純文学5誌総合スレ第63巻目

1吾輩は名無しである2018/01/09(火) 17:59:49.45ID:9ZUS3lfQ
前スレ
純文学5誌総合スレ第62巻目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1500452322/l50

主に「新潮」「群像」「文藝」「文學界」「すばる」に掲載された作品について語るスレです。

「早稲田文学」「三田文学」「江古田文学」「太宰賞ムック」
「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」「たべるのがおそい」掲載作品の話題も可です。

新人賞受賞作 芥川賞受賞作を各論で批評することもOKです。
文芸誌の感想は、書いても書かなくてもOKですが、あるとなお可です。
受賞作決定前の候補作の批評は普通に本人・出版社工作員のステマと見做されますから気をつけてください。

文芸誌の話題にとどまらず、新人賞選考委員の評価・クレームなどもOKです。
さらには文学のありかた、これからの文学は、そもそも文学とは? といった総論や大きなテーマも歓迎です。

応募者の小説のUPや、その感想を書いたり、推奨されていた「まだ見ぬ新人へのエール」は、荒らしが横行しているため
基本的にNGとします。
れつだん先生をはじめ、ワナビやKindle作家の話題は禁止です。

多くの人が理解しうる言葉で書き、有益な議論のできる空間にしましょう。

731吾輩は名無しである2018/05/23(水) 07:38:17.78ID:FTpQF67i
文學界だけでなく文藝もSF寄りになってきている。

732吾輩は名無しである2018/05/23(水) 11:27:21.19ID:nFDPde/J
『美しい顔』を読んだが、受賞者のことばの「弁明」がすべてだと思った。

震災とモデルをしていた本人の心情を混ぜて、物語を構築している。
作品全体からある種のエネルギーは感じる。文章に疾走感はある。この辺は『ジニのパズル』と同じだ。
主人公サナエと弟ヒロノリの関係も見ていて微笑ましいが、全体として会話の雰囲気や物語の流れ、そしてメッセージはどこかエンタメチックなものだ。

この物語に疾走感をもたらしているのは確かに文体だ。だが、そこに陥穽がある。

東北の沿岸部は東北のなかでも訛りが強い場所で、そうした訛りを用いられないところに違和感があった。著者の想像力の限界もそこにあったのだろう。
こういう厄災を描きたいのなら石牟礼道子の『苦界浄土』のように徹底的に地元の言葉でやる覚悟が必要だった。
そこを徹底させることができなかったから、主人公サナエの思考が「被災地とは別な場所のもの」に留まっている。
著者自身が作品に登場してしまうといってもいいかもしれない。
そこを著者も自覚できているからなのか、被災地の描写がいちいち過剰になる。過剰さでリアリティの欠如を覆い隠そうとしている。
この過剰さに選考委員たちは気づかないはずがないのだが、
被災地など知らない「インテリで都会的な」選考委員たちしかいないので、仕方がないのかもしれない。

733吾輩は名無しである2018/05/23(水) 11:33:43.95ID:nFDPde/J
野崎歓はこれを絶賛しているが、それはいかに野崎歓が震災から遠い場所にいるのかという証左のようなものだ。
「言葉」の小説であると言明する前に、確認すべきことがあったのではないかと思う。

734吾輩は名無しである2018/05/23(水) 13:26:46.11ID:z18TZFtd
群像買ったから美しい顔読んでみようかな

735吾輩は名無しである2018/05/23(水) 14:51:23.02ID:nFDPde/J
フィリップ・ロスが亡くなったそうだ。
R.I.P.

736吾輩は名無しである2018/05/23(水) 16:59:38.69ID:f/fWuSpm
大畑の醜い顔でも拝んでろ

737吾輩は名無しである2018/05/23(水) 19:03:04.19ID:KG5MtgW7
>>732
登場人物の名前をカタカナにするの嫌いだな

訛りないんだ
それが流行りなのにな

738吾輩は名無しである2018/05/23(水) 20:38:32.69ID:Jk51Q2b2
>>732
確かに、訛りがなく東北感がないね、あれ。
被災地のセットを組んで撮影したドラマを書いているような気がしたのも、
その辺りの欠落からだろうね。

739吾輩は名無しである2018/05/23(水) 23:12:09.30ID:lI5eYUfN
文芸誌の連載って読むたびに過去の内容忘れちゃうから辛いわ

毎号連載しないのとかあるしな

740吾輩は名無しである2018/05/24(木) 00:22:57.31ID:DCyMu5dM
>>732
>こういう厄災を描きたいのなら石牟礼道子の『苦界浄土』のように
>徹底的に地元の言葉でやる覚悟が必要だった。

たとえば現地在住の作者が震災前後の日常を書いた
「影裏」で方言はそんなに使われていたかな?

741吾輩は名無しである2018/05/24(木) 02:43:56.22ID:H90OTu1V
>>740
影裏ではほとんど震災は後景にあって舞台もほぼ訛りの強い沿岸ではな岩手県内陸の話
沼田は実際に東北に住んでいるからこういうことがわかる

742吾輩は名無しである2018/05/24(木) 02:46:26.73ID:H90OTu1V
訛りの強い沿岸ではなく、それほど訛りがない岩手県内陸地方の話、ね

743吾輩は名無しである2018/05/24(木) 07:09:52.50ID:DhDvjLpV
美しい顔の著者は震災を利用したことに自覚的であるのはわかる。
それは受賞者の言葉の弁明でも最初のカメラマンのシーンでも明らか。
だが、利用したことに自覚的であるから倫理的な負荷に耐えられるか、倫理的な問いが免除されるかといえばそうでもない。
悲惨な死体の描写や主人公の呪詛などは一見強烈なので力のある小説に見えなくもないが、
そこで展開されるドラマの内容はとても空虚でリアリティがない。
それはやはりそこで使われている言葉のせいなのだと思う。
リアリティがないから、そうした悲惨な描写、あるいは震災という舞台装置を利用して重みをつけようとしているのだなとすぐにわかってしまう。
>>738さんが書いているように、被災地にセットを組んでドラマを撮影したような気がした。
あるいは、最近はやりのCGなどのエフェクトをふんだんに使った物語ではなく、ビジュアル重視のハリウッド映画。

744吾輩は名無しである2018/05/24(木) 07:13:30.51ID:DhDvjLpV
北條さんが書きたかったことは震災を利用せずとも書けただろう。
受賞のことばと作品を読んで、もしかしたら北條さんがこの作品でデビューしてしまったのは不幸なことなのかもしれないと思った。

745吾輩は名無しである2018/05/24(木) 08:05:17.85ID:3TkJ1cWT
>>744
不幸だと思うよ。
だって、ジニのパズルの二の舞なのが目に見えてるから。

746吾輩は名無しである2018/05/24(木) 17:02:49.73ID:/DCVFFWG
いやジニのパズルとは全く違うでしょ
ジニはむしろ真逆の要因で次作が書けないだろうと言われていた

747吾輩は名無しである2018/05/24(木) 17:22:33.28ID:w1SbghUi
読んできたよ
で、感想なんだが、受賞者にも選考者にもちょっと厳しいことを書く

サナエの内面告白やオバハンと感情をぶつけあう場面でなまってないって批判はたしかにクリティカルだなと
なまりを書けていれば勢いがあっていい小説かもと思ったけど書けてない
なまりがないところから作品がめっちゃほつれて虚構性があらわになる
例えば震災を扱った『想像ラジオ』もなまりはないけどリアリティラインがファンタジーだからあれなら納得できるんだよ
でも今回は胸をかきむしって苦しんで死んだ死体とか人の形をしていない死体とか人によっては(特に被災地の人にとっては)不快感を抱くであろう生々しい描写が頻出する
源ちゃん評で「ドキュメンタリーみたい」ってあったけどそんな感じね
で、そういうリアリティラインをめちゃくちゃ現実にひきつけておいたのに、地元の人のなまりがまったくないサラサラした共通語だからあれれと納得できなくなるし作為を感じてしまうわけ
サナエを諭すオバハンなんかサングラスをかけて表参道を颯爽と歩いていそうな雰囲気を醸し出しているし
村上春樹の小説に登場しても違和感ないよ

748吾輩は名無しである2018/05/24(木) 17:43:30.25ID:w1SbghUi
この「美しい顔」の何が最悪かといえば、この作為に気づきやすいのが他ならぬ被災地の読者ってこと
たぶんこの物語を読んだ被災者のなかには自分たちの物語を盗まれたって感じる人もいると思う
仮にこの作品が流通したとする。流通すればするほど被災地の人のリアリティとは何か違ったものが流れるわけだ
読んだ人にはこれが被災地のリアリティだと勘違いする人もいるだろう
インパクトのある小説だったことはたしかだし震災ものだからね
そしてそれが被災地にとって心地のよくない体験になるであろうことは火を見るよりも明らかだ
たぶん編集や本人もそれには気づいているだろうね
でなきゃわざわざ受賞者挨拶でひたすら被災地に向けての言い訳なんてしない

749吾輩は名無しである2018/05/24(木) 18:13:45.45ID:w1SbghUi
創作者たらんとするもの震災ひとつ利用できずどうする!みたいな考え方をする編集者や選考者もいるっちゃいる
でもそれって被災者の前で言えるか?少なくとも俺は言えねえわ
利用するなら被災者も納得できる作品にするのが筋ってもんだが
今回の作品はその審級をパスできていない気がするんだよな
で、この辺の事情を見抜いていたはずなのに新人賞に推した選考者の責任はでかいなと

750吾輩は名無しである2018/05/24(木) 19:25:39.77ID:GA2oN1/M
下読みや編集者は苦労知らずのエリート連中だから、そういうデリカシーがないのだよ

751吾輩は名無しである2018/05/24(木) 20:10:37.54ID:w1SbghUi
エリートこそデリカシーがあるもんなんじゃないの
てか、この受賞がコネかなんかで最初から決まっていたなら話は別だが
これを読んだ選考者がこんな簡単なことに気づけなかったとは思えんのだが
気づけなかったとしたらもはや選考者をやる資格がないとしか言いようがないわ

752吾輩は名無しである2018/05/24(木) 21:25:32.88ID:7gjEFzbb
あなたは被災者なの?

753吾輩は名無しである2018/05/24(木) 21:40:13.97ID:ZO5zzQgQ
>>748
>たぶんこの物語を読んだ被災者のなかには
>自分たちの物語を盗まれたって感じる人もいると思う

その人が作家志望のワナビーならそう感じるかも知れないけど
そういう問題なのかな?
丸山健二のルポだっていろんなエピソードが紹介されているけど
あれはいちおう現地で被災者相手に取材した結果のものだから
「盗まれた」わけでもない
別に被災者でなくとも綿密な取材と配慮があれば良いとおもうけどね

754吾輩は名無しである2018/05/25(金) 03:19:06.24ID:LGT8jvkW
>>750
下読みってフリーでろくに収入もなさそうな文芸評論家だろ
どこがエリートなんだよ
まあお前みたいなワナビーにとってはエリートなのかもしれんが

755吾輩は名無しである2018/05/25(金) 03:43:52.86ID:RUiex3yb
またワナビーのせいにするんだ
ほんとこんなんだから純文学って読まれなくなったんだろうな
ボンクラばかりだわ

756吾輩は名無しである2018/05/25(金) 03:46:28.79ID:RUiex3yb
>>753
ルポと一緒にしちゃいかんでしょ…

757吾輩は名無しである2018/05/25(金) 06:30:33.97ID:bxClfcuk
>>755
なんでもワナビのせいにするのは頭が悪いというか人格に問題があるよな
こういう奴ばかりだから純文学に失望してきている

758吾輩は名無しである2018/05/25(金) 07:10:09.40ID:4QBg3eTU
全く不必要な繊細さとは言わないが、それにしても過剰
被災者への侮蔑や差別が顕著ならばともかく、その領域の話はそれこそ被災者のものだろう

759吾輩は名無しである2018/05/25(金) 07:28:38.69ID:rzJVf217
どのみち芥川賞の候補になったとしてもあの選考委員のメンツでは受賞は無理。

760吾輩は名無しである2018/05/25(金) 21:09:19.39ID:h54coATE
>>756
>ルポと一緒にしちゃいかんでしょ…

小説でも現実の事故や事件を題材とする場合
きちんと取材した上で書かないと駄目ですよ
立松和平が連合赤軍事件を無断引用と想像だけで組み立てて書いて問題になったけど
その際のいいわけが「材料が少ないんですよ」という事だったけど
当然のことながらそんなことは許されない
小説(創作)だから何してもいいという訳じゃないんだよ
とくにいとうせいこうの様なファンタジーならともかく
リアリズムで行く場合はそれなりに事実を積み上げていかないと

761吾輩は名無しである2018/05/25(金) 22:16:00.30ID:1tMFgms/
ホラ吹いてそれがおもしろいってんなら良いけど
大抵の場合事実のほうが上行っておもしろいから難しいだろうな

762吾輩は名無しである2018/05/26(土) 07:42:04.70ID:ytOmy88X
太宰賞受賞作は今年も話題にならずに消えて行くんだろうな。
今村夏子で話題になっても、次が続かないとだめだね。

763吾輩は名無しである2018/05/26(土) 08:00:45.95ID:8p97WNP0
>>760
そういう意味じゃないと思うぞ

764吾輩は名無しである2018/05/26(土) 11:32:29.71ID:Us4QReIN
栗原が芥川賞は美しい顔が獲るだろうってさ

765吾輩は名無しである2018/05/26(土) 18:44:00.38ID:pfxsaTSA
高橋弘希 送り火(文学界)
北条裕子 美しい顔(群像)
谷崎由依 藁の王(新潮)

芥川賞候補にこの三本くるかな?

766吾輩は名無しである2018/05/26(土) 19:07:00.59ID:6ba40eTv
源ちゃんが推してるひとって芥川賞取れないじゃん。
コーラとかビニ傘とか。

767吾輩は名無しである2018/05/26(土) 19:32:42.95ID:pfxsaTSA
話題に出てるから栗りんと小谷野のツイッター見てきた。
小谷野、やまなし文学賞が欲しいだって。
どうしたんだろう。
そういえばこの人、賞には恵まれてないから、何でもいいから欲しいのかな。
まあ、おらおらを押してこのスレでは嫌われた経緯があるけど、そろそろ許してあげようよ。

768吾輩は名無しである2018/05/26(土) 19:39:31.62ID:8p97WNP0
今回は谷崎の予感がする

769吾輩は名無しである2018/05/26(土) 22:07:59.09ID:MAPyrahO
谷崎そんなに良かったんだ

770吾輩は名無しである2018/05/26(土) 22:36:16.71ID:Us4QReIN
今期の芥川賞の範囲は来月までだったっけ?

771吾輩は名無しである2018/05/26(土) 23:01:37.27ID:GzTlrVj/
5月いっぱいまで
ただ月末発売っていう文芸誌は少ないから
もうコマは揃ってる感じではないかね

772吾輩は名無しである2018/05/27(日) 07:52:38.23ID:rX32Ym8p
ここで名前が出ていない作品もひとつふたつ候補に入れてきそう。

773吾輩は名無しである2018/05/27(日) 08:51:42.53ID:qmFi7iQk
大畑と中島だな

774吾輩は名無しである2018/05/27(日) 09:33:11.77ID:GCqOJHyH
美しい〜とか〜の王ってタイトル多いね。

似たようなタイトルばかりで印象が薄い。

775吾輩は名無しである2018/05/27(日) 18:41:47.51ID:oW0uyLjJ
藁の王、途中までは面白かったけど最後がちょっとアレだったな。
去年出した囚われの島のほうが面白かった。
この人はエンタメいったら大化けしそう。

特別ファンてわけでもないけど、文學界新人賞の生き残り、同時受賞の円城塔が意味不明の出世をして
いるからなんか応援したくなるんだよね。
努力が必ずしも報われるわけではないとか書いていて切なくなった。
候補になって受賞するといいな。

776吾輩は名無しである2018/05/28(月) 06:49:29.94ID:DlhW3O6R
>>774ナオコーラ、「美しい距離」書いて候補になって落ちたな
「美しい顔」が取ったら浮かばれないね

>>775
「火花」も途中まで良くて最後が残念だったのでありうるかもな

777吾輩は名無しである2018/05/28(月) 08:50:27.90ID:2HJeSvOt
>>775
ほんと、円城塔ってなんで出世してるんだろうね…。謎。

>>776
ほんとそれ。モデルさんだし受賞したら余計気の毒。エッセイで顔のこと言われてなんたらとか書いてたの
思い出してしまったよ。まあでもジニも美人だったけど、もらえなかったしなあ。
美しい顔はジニのパズルよりは面白味がなかった気がする。震災ものは飽食気味。

778吾輩は名無しである2018/05/28(月) 10:05:34.95ID:1MEJDcZR
円城塔さんはポスドクで苦労してなんとか生活確立したわけで
文壇人となってうまくやっていきたいと考えるのももっともで許せるな
波風立てないのもそのためでしょう

谷崎さんは翻訳家として成功しているでしょう十分

779吾輩は名無しである2018/05/28(月) 12:02:58.25ID:Yw1GZBsi
もしも円城の経歴が高卒無職とかだったらあの作風は絶対相手にされてないわ
円城の作品が悪いと言ってるわけじゃなくて選考委員の質が悪い

780吾輩は名無しである2018/05/28(月) 12:37:43.17ID:SrdeKiS5
俺は円城好きだぞ
勝手に相手にされないなんていうな
芥川賞は谷崎由依に取ってほしい
藁の王よかったよ

781吾輩は名無しである2018/05/28(月) 17:08:57.27ID:MLC52rGp
芥川賞あげて文壇入りしたことが円城にとって必ずしも良いことだったとはいえないだろうな。
本人は嫌でも意識するだろうし、SFファンでもなんでもないけどSF作家としてもっと上を狙えたのかもしれないとは思うね

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