夫 (編集), 川本 三郎 (編集)

深沢七郎 「極楽まくらおとし図」 、
佐藤泰志 「美しい夏」、
高井有一 「半日の放浪」、
田辺聖子 「薄情くじら」、
隆慶一郎 「慶安御前試合」、
宮本輝 「力道山の弟」、
尾辻克彦 「出口」、
開高健 「掌のなかの海」、
山田詠美 「ひよこの眼」、
中島らも 「白いメリーさん」、
阿川弘之 「鮨」、
大城立裕 「夏草」、
宮部みゆき 「神無月」、
北村薫 「ものがたり」
0074吾輩は名無しである
垢版 |
2017/02/02(木) 17:07:58.76ID:SqCJNfBh
前回『開高丼』のことを書いて思い出したのは佐藤泰志の半ドキュメンタリー映画『書くことの重さ』である。
この作家がどうしたこうしたより(だいたいひとつも読んでいないし)、
度々出てくる「新喜楽」の芥川賞選考会のシーンが面白く且つ切なかった。
選考委員のなかにまだ50歳そこそこのくせにパイプをふかし巨匠然と振る舞う開高健がいた。
で、開高は佐藤を褒めないわけ。というより候補作すべてにケチをつける役まわり。
佐藤泰志は1981年作『きみの鳥はうたえる』以来、
85年作『オーバー・フェンス』まで5回も候補に挙がり3回は受賞作ナシにひっかかっている。
開高健が嫌な役を買って、丸谷才一が結構良い役、吉行淳之介は酒ばかり注文していた。
こういう風にその作家の運命が決まってしまうんだなあと思った。
佐藤は90年に自殺。
http://blog.livedoor.jp/lucius_as/archives/4728832.html
0075吾輩は名無しである
垢版 |
2017/04/15(土) 10:32:40.80ID:K6rEmd3L
松尾潔
First love never dies.
なかなかに滋味ぶかい…ツァイ・ミンリャンを観終えたような、佐藤泰志を読み終えたような体感を得ました。
それだけに「横浜県神奈川市」のごとき「アトランタ州ジョージア」なる珍誤訳は残念。DVD化の際は留意されたし。
#ムーンライト
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2017年4月14日
0076吾輩は名無しである
垢版 |
2017/10/11(水) 20:21:41.46ID:sHhsZiEt
Tミッフィー
「ある引揚者の生活」に登場するミクニの逞しさがイイ。読後の清々しさときたら!
埴原といい佐藤泰志といい惜しくも受賞を逃した作家は後年になって味わいがでるのかな?
#夏葉社 #埴原一亟
http://pbs.twimg.com/media/DItK_A0VoAAxYUp.jpg
2017年9月2日

1907年10月5日〜1979年12月31日
山梨県北巨摩郡白州町生まれ。早稲田大学露文科中退。新日本文学会、文学無限同人から『文芸復興』同人となる。
受賞歴・候補歴
|候補| 第12回芥川賞(昭和15年/1940年下期)「店員」
|候補| 第13回芥川賞(昭和16年/1941年上期)「下職人」
|候補| 第16回芥川賞(昭和17年/1942年下期)「翌檜」
0077吾輩は名無しである
垢版 |
2017/11/01(水) 18:08:15.88ID:u9046zaI
ohzappa
佐藤泰志の短編に出てきた『Last Exit to Brooklyn』のペーパーバックを読み始めたんだけど、
序文がトレスポのアーヴィン・ウェルシュだし、
The Queen Is Deadって章があって、まさかと思って調べたらスミスの元ネタだったし、いろんなものが繋がった。
2017年10月23日
0078吾輩は名無しである
垢版 |
2018/03/17(土) 21:46:01.11ID:Adigt17L
1968[2]文学 (筑摩選書)
四方田 犬彦 (編集), 福間 健二 (編集)
出版社: 筑摩書房 (2018/3/14)

市街戦のジャズメン 佐藤泰志 著
0079吾輩は名無しである
垢版 |
2018/03/29(木) 02:28:28.91ID:qWvnYIs/
[本日のフルコース]
馳星周ファンが読み解いた
「北海道出身作家が書いた北海道本」フルコース
[2016.9.12]

前菜 そのテーマの入口となる読みやすい入門書
ゴールデンカムイ
野田サトル  集英社
専門家の監修がしっかりしていて、明治期の北海道の風俗やアイヌ民族の暮らしぶりが詳細に描かれている人気コミック。北海道近代史に触れるには最適。

スープ 興味や好奇心がふくらんでいくおもしろ本
約束の地で  
馳星周  集英社
北海道浦河町出身の著者が、初めて北海道を舞台にした短編集。40歳を機に北海道回帰した理由を読み解く。

魚料理 このテーマにはハズせない《王道》をいただく
ラブレス
桜木紫乃  新潮社
北海道に住むわれわれの精神構造には、いまだに払拭できない極貧の経験がある。その極貧を追体験できる本。

肉料理 がっつりこってり。読みごたえのある決定本
帰らずの海
馳星周  徳間書店
北海道回帰した著者の思い出の地、函館を舞台にした警察小説。現在と過去が交錯する構成は著者自身の「よき思い出」と「冷酷な現在」の投影か。

デザート スイーツでコースの余韻を楽しんで
そこのみにて光輝く
佐藤泰志  河出書房新社
かつての栄光と現在の閉塞感が交錯する北海道を象徴するまち、函館。よじれた男女の物語は函館がもつ湿った空気感で完結する。
0080吾輩は名無しである
垢版 |
2018/04/04(水) 14:57:49.32ID:0SqYqjbQ
<佐藤泰志の短篇小説「市街戦のジャズメン」と佐々木幹郎の詩「死者の鞭」は、
1960年後半の政治運動の波動から生まれた二つの先駆的作品である。
1970年代のある時期に社会の空気が変わった。人々は問題未解決のままの幸福状態に入っていった。>
福間健二「団塊の世代の文学」
0081吾輩は名無しである
垢版 |
2018/04/17(火) 22:54:08.37ID:notL/Gcz
河村隆夫
きょうは高3の最後の授業だったから、こんな話をした。
第一に健康、第二に安定した精神、第三に集中力、第四に青春の思想の確立、第五にその継続。
(新聞の「抜群の佐藤と谷島」の谷島が私のペンネーム。
ちなみに佐藤泰志は、このあと芥川賞候補に六回ノミネートされて力尽き、自死。41歳。)
http://pbs.twimg.com/media/DUs23HgV4AAIp-R.jpg
2018年1月29日
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