最強に「意外な」犯人って?2
おもしろかったんで、まだまだ議論しよう。
人間の想像力が無限であるかぎり、意外な犯人にも限界はないはず。
前スレ
最強に「意外な」犯人って?
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1057237389/ >>791
最近、『体育館の殺人』という、平成のエラリークイーンって売り出してる作品を読んだんだけど、理詰めで犯人を特定するんだけど、
理詰めな分、ちょっとでも事実誤認があったらぜんぜん違う答えになるんだよな
人間ってけっこう気まぐれにへんなことするから、「○○をするのは不自然です」といっても、その不自然なことをしてたりするんだよ
防犯カメラがついていて校門から誰も出入りしてないとかいっても、どっか踏み台とかあれば塀を超えて出入りできるだろうし
傘を持ってないとかいっても、折りたたみ傘ぐらいならかばんや、何なら服の中にも隠せるし、知り合いに預けたりしていくらでも持ち込みかのうだし
現実世界は将棋やチェスと違って、変数が多すぎるからな
将棋やチェスはルール通りの動きしかしないけど、現実には将棋版をひっくり返したり、待ったしたりする奴もいるし
ロジックに頼るよりも、動機の線からローラー作戦で潰していったほうがはるかに効率的
ベテランの刑事なら、最初の聞き込みのリアクションで、だいたいこいつが犯人だとわかるらしい この前、NHKで冤罪裁判のドキュメントやってたけど、その冤罪被害者は、コンビニに入るときなにげなく自動ドアに手を当ててしまったらしい
その指紋が犯人に指紋と間違われるんだけど
確かに勝手に開く自動ドアに手を当てるなんて不自然だけど、やるときはあるんだよな ノンフィクションのようにみせて実はフィクション
読者に「あの事件のことね」と思わせて別の作中人物が犯人
フィクションのようにみせて実はノンフィクション
作中に登場しない現実の人物が犯人
残りページ数かなりあるのに犯人指摘
絶対にダミーだと思ってると物語終了
長編と思わせて実は短編 そこまで来るともはや「意外な犯人」じゃなくて、
意外な構造、もしくは意外なジャンルだな
ジャンル誤認で読者を引っかけるやつは小松左京が
ミステリーorサスペンスとみせかけて最後にホラーだった、
もしくはSFだったっていうのを何作かやってるな
井上夢人の長編のアレもそうか
あと土屋賢二がミステリーにおいて登場人物たちが様々な人を殺したい
動機を抱えていて、如何にも殺人が起きそうなシチュエーションで
ずっと引っ張り、しかし結局殺人が起きずに終わる「どんでん返し」を
提案してた……って、これ古畑3期の津川雅彦回か >>786
機械的にどうこうするトリックはもう流行らないよ そのうち、AIが一番優秀な捜査となるから、AIも騙されるようなデータマイニングとかがネタになるんじゃないか 犯人は俺だったじゃなく探偵役が犯人で別の人物を犯人に仕立てようとわざと誤った捜査や推理をして最後までバレない そりゃ「意外な犯人」じゃなくて「意外な結末」じゃねーか
でもそういうのもあったな。ジェフリー・アーチャーだったかの短編で、
最後に探偵役の主人公=記述者=犯人という事がわかり
それまでの主人公の行動は人助けと見せかけつつ全て自分の犯行を隠蔽し、
他人に濡れ衣を着せるためで、ラストは見事にターゲットを死刑に追い込む事に
成功して終わり ていうか自分で書いて気付いたが、
要するにこれって成功したメル欄か >>802
それってメル欄のやつかお?
この短篇集、おもしろかったお(´・ω・`) テクノロジーの新浦について行けなくなった作家が舞台を昔に設定したり
クローズドサークルにしてテクノロジーを排除した環境にしたりする 結城昌治の「ひげのある男たち」はあまり期待せずに読んだけど、結末に驚かされた。 意外な犯人ではないが探偵がワトソン役の妄想の存在だったというのがあったな 殺意があるかは別として生まれたばかりの赤ん坊がしでかした何かで誰かが死ぬ
て、書いててなんかこれどっかで読んだ気がするわ
たぶんもう誰かが書いてる >>808
望月三起也のジャパッシュって漫画の冒頭がそんな感じ
のちに大量殺人を行う独裁者が0歳で産婆を殺して殺人デビュー >>808
赤ん坊に武器を持たせる奴なら読んだことある
被害者は赤ん坊に危害を加えたくないので抵抗できなかった ジャパッシュ懐かしい
昔兄貴が単行本持ってて、結構面白かった 歴史ミステリーでムハンマドが犯人(挿絵にムハンマドのイラスト付き)
そして現実世界でも作者が何者かに刀剣類で殺される事件が起きる展開に 麻耶雄嵩 翼ある闇
初めて読み終えたとき
ドン引きした
これを21歳そこらで書き上げた麻耶雄嵩のあたまはどうかしていると思った
2作目の夏と冬の奏鳴曲も
読み終えた読者にカタストロフィをもたらすんだけど
なんやもうめちゃくちゃ麻耶雄嵩好きで20年くらい追いかけてる 自分は『カーテン』の犯人に本気で驚いたわ
ポワロ物ほとんど読んでなかったけど
これっていいのかよ…と絶句 >>787
世界最初にやったのは多分ヘレンマクロイかな
それが水平線の男
どっちも戦前くらいの作品 それが、じゃなくて「それか」
水平線の男は記憶あやふやだけど、、 二重人格とはちょっと違うけど、米澤穂信の折れた竜骨は探偵(主人公)が人を操る魔術に掛かって無意識のうちに殺していて、自分は気付いていないってやつだったね
推理を進める内に探偵も助手もその可能性に気付きはしたみたいだけど >>215
世界じゅうが凍りついたような感覚(真犯人が明かされた際、そんな記述がある)
だもんな。 登場人物の誰もが中盤あたりでこいつが犯人だろって目星をつけたやつが本当に犯人
いや、もうあるか、これ 意外な犯人というより、意外な動機
どこにいるか不明の真の標的をおびきだすために恨みもない人を殺す 登場人物一覧には載ってるが影が薄すぎて語り手に一言も言及されない人物
どっちかというと叙述トリックになるか? 登場人物表に載ってない人が犯人というのはアンフェア? >>802
ホームズもので犯人がガチでワトソンなんだが、「犯人はワトソンに似ている」とアピールして、
「犯人なら自分から疑われることはしない」と思わせ、疑いの目をそらすというトリックがあったなw あと、金田一耕助物でタイトル思い出せんが、
「宝石強盗事件発生、犯人の女は逃げる途中で警備員を刺してそのまま逃げ切った。」
っていうところから物語が始まり、2件目の強盗殺人も起きてある女性が連続強殺犯と疑われるが、
実はこいつの知り合いの男が真犯人で、女性に疑いをかけるため女装して犯行していた。
ところがこの真犯人も1件目とガチ「無関係」。(1件目の犯人の落としていった盗品の宝石をネコババしただけ)
で、横溝先生だったか誰かが「1件目の犯人は誰だったの??」って最後に聞くと、
「2件目で女装した男が犯人だったので、もしやと思い洗いなおしたら男娼のテッちゃんという奴が犯人。」
テッちゃんは今まで一言も出てこなかったんですが・・・ 視点人物だが故意に自身の存在を隠して「見えない人」になってる人物が犯人 犯人しか知り得ない情報を知ってるから読者が犯人
みたいなロジックでなんとか辻褄合わせられないかな コズミック〜1200の密室で1200人が殺される
の犯人にはぶっ魂消た、一応筋は通っているし
その後、ジョーカー、カーニバル、とエスカ
レートが酷く、彩紋家はさすがに読まなかった 人情派刑事や三枚目探偵などの役で知られる俳優さんが、ある2時間ドラマに刑事役で出てきたので「あ、またか」と思っていたら、その刑事がまさかの犯人でした。
キャスティングに騙されました。