あの作家が生きているうちに書いてほしかった作品
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自分は吉村昭に「元禄赤穂事件(忠臣蔵)」を克明に描いて欲しかった vipのノリでスレ立てしたら1カ月レス付かなかったごめんなさいw 松本清張の「神々の乱心」かな
タブーまで踏み込みそうな気がするので
作者存命でも発表できたかどうか 三島由紀夫と辻邦生がそろって死ぬ間際に「次は藤原定家を書く」と言って死んでるんだよな
それぞれの定家についての小説は読んで見たかった
あとベタだけど漱石の明暗は完結させて欲しかった >>3
「神政龍神会事件」?だったか、あれは実際に昭和前期に宮中で起きた
事件をモチーフにしとるんでしたな。編集者の解説に結末は暗示されて
るけど、完成させてほしかった >>4
あたしは歌はあまり知りませんので。なんとも言えませんが、
百人一首で「山の奥さん鹿に食われた」もとい、「山の奥にも鹿そ
鳴くなる」と詠んだ俊成の息子でしたか >>5
>あれは実際に昭和前期に宮中で起きた事件をモチーフにしとるんでしたな。
と同時に昭和神聖会、大本教事件、満州事変(満州皇道派)、
2.26事件などに飛び火する可能性が大です
ひじょうにヤバい話です >>8
松本清張は大本教事件らしきものを下敷きにして、
「粗い網版」?という短編を書いてますな。
宗教がらみの事件に興味があったのでしょう。
「密宗律仙教」とか「神の里事件」も面白い 巷間待望論があった司馬遼太郎の「ノモンハン」はどうだったのだろうか >>9
>宗教がらみの事件に興味があったのでしょう。
そこら辺は原武史が『松本清張の「遺言」』で触れています
松本作品では『火の路』や『古代史市私注』などもあり
この諸作品を受けて栗本慎一郎は『シリウスの都飛鳥』を書いています
もっとも栗本の本にはネタ本のようなものがありまして
昭和初期に日本忍ユダヤ人説を主張した酒井勝軍の諸著作だと推測できます
この人物は満州経営におけるユダヤ資本注入に
多大なる影響を与えたとも言われています
話を原武史に戻すと
彼がが著作内でふれる某人物周辺には宗教関係者が多く
その一人にライ病患者救済に力を尽くした後藤静香というキリスト教徒もいます
そうすると「砂の器」にもつながっていくわけですね
まあ、その人物は法華を信仰していたそうですが…
一見すると関係の薄そうな、日本古代史、中央アジア史、満州人脈、ライ病
などがパズルのピースのようなつながりで一つの像を形成する
しかも大東亜戦争の舞台全体をも見渡せるような鳥観図という形で
その大きなラストピースが『神々の乱心』といえるでしょう >>10
書くことはなかったような気がするが(書けなかったと言った方が正しいか) >>13
横溝先生がそれを書くつもりだったかは諸説あるようですが、
それぞれ「歌舞伎の名門」と「神門一族」にまつわる事件だった
ら読んでみたかったですな。
>>15
いろいろな因縁があって、その時点書けなかったかもしれませんね。
近代史に関する物語は読みたかった。一番現代に近い時代が舞台な
のは「ひとびとの跫音」ですかね >>16
横溝正史には「病院坂の首縊りの家」を完結してくれただけでなく、新作「悪霊島」も書いてくれたというだけで、
感謝しかない。でも題名だけ発表されたこの二作は読みたかったな。 (スレタイとは趣旨が違うかもしれないが)不幸なタイタニック号の事故で作者と一緒に大西洋に沈んでしまった何編かの思考機械の作品。 >>19
外国文学に造詣がおありなんですな。すごい!
あっしなんかあまり読まないので… >>19
有名すぎて盲点だけど、言われてみればそうだな。 どうしたって読むことの叶わぬものに、人はなぜこんなにも惹かれてしまうのか。 カフカとプルーストは長生きしてたら現行の長編は益々長くなってたかも
日本だと埴谷雄高の死霊も
三島の豊饒の海は天人五衰だけ極端に短いから当初の構想通り71年まで書いて欲しかったが 構想されたまま実際には書かれなかった作品と、未完の作品とは分けて考えた方がいいんではないか。 芥川龍之介の長編だな
川端じゃなく芥川がノーベル賞獲ってたかもしれない >>32
確かに読んでみたいが、書けただろうか。でもせめて「邪宗門」は完結させて欲しかった。
あと、川端はいいよ。短編も長編も。ノーベル賞は正当な評価だろう。 >>34
うん、それは読んでみたかった。澁澤は早すぎた死だったと思う。もう亡くなってから三十年以上経つのか。 中里介山の「大菩薩峠」を完結させて欲しかった。
人気が出ちゃったジャンプの漫画よりもダラダラ話引き延ばして風呂敷広げるだけ広げて未完だからな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています