【初恋】ツルゲーネフ【猟人日記】
わが文学に影響を与えたこのロシア作家のスレッドがないのはおかしい
明治期に二葉亭が翻訳出版して以来、文学者たちは英訳などでその小説を読みあさったという
主な作品に、猟人日記、ルージン、アーシャ、貴族の巣、初恋、
その前夜、父と子、けむり、春の水、処女地、などがある ツルゲーネフは「初恋」だけでいい。あとは特に読む必要を感じないし大して面白くもないと思う。 >>111
『初恋』しか読んでない奴には所詮ツルゲーネフの本領は分からんよ 父と子しか読んでないけどなかなか面白かった
露文すぎだし 『猟人日記』は詩的な表現が美しいので
米川正夫のような少し時代がかった訳の方が個人的に好き
工藤訳はのっぺりしすぎる
意外に読みやすいのが二葉亭四迷訳
貴族と農民の言葉遣いの使い分けに日本の方言をうまくはめ込んだり
語数や音の数にこだわったりしていて面白い 二葉亭は『猟人日記』全訳はしていないから読めないがな 二葉亭がもし全訳してたら読みたかったな
『ルージン』は全訳、『けむり』は途中までだったかな? ツルゲーネフ最大長編『処女地』新潮文庫の米川正夫訳を持っている
あまり早く読み終わるのは勿体ないから、積読したあと読もうと思っている 『処女地』は六藝社の全集復刻版で読んだ 熊沢復六訳
ヨネマサ訳もそのうち読んでみたいな >>119
それは聞いたことがない翻訳者だね
ロシア語から翻訳したのか、英訳からの重訳なのか? >>120
現物を確認したけれど『処女地』の原本についての記述は無かった 残念
熊沢復六氏はヨネマサの外語大の後輩筋
翻訳者としては戦前までの人
ちなみに同全集で、氏は『アーシャ』の訳も手掛け
そのリリシズムを高く評価する後書きも寄せている
アーシャのあの台詞は「あなたのものですわ…」と訳している >>121
六藝社のツルゲーネフ全集は1937年発行
その他に社会主義関連の翻訳を頑張っていたおかげで
熊沢は1938年に治安維持法違反で逮捕され1940年まで獄中の人となっている
翻訳者としてはそこで終わったという感じかな
以後は地元の愛知に戻って大学の先生になった 角川文庫『女優クララの死』を持っているんだけど、読んだ人いる?
作家が死ぬ直前に書いた小説のようだね 『女優クララの死』
家から遠い図書館に所蔵している
暖かくなったら読みに行くつもり >>124
そんな古い文庫本、処分せずに所蔵している図書館があるのか?
amazonだと5000円以上するんだな
読んだら感想をここに書いてよ 『ルージン』はその後の作品群の土台みたいなものだしね
夏目漱石でいうと『三四郎』とか『それから』みたいな感じかな
ツルゲーネフ自身は晩年の散文詩がいちばんお気に入りだったんだっけ 次は『春の水』を読む
これは恋愛小説だから、ツルゲーネフの本領発揮を期待する 岩波文庫の夏の一括重版にツルゲーネフはなかった
ゴーゴリはあったのに残念 いいだけ傷んだ紙型で重版する岩波文庫に期待してるオッサンはクルクルパーw 岩波文庫でも光文社古典新訳文庫でもいいから新訳を期待している 「ツルゲーネフの少女」が好き。
限られた状況の中で理想を追い求める等身大のヒロイン。
ルージンのナターリャができなったことを、その後の作品のヒロインたちが
少しずつ実現していく。 >>134
その感じすごくよく分かる
作品を発表順に読んでいくと女性像の進化が面白いよね
良くも悪くも死ぬまで女好きだった、女性を憎むことをしなかった
ツルゲーネフならではという感じ 日本ではあまり読まれない『その前夜』のヒロイン、エレーナが好きだな
あふれる情熱によって運命を切り拓いていく女の肖像が美しい ぶっちゃけヒロインとその母親って全員同じじゃね
舞台が違うだけで
『貴族の巣』のヒロインが絶賛されて
『その前夜』のヒロインが酷評された理由がわたしにはさっぱりわかりません >>139
古い本だけど『ツルゲーネフ 生涯と作品』という本に
作品ごとのヒロインの違いなどわかりやすくまとめてあるよ 『猟人日記』がなぜか人気で売り切れている
特に工藤精一郎訳の新潮文庫 増刷と古本数冊売り切れが異なるのは明らかだろ
タワケ 出版社がそんなことで増刷するかよ
世間知らずの引きこもりはどうしようもないな ツルゲーネフは新訳が出なくなって久しいよな 再評価の気配も感じられない
「余計者」文学は結構いまの時代にも刺さる気はするが
ドストやチェーホフほどエンタメ要素が強くないからかな
もともと作品の全訳だってされていないし そう、米川正夫によると、ツルゲーネフの多くの短篇が未訳らしい
自分は長編が好きなので、『けむり』『その前夜』『処女地』
といった作品を古本で楽しんでいる ツルゲーネフは詩人だから詩心のある訳者じゃないと
彼の詩的表現の美しさが伝わらないのが難点かもね
例えば工藤訳は内容をできるだけ分かりやすく伝えてはいるがただそれだけ
ヨネマサとか四迷はその辺にとても心をくだいていたのがわかる >>151
工藤精一郎訳新潮文庫『猟人日記』を持っているが、味気ないね
米川正夫、神西清、佐々木彰の翻訳が良い 最後の長編『処女地』米川正夫訳・新潮文庫を読んでいる
70ページまできて、シビャーギン夫人とカルロメイツェフ、
マリアンナが話し合っている
展開がまだよく見えてこない >>154
自分は湯浅芳子訳で読んだよ
訳者のおかげなのか登場する女性陣に生々しい迫力を感じたな