【漂流物】車谷長吉【赤目四十八瀧心中未遂】
福田和也もそんな感じの指摘してたね
ポストモダン的選択としての私小説だろうと 贋世捨人だからな
会社員時代の女絡みエピソードはだいぶ盛ってそうだけど面白い 私小説を書いた小説家がどういう生活を送ったかなんてどうでもいい
書いた小説だけが問題だ
この人の『盬壺の匙』『赤目四十八瀧心中未遂』『漂流物』を持っている
よい小説だ >>8
その小説に偽物を感じるんだが、
感じない人はそれで良いだろうな。 昔NHKの番組に出たらしいがどうにかして見れないかなぁ 慶應卒の学歴を誇り、他人の学歴を見下す
女にモテることを吹聴し、不倫歴を明かす
色々物議を醸す性格だが、人間って誰しもそんなもの
高潔な人間なんてまずいないから、
車谷について自分は気にしないね 私生活自体、もちろんどうでも良いのだが、
そういうのも嘘くさくなってしまう作者の距離感の取れなさみたいなものが
小説にも現れていて、そういう精神構造が歳食ってからのノイローゼにつながったのだろう
つまりこの時代に私小説的なものを書くのなら、自分を突き放しているところが必要で、
彼のようにナルシスティックに浸っているのは嘘くさい。
せめて小説外のところで、その小説を演技として笑い飛ばすところがあれば、
あるいは逆に事件になるぐらいの実生活での問題を起こせば、
嘘くささも救われたろうが、それもなかった。 生のイカを丸呑みして窒息死って、自殺くさいな
他人からの訴訟沙汰もあって、私小説廃業宣言をしたから、
もう生きる屍と化していたのだろう
彼が書き残した私小説を自分は評価しているので、
今後も手許に置いて読んでいくだろう この人の絶版文庫、今はまだ安いから買っておいた
そのうち高騰するかもしれんしな