安価・お題で短編小説を書こう!4
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安価お題で短編を書くスレです。
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■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/ さて……特段案がなければいつも通り五つお題取りますが ☆お題→『ナイアガラ』『ドラクエ』『図書室』『視点』『アチアチ』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→7/22の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>99より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 >>109
全選択で行きます!
使用お題:『ナイアガラ』『ドラクエ』『図書室』『視点』『アチアチ』
【白紙の本】
こんな都市伝説をご存知だろうか?
ーー曰く、その本に題はなく、中身はただの白紙である。
ーー曰く、いつからその本がその図書室にあるかは誰も知らない。
ーー曰く、その本は夢の本である。
ーー曰く、その本は1冊しか存在しない。
ある学者はその本を手にして、ナイアガラの滝やアマゾンの密林、更には火山の噴火口や海の底にまであらゆる難所へと視点を飛ばす事が出来たそうだ。
ある子供はその本を手にして、ドラ◯エのようなゲームの世界へと行き来する事が出来たという。
ある貧乏な者はその本を手にして、普段は食べる事すらままならないアチアチな料理をたらふく食べたそうである。
その本は本人の望みを自由自在に叶えるものであると言われている。
ここまで聞けば、誰もが欲しがる夢のような本であろう。
ただし、その話には続きがある。
そのような夢の本を一度手にして、その魅力に取り憑かれてしまえばもう二度と手放す事など出来はしない。だが、その本は1冊しかこの世には存在していない。
つまりその本を手にした者たちは、既にこの世にはいないという事になる……。
その本の魅力に取り憑かれた者は、その本の力で全ての事を完結させようとしていくのだ。そして、次第に衰弱していき、やがて死に至る。その様子はまさしく本に命を吸い取られていく様だと言う。
本に魅入られて衰弱死とは情けない最後としか言いようがないとは思わないかい?
あぁ、そういえばもう一つ都市伝説があったのを忘れていた。
悪魔の本というものを知っているだろうか?
なに、簡単な話さ。その本を手にした者へ幻覚を見せて、その魂を食らい、その本のページに魂を写していくという本らしい。
魂を食われる始めるまではその本の中身は白紙にしか見えないとの事。
どちらの本もいつの間にか図書室へと現れているらしい。身近な図書室でそのような本を見かけた時は注意したほうが良いだろう。 >>113
どちらも同じ本を指している感じですね
でも死ぬと分かっていても夢の世界に逃げ込みたいという需要は存在するから、
その本も安泰だろうなあ >>114
感想ありがとうございます
手にした本人からしたら夢の本であり、それを周囲から見たら悪魔の本という感じですね。 >>113
魔本……と言う事に成るのでしょうか?
人の欲望は限り無く、そして本は受け継がれてしまうのでしょうね >>109
使用お題:『ナイアガラ』『ドラクエ』『図書室』『視点』『アチアチ』
【夏休み】(1/2)
蒼天の屋外に比べれば、学校の中とは言え、室内は薄暗く感じた。
だが、うだるような暑さを考えれば、図書室の中は空調が行き届いていて天国と地獄の様である。
夏休みの宿題である読書感想文を書く為に指定図書を読んでいる優等生の二人を横目に、机に頭を乗せダラけていた康之は、つまらなさそうに言う。
「……セミの鳴き声ってさ、『アチアチアチアチ』って聞こえね?」
「『ジークジクジクジクジクジク』かなぁ? 僕はそう聞こえるけど……」
「『ミンミンミンミン』じゃ無いの?」
和信と光里の答えに、康之は(そんなもんかな?)と思う。視点が違うと言うのだろうか? 感じ方は人それぞれではある。
「それは良いけど、康之、夏休みの宿題は良いの?」
「…………まぁ、おおよそ」
わざとらしく視線を逸らしながら康之は言った。
「よし、もう一回、僕の目を見て言って貰おうか?」
「ダイタイバッチリダヨー」
「棒読み止めろ!」
掴み掛かろうとする和信に康之が応戦する。
「ヤっくんもノブくんもぉ、図書館では静かに! だよ?」
光の言葉に、あっさりとじゃれ合いを止めた二人が「はいはい」と応じる。ぞんざいな受け答えに彼女は頬を膨らませた。 【夏休み】(2/2)
「そ、そう言えば、花火大会どうする?」
「あー、僕は構わないよ?」
不機嫌になった彼女の意識を逸らす為か、少し慌てた様に康之はそう言う。その頬が少し赤くなっているのを見ながら、和信は苦笑しつつそう答える。
「わたしは、お父さん達と一緒に見て回るから……」
「あっそ……」
チラリと康之を見ながら光里が言うが、机に突っ伏したままの康之は少し不貞腐れた様に応じた。
「ヤっくん?」
「……」
「ねぇ、ヤっくんてばぁ!!」
「『へんじがない ただのしかばねのようだ』」
「自分で言うんだ……」
拗ねた様に光里が頬を膨らませる。再び雰囲気が悪くなったと感じた和信は慌てて方向転換を試みた。
「あ、あー、そうだ! 二人はどんな花火が好きなの? 僕はナイアガラとか結構好きなんだけど……」
「あー、あれ、綺麗だよねぇ」
「でも、いっちゃん最後じゃん、あれやると花火大会も終わりだから、オレ、あんまり好きじゃない」
「じゃぁ、ヤっくんは、何が好きなの?」
「スターマイン?」
「何で疑問形なんだよ……」
「ほかの花火の名前なんて知らねーよ」
「『柳』とか色々あるじゃん……」
あきれた様に和信が言い、光里がクスクスと笑う。
窓の外には、白い入道雲が、そんな三人を見下ろしていた。 >>113
バラバラお題で短編スレにも猛暑が到来、全選択でさばき切るか、 幻像のミスリーディング〜
さあ夏の風物詩、113氏が怪談話を語り始める〜、『図書室』に存在する白紙の本は、人の欲望かなえるものであると言う〜、
いわく『ナイアガラ』の滝に『視点』を飛ばし、『ドラクエ』ライクなゲーム世界に行き来させ、ときに『アチアチ』料理も振舞える〜w ドリームブックの多様描写で、バラけたお題を効率消化だ!
しっかし、この本とんでもねえな、と思ってたら楽屋裏が語られて、ドリームブックの夢体験は、魂抜き去る魔の幻覚ゥ?
人は本に夢を見る〜、夢想の大地、神秘の体験、欲望エサに魂喰らわれるのは、どんな本でも同じこと〜! 113氏の描いたソウルイーター・ブックは、ほら、あなたのその手にも…って感じで、己が手元を二度見さす、冷ややか読み応えENDだァ!
>>117
短編スレで熱闘つづくぜ全選択! バラバラお題を処理できるか117氏、サマーキッズタイム!
さあ、読書感想文を書くため集結、『図書室』の三人組を描いて物語はスタート〜、セミの声が『アチアチ』みたいな感じで聞こえると、
しょうもない『視点』を持ち出して、注意を引こうと康之くん、まじめな二人は苦笑対応〜、って途中で光里さんの「里」の字抜けて、もう一人参加したのかとw
花火大会の誘いむなしく、ふてくされる康之くんが、「へんじがない ただのしかばねのようだ」なる『ドラクエ』メッセージを放ち、ご機嫌取らんと和信くんは僕『ナイアガラ』結構好きと取りなして、花火を使った難題消化ァ〜
話の山場でお題を盛りこみ全選択に違和感なしだ! やってくれるぞ117氏、職人が魅せたぞラスト〜、窓外のぼった入道雲が、蒼天イメージ浮かばせて、夏感満点・ミーンミンミン、ミンミンENDだァ!! >>119
感想有難うございます
『ド○クエ』ネタは、分かるかな? とも思ったのですが、あえて敢行しましたw
そして、また名前を間違えると言うorz
何度も読み返しているのに何故無くならないのか…… >>116
感想ありがとうございます。
そうなりますね。
人の欲望を餌に、魂を食らう魔の本です。
>>119
感想ありがとうございます。
季節的にそろそろ怪談ネタも良いかなと思い書いてみました。
ホラー要素は少なめですが。 >>117
仲のいい三人だけど、溢れそうになっている一人?
和信君の雰囲気察知能力には脱帽ものですね どっちもいい雰囲気な導入なだけにオチもなく終わるのが惜しいなぁ >>122
感想を有難うございます
和信は空気を読みすぎて身を引くタイプですよね
その割にはその後も一途に思い続ける様な感じの……
>>123
感想、有難うございます
仲良し三人は、変わらずこんな日常を続けるよ……的な終わり方にしたつもりで居たのですが、やはり弱かった様ですね
精進します >>109
お題:『ナイアガラ』『ドラクエ』『図書室』『視点』『アチアチ』
【夏の夜】
夏休みのさなか、とある地域の育成会が主催する二泊三日の林間学校には、小学生から高校生まで80人ほどが集まる。
従姉妹同士であるナツキとユカリも、参加することを決めてから楽しみにしていた。
二人だけの思い出を作ろうねとはどちらの言葉だろうか。
ちょうど山間部にある林間学校施設だということもあって、一日目の夜に行われた肝試しは嫌が上にも盛り上がる。
保護者たちは保護者たちで、子供たちを驚かせるために気合が入るものだ。
ナツキとユカリの二人の父親も組となって驚かす係となっていた。
二人はそろって女装し、子供が通るたびに魔神英●雄伝ワタルのアチアチアドベ●ンチャーをアカペラで大熱唱しながら踊り狂う!
第三者の視点から見れば明らかに変質者だ。暗い山道で遭遇すれば誰だってびっくりするだろう。普通ならば事案モノである。
本来は女性が歌うものを一オクターブ下へとずらしていることも相まって、お化けとは別の意味でとても怖い。
彼らは互いの娘二人組がやって来たのがわかると、それまで以上に調子づいて声を張り上げる。
そんな父親のあられもない姿にマジ泣きするのはユカリだ。父親たちは恐怖に泣き出したと思いこんでさらに増長する。
ナツキは悲鳴を上げるどころか蔑んだ視線で父親二人を見て、お母さんに言っとくからと判決を下した。
ユカリの父親の姉であるナツキの母親は、夫や弟に対して容赦がまったくない。
肝を冷やすことになるのが驚かす側となったのは言うまでもないことだ。
二日目の夜になると、広場の中央で仮装キャンプファイヤーが行われていた。
衣装は有名な漫画やアニメ、ゲームのキャラクターなどで、育成会が用意していたものだ。
全長7メートル、高さ2.5メートル程のナイアガラ花火が現れると、興奮した一部の中学生、高校生が滝の下を度胸だめしでくぐり抜ける。
弾丸のごとく疾走する青いハリネズミの仮装をした男子高校生が、大人の静止を振り切ってくぐり抜けた時だった。
よほど大きな火花が背中に入ったのか、アツイアツイと繰り返して悶える。
結果小さな水ぶくれができて、彼らはまとめて叱られていた。まあ、聞くはずもなく逃げ出していたが。
その時ナツキとユカリはドラク●エの賢者と勇者に扮し、暗く誰もいない二階の図書室へと潜り込んでいた。
キャンプファイヤーやナイアガラ花火から離れたこの場所からだとよく見えた。
後方から赤い配管工の仮装をした高校生によって投げられたネズミ花火が、青いハリネズミの背中へきれいに入り込んだからだ。
男って馬鹿だよねと笑い合い、従姉妹二人は熱い夜を過ごしたのだった。
〈おしまい〉 >>125
バラバラお題全使用に125氏が挑戦、アチアチなメモリー!
舞台は二泊三日の林間学校、親友女子の二人組による、思い出づくりの夏きたる〜、さあ、一日め夜は肝試し!
おどかし役の二人の父が、『アチアチ』アドベンチャーを熱唱し、第三者『視点』では完全な変態にw 女子らはこれに涙目制裁〜
二日め夜のキャンプファイヤー、配管工のアイツとかヘッジホッグなアイツが登場し、ネズミ花火・『ナイアガラ』花火で阿鼻叫喚w
なるほど、他のキャラクターを並列させることで、『ドラクエ』仮装の唐突感を均したか、125氏の技が炸裂〜
ラスト、誰もいない夜の『図書室』、演出されるは二人だけ感! お題を全クリした夏の物語は、涙と笑いを通過して山あり谷ありメモリアル、ダークネス・イン・サマーENDを決めたぞ! >>125
一夏の思い出ですね
お父さん達の事も、その内よい思い出に成るでしょうw >>126
初期案では一泊二日の図書室でサボり組がドラクエに興じていたとするつもりでしたが、
話をこねているうちに仮装させて以前の二人組を出すことにしました
ちなみに赤い配管工の高校生はファイアボールと叫んでネズミ花火を放っていますw
>>127
自分の父親が女装してHENTAI行動をとったとしましょう
それを間近で見た同じ地域の多数の同世代からはずっとからかわれる事になります
あの日のことがいい思い出となるかは……ちょっとわかりませんw お題『ナイアガラ』『ドラクエ』『図書室』『視点』『アチアチ』締切
【参加作品一覧】
>>113【白紙の本】
>>117【夏休み】
>>125【夏の夜】 今回の投票作品一覧はありません。
俺に投票してくれた人ありがとうね
ミスをよくしてしまう不甲斐ない進行ですが、これからも宜しくお願いします…… さてではいつも通りお題安価行きます
>>132-136 ☆お題→『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→7/29の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>129より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 お題:『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』
【都会の龍神】
古来より、人は水を恐れた。
豪雨を、氾濫を、津波を。
その恐怖、教訓から過去の人々は、荒れ狂う奔流を龍神に例え、祀った。
現代では、そのメカニズムが解明され、龍神信仰はもはや形骸化してしまっている。
「て、しなきゃねぇ」
青年はぼやきながら、レンチを担いだ。
地下深く、光が差し込まない世界で彼は破損した配管を修理する。
それは、巨大な配管だ。
トンネルと言っても過言ではないほどの、大きさ。
「神様の手伝いしてる割には、俺達はいつまでたっても日が当たらねえな」
誰かが冗談を言う。
青年は頬についた泥を拭って、笑った。
冗談にしては中々、的を射ている。
その時、重低音が作業場を支配した。
空気を振動し、臓腑を叩く。
「急げぇ!来るぞぉ!」
現場監督が叫んだ。
青年は受け持ちの区間を急いで仕上げる。
一瞬でも間に合わなければどうなるか、目に見えていた。
重低音はリズミカルに、さながらドラムンベースのように響き続ける。
「っし!終わり!」
青年はボルトを締め上げると、すぐさまその場から離れた。
後方で組んだ足場に飛び込むや、配管は直ちに振動を開始した。
来る。
配管に等間隔に配置された窓をとてつもない速さで何かが通り過ぎた。
水滴と蒼い鱗を撒き散らし、それは配管を駆け抜けていく。
数秒後、配管と作業場に再び静けさを取り戻された。
あれが、龍神。
いつ見ても、美しく、荒々しい存在。
青年は彼等をそう捉えていた。
「点検開始!」
監督が再び叫ぶ。
今の通過で、またどこか破損しているかもしれない。
青年は配管に飛び乗り、レンチを構える。
「いつもニコニコ、ユニオニオン!」
会社のコマーシャルを口ずさみ、彼は配管を小刻みに叩く。
「水の問題なんでもござれ!」
リズミカルに、繊細に。
「配管工のプロなら全て解決!」
青年達の仕事は、配管工。
そして、龍神の通り道を作る者。 >>138
はやい! 前がかりの138氏が、お題決定より半日おかずに全選択の速攻だッ、崇め奉れ水の神のレジェンド〜
さあ舞台は光届かぬ地下世界、修理に励む『配管工』が、この仕事光あたらんと『冗談』会話〜、おもむろに、臓腑を叩く振動はじまり、
迫る轟音リズミカル、さながら『ドラムンベース』の重低音が、いやがおうにも緊張高め〜!? 水滴と蒼い鱗を撒き散らし、辺り揺るがす轟水の神が自然の威厳そのままに、荒ぶり駆け抜け現世に顕現〜!
美景に打たれた配管工が、まさに龍神だと『ローファンタジー』をクリアして、口ずさむのは、いつもニコニコ『ユニオニオン』w お題ネジ込み感も速攻ゆえのご愛嬌w
かつて猛威を振るった龍神も、パイプで制御し飼い慣らし〜、それでも本能からくる恐れこそ、138氏が描き出したドデカいパイプの龍の神、って感じで、配管工らがゴクリ畏敬の大自然ENDだ! 速攻・全お題突破に敬礼〜 >>138
現代に生きる龍の祭司と言うところでしょうか
日に当たらぬ者こそ、現代の基盤を支えているのですね >>139
ありがとうございます
こんなものでよろしかったのでしょうか >>140
祭祀、神職をイメージしました。
現実はかけ離れたものだと思いますが、合わせてみると意外とかけました >>138
さっそくのお題制覇だなんて素晴らしい!
英雄としてチヤホヤされるということになれば、それだけ災害が多いということの裏返しにもなるんだよね
荒神を鎮める、日のあたらない英雄たちはこれからも人知れず活躍することでしょう >>138
すぐさまお題全消化作品を投稿するとは!
いやーさすがです >>137
使用お題:『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』
【入国管理】(1/2)
「あぁ! ここが日本か!」
飛行機から降りるなり、流暢な日本語でそう言ったのは、アングロサクソン系の若者だった。
ユニ・オネオナ。今年で19才になる、オクラホマ出身の青年である。
感慨深そうに口にしてはいるが、飛行機を出こそすれ、未だ空港の室内ではあるので、言うほど日本日本した感じではない。
それでも空気の違いを感じているのか、彼はそれを堪能するべく大きく深呼吸をした。
「さて、入国手続きをしないとな!」
初めての海外旅行。それで日本を選んだのは、ひとえに彼が日本文化が好きだったからだ。
「ヨウカイ、オンミョウ、ヤオヨロズ〜!!」
少し……いや、かなり偏っては居る様ではあるが……
BGMだろうか? 空港の通路にはノリの良い音楽が流れていた。彼の記憶によればドラムンベースのナンバーだった筈だ。
そんな彼が浮かれ気分で入国カウンターに着くと、そこには20才半ばの男が仕事をしていた。
ネームプレートには“土御門”と書いてある。土御門……その名前に彼はピンと来る物が有った。かの大陰陽師、その子孫がそんな苗字だったのではないか?
「Oh! ツチミカド!! セイメイ・アベ!! オンミョウリョウ!! 貴方は子孫では無いですか?」
入国管理官であろうその男は若者をジロリと見るが、取り立てて感情を浮かべないまま「パスポート、プリーズ」とだけ言った。
まったく相手にしてくれない土御門に苦笑しつつ、彼がパスポートを渡す。
「……ユニオニオンさん?」
「違います! ユニ・オネオナです!」
「入国目的は……観光ですか?」
「はい! 観光です」
「配管工? これ、観光ビザですから、配管の仕事じゃ入れませんよ?」
「違います! 観光です!!」
「はは……冗談ですよ」
全く表情を変えないまま土御門はそう言う。
そうすると、最初に自分の名前をどこぞのイメージキャラクターと間違えたのも冗談の類だったのだろうか? どちらにしろ面白くも無い冗談ではあるが……第一、冗談だと言うなら、少しは笑ったらどうなのか? 【入国管理】(2/2)
東洋人には感情が無い等と言われているが、それは本当だったんだなと、ユニは思った。
金属探知機の後、荷物をチェックされる。思ったより手こずって居る様で、結構な時間が掛かっていた。
あまりの退屈さ加減に、ユニは流れている曲に合わせて鼻歌を歌う。
と……
「!!」
「? 何ですか?」
感情が無いと思っていた土御門が目を見開いて彼の顔を凝視していた。
「その……曲は?」
「え? いや、今流れているでしょ? ドラムンベースの……」
「……ああ、そうでしたね……流れて……いましたね……」
歯切れ悪くそう言う土御門を訝しんでいたのだが、しかし、その音楽は既に聞こえなくなっていた。
ユニは(あれ?)と思ったのだが、彼が疑問を口にする前に、土御門が「結構ですお通り下さい」と口にした。
「あ、はい」
「では、良い配管工を……ユニオニオンさん」
「…………あー、もういいです」
全く面白くない冗談を繰り返してくる土御門に多少げんなりしながら、ユニはオリエンタルジャパンを堪能しようと、気持ちを切り替えたのだった。
******
「はい、カテゴリーE【テレパス】でしょう。観光とのことですが、実際はどうなのか……はい、荷物には不審なところは……はい、よろしくお願いします」
通信機のスイッチを切り、土御門はユニの消えたロビーの方に視線を送る。彼の“術”にも引っかからない様な些細な能力の発現なのだから、問題にはならないだろう……そう考える。
もしかしたら、能力を隠蔽していた可能性もあるが、だが、それならば“曲”を口ずさんだ事は矛盾する事に成る。
土御門にしても、アレは油断のし過ぎだったと冷や汗をかく思いだった。何せ、“脳内で”ヘビーローテーションをしていたドラムンベースの曲を“聴かれ”てしまっていたのだから。
「精神遮蔽の術からやり直しですね」
国民に知らされていない『陰陽省』。平安時代から続くこの国家機関の目的は、海外から入ってくる“穢れ”からこの国を守る事だ。
今日は瀬戸際で素通しする事は無かったが、気を抜いていて同様の事が有れば、次は大問題になるかもしれない。
「ぬるま湯につかり過ぎて、腑抜けて居た様ですね……褌を締め直さねばなりません」
この数年、なんの問題も無かった事で記が緩んでいたらしい。
自分が最初の砦であると気合を入れ直し、土御門は次の入国者のチェックを開始するのだった。 >>145
魑魅魍魎が跋扈した平安時代を現代風に仕立て直すぞ、お題全選択! イミグレ陰陽隊!
さあ、遠路はるばるオクラホマからやってきた、趣味はオカルト、安倍清明リスペクト、ユニ・オネオナさんが来日だ〜
高速ビートの『ドラムンベース』が流される、奇妙な空港降り立って、浮かれ気分のユニさんが、『ユニオニオン』って名前の『配管工』に間違えられるw
OH分かりにくい、これがジャパニーズ『冗談』ですか〜、って訝しむ彼が、空港に響くハイテンポの曲目を鼻歌混じりに、…ってテレパス発覚!?
空港似合わぬドラムンベースは、策士145氏による巧妙な伏線だ! 土御門家・清明の系譜に連なる審査官が脳聴で炙り出されラスト〜、陰陽省とかいう『ローファンタジー』の姿あらわな短編が、お題をフルクリアしながらも、愛国・セーマンドーマンENDだッ >>147
感想有難うございます
仕事中に脳内でBGMを流しているのは、自分の癖だったりしますw >>137
お題:『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』
全選択のつもりだけど、ローファンタジーかどうかは自信がない
【ユニオンリンク】1/2
会議室に並べられた料理がオフィスに似つかわしくない香りを漂わせていた。
壁の一面はガラス張りで隣接フロアを見渡せるようになっており、これまた場違いな一面の緑が整然と広がっている。
外観はオフィスビルのままであったが中身は随分と様変わりしたものだ。
「一般の見学者を呼び込むのもアリです。科学館よろしく演出を凝らせば――」
担当の男は落ち着かない様子で眼鏡を上げ、こちらを窺う。
「――下層には養殖用の水槽がありまして、水耕栽培と循環連動してまして。将来的にはレストランも併設して、ここで生産した野菜と魚を提供するコンセプトです。お味はどうです?異国の方の口にも合うでしょうか?」
こいつらの顔はどうも好きになれん。不機嫌面で睨んでやろうかとよぎったが、ここは話を持ってきたジャックの顔を立てることにした。
「植物工場にレストランか。まぁ、廃ビルにしておくよりかはマシでしょうな」
土地の少ないサルどもらしい発想だ。まったく妙な知恵だけは働く。
「おいおいマックス、俺が目をつけたビジネスにケチ付けないでくれよ。お前はどうも排他的っつーか差別的でいけねえや。面白い試みじゃないか?なんなら地下に温泉でもつけたらいい。ハハハ! おっ このフライもいけるぜ?」
「……これも野菜か? 初めて食べる味だが」
「それは、えーオニオンですね。球根を輪状にスライスして、揚げて、オニオンリングって訳です、はい」
得体の知れないリングを注視する私を見て、料理を気にいったとみたのか緊張の色が薄らいだようだ。
「まずまずだな……時間もない。残りのフロアも見せてもらおうか」
階下の栽培エリアは、いかにも工場然としたパイプが張り巡らされ、温かみのない照明が緑を照らしていた。
「太陽と土がなくても問題ありません。人工光と水の徹底した管理により、味はもちろん栄養素の調整も可能です」
無農薬を謳っているようだが、この嗅ぎ慣れない匂いは薬品のようではないか?オニオンの香りか? だがそれよりも――
「このBGMは見学ツアーの演出か?もう少し落ち着いたものにはできんのかね?」
「ああ、音楽を聞かせているんです。植物に。研究成果も出ていましてね、オカルトじゃありませんよ。ちなみに今流れているのはいわゆるドラムンベースといいまして」
「ハハハ、いいじゃないか。俺は好きだぜ。若者ウケもいいんじゃないか?」
ジャックの興味はガラス越しのオニオンプラントに移っていたが、体の一部は自然とリズムにのって左右に揺れていた。本能には抗えん、か。
その後いくつかのプラントを見廻り、視察は完了した。水槽は配管メンテのため立ち入れず、ジャックは残念そうな顔をしていた。
「このモデル工場を足がかりとして各地に展開するにあたり、もちろんお二方に所縁のある企業様に配慮する所存でございます。が、先に申し上げたとおり配管工事だけは我々の方で手配させていただきたく」
「技術立国だもんなぁ。譲れんところは構わんよ。なぁマックス?」
「では当初の取り決め通りということで。本日はありがとうございました。こちら、お土産です。お気に召されたようでしたから……」
「ほう、オニオンチップス? こいつもうまそうだな! いや〜有意義な視察だった」
狭苦しい島国で、ちょっとした食の楽しみができる程度には。そう思いつつエントランスを出た。
ジャックが消息を絶ったのはその1ヶ月後だ。 【ユニオンリンク】
2/2
まったくどうかしている。ジャックのやつめ、急に連絡をよこしたかと思えば一人で会いに来いだと?よりによって、あの工場で。こんな真夜中にどういうつもりだ。
小腹が空いたせいか、いらつきが治らない。車に常備したオニオンチップスをひとつまみ。……もう空か。まぁ明日にでも贈られてくるだろう。
敷地内は静まり返った様子で警備員の姿すら見えない。改装してしばらく経つというに、暗闇の中では寂れた廃ビルのままに思えた。
「ジャック、俺だ! どこにいる? お前の家族も心配しているぞ」
ガラス越しにプラントから漏れる人工光があってなお廊下は薄暗く、怪しげな研究施設のような雰囲気が不安を煽る。一方で耳障りなはずの電子音楽は不思議と心地よさがあり、私は高揚感と妙な使命感すら覚えた。
どこに行くべきかは分かる。パイプを辿ればいい。その先にいるはずだ。匂いが強くなっていく程に期待と確信も強まっていく。そうだ、この扉の先にあるはずだ。
視察のコースから外れ、しかし迷いなく進んだ先は予想どおり水槽が並ぶフロアだ。だがそこには魚の姿など見えず、巨大な水槽と得体の知れない何かが鎮座していた。
水槽内を埋め尽くすほど張り巡らされた根。天井まで飛び出した葉は碧く発光し、中心には無数の皺が刻まれた球根が、音楽に合わせるかのように脈動している。
「何をお探しですか?」
物陰から眼鏡ザルが覗いていた。訝しむような、嘲るような、言い様のない表情。
「いくらマックス様といえども不法侵入はいただけませんねぇ」
「とぼけおって。ジャックをどこへやった?そしてこいつは何だ!?この工場は一体何なのだ!?」
「そうですねぇ……尖兵工場ですかね。あなた方の支配からこの国を解放するための」
かつての印象とは真逆。自信に満ちた不敵な態度に悪寒を感じた私は、本能に任せて奴の喉笛に喰らいかかった――
「グォォッ!?ウゥ……ぐッ……ガハッァ!?」
躱された!? 顔に、何か…クソ! 目を開けられん!どうなってる?! 組み伏せられた?
誰に? 奴は――待て、この体臭と毛並みは間違いなく
「ジャック、何の真似だ。放せッ!」
「……よ……ごう……ハァ……ごう……」
視覚も嗅覚も覚束ない。締め上げられ、息苦しい。電子音に混じり友の呼吸音とうわ言がやけに大きく響く。
「犬人は野蛮でいけませんなぁ。気に食わないとあればすぐに吠え散らかし噛み付こうとする。ですが、キキキッ……特製のオニオンスプレーはさぞかし効いたようだ。どうです?涙が止まらんでしょう?」
「糞猿人……がッ……」
振りほどけないはずがない。ジャックとは犬種が違う、力で負けるはずがない。何かおかしい。クソ!軍で教わったろ、野生を開放しろ。従わななければ、本能うに、い意思に。ダレのい意思しに?
「オニオンはですねぇ、中毒を起こすんですよ。で、うまく調整してやると、犬人をトランス状態に陥らせることができるんです。そしたらあとは簡単。大いなる『ユニオン』へ統合し、
我々の意思の代弁者ができあがる。脳のリミッターを外すのも容易い」
トウゴウセヨ トウゴウセヨ トウゴウセヨ
「ジャック氏と違って、あなたはどうも効きが悪かった。まだまだ準備が必要だと教えられたわけです。感謝していますよ、貴重なサンプルだ。
ですが、今あれこれと嗅ぎ回られるのは都合が悪い。残念ですが中毒死コースです。あの世で見守っていて下さい、犬人の時代が終わるのを」
心地よい脈動のリズム。自然と尾が揺れる。
口腔に広がる香ばしさ。涎が溢れる。
ああ、悪くない。悪くないぞ。
ジャック、お前の感覚が、今ならとても良くわかる。 >>149
149氏がお題『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』を選択したぜ、落日の球茎〜
さあ、BGMに『ドラムンベース』が流れる謎ビルで、こりゃ地下に温泉でもつけたらいいと、『冗談』飛ばして二人が登場〜
ビルの中には植物工場、レストラン〜、水槽は見れなかったものの、オニオンチップス土産に貰い、『配管工』事だけは自己手配するという、低姿勢の説明マンに見送られ〜、
問題は後日! 行方知れずの相棒探し、チップス片手の再潜入だ〜、例の水槽エリアに鎮座するのは…だ、大球根!? 襲い掛かるは、正気を失くした相棒と、説明マンの玉ねぎ噴射w 大いなる、オニオンユニオンに統合だと〜?(『ユニオニオン』)
『ローファンタジー』も込みだねって感じで、みなし全選択・消化! 犬人・猿人の権力闘争が前半隠され後半あらわ、イヌに玉ねぎやったらダメだよね〜、そんな伏線たぐり寄せ、アリルプロピルジスルフィドENDだァ! >>149
犬猿の仲……と言うところでしょうか?
世界の裏で暗躍する勢力図。果たしてこの反逆のレジスタンスは成功するのでしょうか? >>145
無自覚な超能力者というやつでしょうか?
大勢いる中をピンポイントで捉えるあたりよほど波長が合ったのでしょうね
>>149
獣人同士の戦いも随分と仕込みがあるのですね
これはもう行く所まで行かないと終わりそうもない? >>150
野生を開放しろ
この時点ではまだ理性があるようですし、単純に
野性と間違ったように見受けられますね。
気をつけて下さい。 >>137 滑り込みセーフ
お題:『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』
【春踏(しゅんとう)】
冬の寒空のもと、夕暮れ時の広場で赤と青を基調としたオーバーオール姿の男たちが大勢集まっていた。
その中央部分で20人程のむさ苦しい男たちは直径10メートル程の輪を作り、中心を向いて片膝をつけ頭を垂れる。
さらにその輪の外側でひと固まりになっているのは、8人程の演奏者たちだ。
ドラムセットや電子キーボード、エレキギターなどが並んでいる。
バスドラムから始まった軽快な生演奏に合わせ、頭をあげて立ち上がると踊りだす。
ドラムンベース調のリズムに乗って足を伸ばし縮め、その場で回り飛び跳ねる。
足運びに大切なのは身振り手振りだ。大きな足運びをするならば手振りも自然と大きくなるもの。
彼らはニ時間も続けると、輪のすぐ外側から入れ替わる交代要員とダンスの中で手を叩き合わせ、休息を得る。
これを三日三晩のあいだ繰り返す。
神聖なる儀式なのだ。一瞬たりとも音楽と踊りを絶やしてはならない。
★ ★ ★
三晩目を明かした早朝、ついに輪の中心部分の土が盛り上がり、緑色の土管が生えてきた。
もう一息だ。そこに集まった全員が輪を作り、踊りに加わる。
五分もしないうちに土管から這い出てきたのは、玉葱頭をした精霊だ。名前は恐れ多くてとても言えない。
男たちは全員地べたに正座し、精霊に向かって頭をふせる。
その姿に満足した精霊は土管の縁に寝そべって、甲高い声をあげた。
「ようお前らご苦労なことだな。今年も賃上げは成功させてやるから、もっと御布施を寄こせよな」
老齢の男が一人、目を伏せつつも素早く精霊の視界の中央へと移動し正座する。
「我らが精霊様の意のままに」
「今年はやる気が起きないからもういいよな。来年はオペラで出迎えてくれ。そんじゃまたねぇ〜〜〜」
精霊が土管の中に転がり落ちると、土管も地面の中へと沈んでいく。
「気難しい方だ。だがこれで今年も賃上げは約束されたも同然だな」
男たちは皆やり遂げた満足感で溢れていた。
「増えた分以上に精霊が掠め取るのにな」
などと誰かが冗談を言うものならば、そいつは間違いなく団体の裏切り者であるが、幸いこの場にいたのは同志達だけだ。
現世とは異なる世界をつなぐ彼らは、配管工と呼ばれていた。
〈おしまい〉 お題『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』締め切り
【参加作品一覧】
>>138【都会の龍神】
>>145【入国管理】
>>149【ユニオンリンク】
>>155【春踏(しゅんとう)】 ☆お題→『うさぎ』『パイロット』『鰻』『そらまめくんと仲間達』『偽進行』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→8/5の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>156より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 >>166
お題の話ね
偽トリップでたまに現れる人だと思う >>155
呼び出す為のまさかの儀式w
繋ぎをつける為に、こんな苦労が有ったなんてw >>155
刻限30分前に滑り込んだ155氏が、前回お題を全選択、土管deダンス!
さあ書き出しは、片膝ついて円陣うつむく男ら描く〜、はじまる演奏、顔上げて、『ドラムンベース』のリズムに乗って、刻むステップ、高速で、踊り地を蹴る、シンコペーション!
動き続けて三日三晩(長w)、生えた土管に、ラフな口調の玉葱精霊(『ユニオニオン』)あらわれて、かわす約定、気まぐれ賃上げww しかもピンハネw
精霊に掠め取られるから結局マイナスなんだが、などという、ダンスをだいなしにする『冗談』言う者もなく、オーバーオールの『配管工』らによる、対価に見合わぬ労働オチ〜
古代の儀式を彷彿とさせるダンス&ミュージック、電子音楽のデジタルテイストが『ローファンタジー』をクリアして、春闘ENDで力作揃いの連戦をしめたァ、155氏乙! >>153
感想、有難うございます
主観では気が付かない異変と言うやつです
普通の人でも、色彩感覚は3倍近く違うそうなので、果たして自分の感じている物と人の感じている物が同かどうかは、分からないですね >>164
【都会の龍神】に一票
現代の民間伝承っていいよね 感想ありがとうございます!
>>168
異世界とのつなぎを作るので、とても大変です
ちょっとでも間違うと、気難しい聖霊様はへそを曲げて出てこないとか?
>>170
初期稿では七日七晩にしてました
流石に長すぎだなあということで交代しながらの三日三晩にしたのですが、それでも長いですよね >>164
使用お題:『うさぎ』『パイロット』『鰻』『そらまめくんと仲間達』『偽進行』
【フリーマインド】
幼い子供の思考と言うのは本当に自由で、自分なんかは驚かされてばかりだ。
念願かなって保育士になった私だが、彼等の柔軟な発想力には、とてもじゃ無いがま追いつかない。
「さぁて、みんなぁ! 大きくなったら何に成りたいかなぁ?」
そう言う私の声に保育園の皆は思い思いの声を上げる。
「おれ、やきゅうせんしゅ!!」
「くっきーやさん!!」
「パイロット!」
「うん、そうだね、成れる様に頑張らなくっちゃね」
微笑ましい夢を聞いて思わず顔がほころぶ。
「ぼく、らいだーのみぎがわ!」
「わたしぽぷり!」
「え? あ、うん。成れると良いね」
「うなぎ!」
「え? 鰻? うさぎじゃなくて?」
「うなぎ!」
「え〜と、何で?」
「にゅるにゅるしてるから!!」
「あ、うん」
この辺はまだ夢と現実がごっちゃ……なのかな?
と、ツンツンとエプロンを引かれ、絵本が目の前に差し出される……「そらまめくんと仲間達」……
「えっと、『そらまめくん』に成りたいのかな?」
フルフルと首を振られる。
「そらまめくんのお友達に成りたいのよねぇ?」
「あ、先輩!」
先輩の言葉に、コクリと頷く。
そっか、お友達に……か、そう言う発想は私には無い。やっぱり子供ってすごいや!
ほっこりして頭を撫でてあげていると、別の子が「ハイッハイッ」と、自己主張する。
「う〜ん? 君は何に成りたいのかな?」
「偽進行!」
「は?」
「偽進行!!」
「え?」
「偽進行!!」
「…………あ、うん」
……………………子供の発想ってなんかすごい。 >>174
子供の時って突飛な思考をするからなあ
にしても偽進行になりたいって、なにか憧れがあるのだろうか >>164
なんかどっかで見た話…………悔しい、でも投稿しちゃう! びくんびくん
お題:『うさぎ』『パイロット』『鰻』『そらまめくんと仲間達』『偽進行』
【巨大怪獣は南からやってくる】
四機編成を組む戦闘機パイロット達が南部離島地域のはてまで愛機を飛ばしてその目に映したのは、海面上をムーンウォークするうさぎだった。
そのうちの一機を操る新人が思わずこぼした、なんてデカさだという言葉は、それぞれのヘルメットに内蔵されたスピーカーを震わせた。
実に200mを超える白い体高の持ち主は、時速40kmという巨体の割には微妙な速度で離島に近づく。
このままでは人里が荒らされるのも時間の問題だ。
予測では遥か南東―東側の海上を通って何事もなくやり過ごせるはずだった。
『くそっ、偽進行ルートを掴まされてるじゃないか! 観測所は何を見てたんだ!』
そう叫びたくなるのはわかるが、巨大怪獣は気ままに進路を変えるものであり、意表をついて直角に曲がることだってざらにある。
そんな進行ルートを正確に予測することなどとても無理だ。
だからこそ彼らがいる。
『そらまめリーダーより各機へ。これより対怪獣ミサイルによる攻撃を行う。攻撃目標はうさぎの鼻っ柱とする。各機攻撃準備せよ』
そらまめリーダー麾下となる二番機、三番機が応答するのに続く。
『そらまめ4、攻撃準備完了』
『よし、これより攻撃に移る。続け』
そらまめリーダー機が右に傾けて高度を落としつつ、ムーンウォークのために後ろを向いている怪獣の真正面に合わせる。
『発射準備、5、4、3、2、1、今!!』
各機が両翼に搭載している、全機合わせて16発ものミサイルが5秒の間にすべてうさぎへと向かっていく。
発射したら離脱のために高度を上げるが、新人の機体は追従が遅れた。
機体がうさぎの攻撃範囲をかすめると、うさぎの目から赤い怪光線が放射される。
幸いうさぎの視線が定まらなかったために、回避行動せずとも当たることはなかった。
そらまめリーダーは新人の鍛え直しを決めた。
新人とは言え、優秀なパイロットの中から選ばれたさらにひと握りなのだ。これ以上の失敗をさせてはならない。
だがうさぎの注意を逸らすこととなっていたためか、対怪獣ミサイルは迎撃されることなく全弾がうさぎの鼻へとねじり込まれ、爆発のエネルギーを余すところなく巨体に叩き込むことになった。
うさぎは顔面から煙を上げて前のめりに倒れると、光の粒を撒き散らしてかき消えた。
『ふう。そらまめリーダーより管制、目標の消滅を確認。こちらの損害は無し。これより帰投する』
こうして彼らは国民を守っている。
☆ ☆ ☆
そんなそらまめ隊の活躍は、そらまめくんと仲間達というマスコットキャラクター化されていることもあり、さらなる期待と羨望を集めていた。
そして今この時も国民を守るために、南の大空を舞う。
『今日はまたとんでもないデカさだな』
彼らの眼下には2,000mを超える体長の鰻が海面よりも上を泳いでいた。
そらまめくんと仲間達の戦いに終わりはない!!
〈おしまい〉 >>174
進行氏への恩返し回なるか、174氏が早々にお題・全選択を宣言だ、キッズダンスを踊ろう〜
さあ、子どもらの夢おうかがいする保育園にやってきたぞ、キッズらに翻弄される保育士の弁を聞いてみよう〜
子供らからキラキラの夢が飛び出すぜ、なりたいものは!? 野球選手、うんうん、『パイロット』、うん、クッキー屋、うん、『鰻』、うんウナギ!? 『うさぎ』とかじゃなくてウナギw まあちょっとダークヒーローっぽいかもw
『そらまめくんと仲間達』を提出したおとなしげな子からは、まめくん自体ではなくお友達になりたいと、癒しの回答を頂きました〜、さあ次の子は!? なりたいのは『偽進行』! 何だそれw
短編スレで一日早く嘘期限を告知するなどお騒がせ、トリックスター・偽進行氏のフォロワーか? 今日も笑い絶えない保育園、預かり、大喜利、ミステリー! 174氏がアグレッシブにお題を使い切り、大喜利、さっくり、一番乗りィ!
>>178
なに、今回もムチャクチャなお題ばかりだと、知るか吶喊!! 全選択で燃ゆる短編! 遊撃せよ、南方のスピットファイア!
さあ、物語は怪獣を観測する決死の『パイロット』隊を描いてフライト開始〜、観測対象は、海面上をムーンウォークする『うさぎ』w 緊張感どこいったw
200mを超える超巨大うさぎが後ろ向きで人里方向に侵攻し、クソッ観測所の情報は『偽進行』ルートじゃねえかと、にわかに血騒ぎ急撃態勢〜
迫る怪獣、兵装熱おび、飛び交うミサイル16発、回避の遅れた新人がヒヤリ旋回、怪獣撃破ァ! 『そらまめくんと仲間達』にキャラ化され、国民愛するそらまめ隊!
お題を撃墜した178氏の遊覧飛行だァ〜、飛行隊は今日も超巨大『鰻』を眼下におさめ、警戒開始w がんばれ空軍、がんばれ新人、エマージェンシー・発進END! >>178
怪獣退治に命をかけるパイロットですね
果たして、巨大な獣達は、大自然の反逆のなのでしょうか?
>>177
感想有難うございます
因みに偽進行以外の回答は、実際に有った答えだったりしますw
>>179
感想、いつも有難うございます
背徳に憧れる子供も一定数は居るものです
特に中二位にw 感想ありがとうございます!
>>180
台風を巨大怪獣に見立ててしまえというわけで、たんなる自然現象のつもりですw
時速40kmなのも台風なので移動速度が遅いというわけですね
>>179
ゴジラやモスラを代表する巨大怪獣も、台風を暗喩しているとどこかで見たのを思い出したのは書き上がった後でした
それと緊張感は夏の暑さでへばってますw お題『うさぎ』『パイロット』『鰻』『そらまめくんと仲間達』『偽進行』締切
【参加作品一覧】
>>174【フリーマインド】
>>178【巨大怪獣は南からやってくる】 お題『配管工』『ユニオニオン』『誰かが冗談を言う』『ドラムンベース』『ジャンル:ローファンタジー』投票締め切り
【得票数一覧】
>>138【都会の龍神】一票 今週は作品数少な目か
そらまめくんと仲間たちとか偽進行とか中々カオスだったね、書いた人すごい
さてお題安価とります
>>186-190 ☆お題→『線香花火』『おっさん』『空軍』『キャプテンTOBBY』『イケメン』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→8/12の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>183より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 お盆だからなのか、そうなのか……
ここまでゼロは珍しいね、作品投稿お待ちしてます! >>191
使用お題:『線香花火』『おっさん』『空軍』『キャプテンTOBBY』『イケメン』
【異界の空軍参謀】(1/2)
バチバチと火花を散らしながら落ちる炎の塊を目にし(線香花火みたいだな)等と、少し的外れな感想を抱く。
地面に落ちたそれは、あたかも水滴の様に飛び散り、あちこちで白煙を上げる。
それを成した蒼天に隊列を組む航空戦力を眺め、私は少しの間惚けていた。
「どうしました? マジマ航空参謀」
「あ、いえ、大した事では……」
私の名前は馬嶋 弘義、一年ほど前にこの異世界にやって来た地球人だ。
私は今、このアリセラ王国で、士官をしている。肩書は【航空参謀】……空軍の……相談役である。
私が眺めていたのが今の私の成果である航空兵団……の実験小隊。
このアリセラ王国の有る世界は、所謂剣と魔法のファンタジー世界であり、私が幻獣なんて言うくくりで認識している生き物が数多く生息している。
だが、そんな世界でも世知辛い物で戦争なんかは、むしろこちらの方が多いだろう。群雄割拠……と言うやつだ。
さて、何で私がそんな世界で航空参謀なんて事をしているかと言えば、まぁ、航空戦力の有用性を示してしまったからだ。
******
「…………んが?」
会社帰り、何時もの様に同僚と飲んだ所までは覚えている。
気が付けば私は何処から持って来たのかキャプテンT〇BBYを抱きしめて目を覚ました。
酔っぱらって記憶が無くなるのもいつもの事だ。戦利品だってケ〇ちゃん、カーネ〇・サンダースと色々ある。
社会に疲れた中年のおっさんには良く有る失態だろう。(全裸で公衆便所に突っ伏していないだけ今日はマシだったな)なんて事を考えていたのだが……
「どこだ? ここは?」
石造りの部屋、周りを見渡せば見知らぬ人々が立って居る。それも、コスプレとしか思えない様なローブ姿の人々だ。
「あの、勇者様?」
目の覚めるような美人が目の前に居た。それが、この国の王女、エルメシアだと聞いたのはその後の事だった。
******
「……伝説……ですか……」
「はい、女神ラーナフのお導きです……」
紅茶を飲みながら、私は冷や汗を流した。うっすらと記憶に有る。酔っぱらった勢いで何を安請け合いしてしまった記憶だ。
(……あれが、この世界に来ると言う契約だったんだなぁ)
つい遠い目をしてしまう。酒の上での失態なんて星の数ほどあるが、まさか異世界に送られる事に成る等、露程も思っていなかった。
「……あの、勇者様?」
「あ、いえ、何でも無いです」 【異界の空軍参謀】(2/2)
******
ラナーフと言う女神は、いわゆる人間を守護している神様であるらしい。この世界には人間以外の人種が数多く居て、それ等が国を作り覇権を争っている。
そんな世界の一国……アリセラ王国に、私は召喚された事に成る。今この国は周囲三国との戦争状態になっているらしい。
形勢は一進一退から、やや不利な状態。何処か一戦場が崩れれば、最早すり潰されると言う状況だった。
(……それで、神に縋ったって所ですかね)
話を聞き、溜息を吐く。しかし、酔っぱらっていたとは言え、この国に力を貸すと言う契約は覆らない。
私は観念して、彼等に手を貸す事にしたのだ。
******
「初めまして、ミヒャエル・グーテンバッハです」
「……ヒロヨシ・マジマです」
軍官だと言うミヒャエルに引き合わされた私は、早速この国の戦力について確認する事にした。
……なぜかエルメシア王女同伴で……
ミヒャエルは金髪碧眼の好青年で、いわゆるイケメンと言うやつだ。だが、王女が少し頬を染めているのを見て、軽く目の前の青年に殺意が湧いたのは仕方のない話だろう。
ともかく、先ずは戦況をひっくり返さなければいけない。
私は彼に質問しつつ、思考を巡らせた。
「……グリフォン部隊が居るのに、何故、爆撃を行わないんですか?」
「は? バクゲキ? 何ですか、それは?」
「え?」
聞けば、グリフォン部隊は偵察任務でしか使って居ないとか。戦場に於いて、上空を制する事がどれだけ優位に立てるかと言う事は説明などいらないだろう。
だが、このアリセラ王国の人々は、その事に全く気が付いて居なかったのだ。
******
グリフォン爆撃部隊の活躍はすさまじい物だった。何せ、それまでいた航空戦力と言えば、グリフォンを筆頭に、ヒッポグリフ、ベガサス、ワイバーンと言ったくらいで、その運用方法としては騎士が乗って、同じ様な空中戦力の相手と槍を合わせる位のものだったのだ。
つまりは、普通の騎兵と同じ様な扱いである。
だが、爆撃なら好きな所にとんで行って、頭上から攻撃し放題な訳である。それこそ蹂躙と言って良い結果だった。
「流石です! マジマ殿!」
感極まったのか、ミヒャエルが私の手を取ってブンブンと振る。
「あぁ、いや、今は運よく退けられただけです。今後はもっと考えないと」
「と言うと?」
「航空戦術の有用性は各国に知られてしまった……と言う事です。今後は他の国もこぞって投入して来るでしょう」
私の言葉にミヒャエルの顔が青くなる。この劇的な有用性を見せつけられたのだ。当たり前だろう。
「ですが、運用方法については私に一日の長があります」
「マジマ殿!」
ミヒャエルの顔が明るくなる。まぁ、これも、契約してしまった自分の落ち度でもある。精々、この国を勝利に導かなくては…… >>194
つまらないとは思わないけど、ボッコボコに勝ったのなら人質でも取ってこちらに有利な条約を結んだ方がいいと思う。
条約という概念がないなら約束でもいいし。 >>191
倫理的な問題、および残酷そうな(?)表現があります。
お題:『線香花火』『おっさん』『空軍』『キャプテンTOBBY』『イケメン』
太平洋上の高度8,000メートル上空を時速750kmで飛行する七機の航空機があった。
護衛としての四機はよく見慣れた双発と単発の戦闘機だが、一機は中型旅客機ほどの随伴機、一機は大型旅客機を思わせる空中給油機で、残りの一機は尾翼を一切持たない全幅30メートル程の白い全翼機である。
空中給油機の後部下から伸びるホースが全翼機の中央部分にある給油口へと差し込まれ、燃料を受け取っている最中だ。
随伴機に乗り込んでいる技術者たちは、空軍の協力のもとに行われている実験のための全翼機を眺めている。
「このあたりは順調だな」
おっさん技術者は試験の一つである自動給油がうまくいっていることに満足顔だ。
この全翼機は風防がないどころか、その部分がエアインテークになっている。
UAVやドローンと呼ばれる無人航空機だからだ。
風防があって然るべき場所には申し訳ない程度にパイロットの絵が描かれることがあるが、この全翼機にはキャプテンT○BBYが描かれていた。
もっともこの全翼機は、完全な無人機というわけではない。
五人ほどが同乗している。いや、五人相当だと言うべきだろうか。
そもそも脳を残して肉体を無くした者たちなのだから。
そしてパイロットとしてではなく同乗しているというのも理由がある。
飛行制御や攻撃判断などはすべて人工知能が担当する。
ならばこの五人の脳が行うのは何か。
それはただ、人工知能の戦闘機動について良かったか良くなかったか逐次評価するためにある。
人間はどれほど鍛えてもプラス9G、逆立ち状態となるマイナス方向では3Gを短時間で耐えられるのが限界だと言われている。
つまり、人間が乗っていなければそれを超えた機動を行うことが出来ることになる。
だが即時に行動を評価するためには人間の搭乗が必要となり、そのために必要な機動が出来なくなるのではどうにもならない。
死刑制度が無くなったのに合わせて、代わりとなる刑罰の整備が行われたのは丁度よかった。
元々は重犯罪者であり、社会復帰は不可能とされた者たちだ。
そんな彼らをタダで養う事など、とても認められるはずがない。
結果、脳を取り出され、チョロっと教育・訓練を施して戦闘機に積み込まれることとなった。
彼らの脳は互いに孤立しており、他者とのやり取りは一切行えない。
あまりにずれた評価をするとお仕置きが待っているため、従順な彼らはそれなりに価値のある評価を下すようになっている。
給油が終わるときに無人機が姿勢を崩した。その拍子に外れたホースの先端から出火すると、線香花火のように火玉が出来て火花を飛ばす。
幸いすぐに消火剤が散布され、それ以上の被害にはならなかった。
『現刻をもって試験を中止。全機基地へと帰投せよ。繰り返す、…………』
「重大インシデントですね」
随伴機に乗るイケメンの技術者は手元のボードに発生状況と今現在考えられる原因を書き記していった。
そんな状況の中、全翼機はいつの間にか少しずつ距離を取り、給油機をロックオンしていた。
給油機の内部では甲高い電子音が鳴り響き、給油機のパイロットはすぐさま回避行動に移る。
もっとも無人機に本物の空対空ミサイルを積んでいるわけでも、機関砲の弾丸が装填されているわけでもないため、攻撃を受けるわけではない。
攻撃できないことで人工知能がパニックが起こしているうちに、護衛する四機により撃墜されて海の藻屑となった。
後日、海中から回収されたフライトレコーダにより、囚人たちによる恫喝によって人工知能が支配されていたと分析される。
技術者たちは次の人工知能の自我を強く、そして自己判断を優先させるように組み替えた。
〈おしまい〉 お題『線香花火』『おっさん』『空軍』『キャプテンTOBBY』『イケメン』締め切り
【参加作品一覧】
>>194【魔界の空軍参謀】 【参加作品一覧】(訂正)
>>194【魔界の空軍参謀】
>>197【無題】 >>197氏とまさかの1秒差で締めちゃった、ごめんなさい
さて今回はどうしようか
5つお題でも良いし、たまには変化球入れたい気もするね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています