ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part20 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>647
失敗作といえば失敗作なんだけど、志が高く、あっぱれな失敗作という評価。 失敗作でも、大ぶろしきを広げて回収出来ないなら良いんだけど
後期の作品は、ふろしき自体に魅力がない
なんで読み進めるのが苦痛
「五つの箱の死」が、どっちなのかは知らないけど
題名は読みたくなるね >>651
五つの箱の死はカーの絶頂期に書かれ、
遥かなる高みを目指して空中分解した華麗なる失敗作 「五つの箱の死」は読んだ事ないんだよなぁ
それの続編的な作品(といっても登場人物が一人共通してるだけだが)の
「読者よ欺かるるなかれ」は読んだ事あるけど >>651
>>653
いずれにしても一読を。チープな恋愛が少し目障りかも。
また、あまりにも着地に失敗しているので、カーが何を狙ったのか
最後までわからない可能性も。。
気軽に入手できる環境になればいいね。 五つの箱が何を狙ってたか全然わからん
教えてくれ
火刑法廷にユダの窓という野心作のあとの
ルーティンワークとしか思えん >>655
ちょっとネタバレになるので、詳しくかけないが犯人の隠し方。
これ以降のカーの作品でも度々使われることになるね。 >>656
(メ欄)が犯人ということ?
なら(メ欄)もなかなかだったけど
五つの箱は失敗だろうな >>658
そうそう。狙ったと思うんだけどどうみても失敗だよね。
いっそう、喉切り隊長ぐらい突き抜ければ。。 狙ってたというより構成ミスという気もするけどね
内容がユダの窓や盲目の理髪師とは違うんだから 個人的にカーで一番犯人が予想外だったのは「死者はよみがえる」かな
アンフェアすぎて正当に評価できないけどなw 自分もそうだが「五つの箱の死」は読んだ人も少ないんじゃない?
メール欄でもネタバレ怖いなあ
悪いけど、とりあえずあぽーんしといた >>662
「作品を読んだことはないけど、トリックは聞いたことがある」作品の代表格だと思います。 今となっては陳腐になってしまったとはいえ、
あの有名なトリックを発明した作品にしては
五つの箱の死自体はマイナーすぎるんじゃあないのか? トリックの有名さでは黒死荘が並ぶけど出来は大差がつく
順当だろう
新訳が出れば歓迎するが わたしのもっている「五つの箱の死」の奥付は1993年3月15日。
26年前だからなぁ。いずれにしても、新訳がでるようだと喜ばしい。 あけましておめでとう
今年もカーの新訳が続きますように >>667
まさしく。他作家に比べ、なぜか近年突出して新訳がでている。
岩盤支持層もいるだろうけど、やはり旧訳の拙さがみんなわかっていたのかな。
次は「連続殺人事件」、「囁く影」とかだとなお嬉しい カーの作品は英語圏でも入手困難だった作品がジワジワ電子化されている
今月は Castle Skull が出る予定 >>668
ビック3の内、クリスティとクイーンは現状の訳でみんな概ね満足しているからではないの 突出してるかな?
角川と創元の国名シリーズ、ハヤカワのチャンドラー、
少し古いがクリスティー文庫で多数改訳とかあったぞ 有名作以外はほぼ絶版状態だったのがここに来て新刊続々と出るのはありがたい。 クイーンだと有名国名シリーズとかは、表紙かえてでてるけど、
例えば「フォックス家の殺人」、「盤面の敵」とかその辺は全く手でていないんだよね。
その点わが軍は「かくして殺人へ」、「四つの凶器」極めつけは「盲目の理髪師」だもんな。 たしかにネットが普及していなくて、古本屋回って収集していた時代には
「かくして殺人へ」、「四つの凶器」とかは、名前のみぞ知る作品だった
「盲目の理髪師」は復刊で簡単に入手出来た覚えがあるけど >>675
宇野利泰訳は割と読みやすいと思うんだけどなぁ
レーン四部作とか >>668
連続殺人事件は井上一夫訳が絶品だったから、新訳はどんなに巧くても
不満を感じてしまいそうな気がする
「それはこよなき考え」なんて新訳が出たら絶対なくなってるだろうけど
寂しく感じるだろうなあ
五つの箱を初めて読んでこのスレに長々感想書いてしまったのがもう8年前か
あれ、解決篇の流れを入れ替えて時系列表なんかを付け足した「勝手に改作版
ジュニア文庫」を出したいなんて夢見ていたなあ
こちらは元訳が酷いので新訳が出たら間違いなく評価は上がるはずw 新訳になると作品の印象まで変わるからなぁ
マーガレット・ミラーのまるで天使のようなは微妙な新訳でオチに気付かない人までいたし やっと「四つの凶器」読み終わった。
まず、この作品もようするに犯人の隠し方がカーの他の作品のリフレイン。
意外な犯人を狙っているのだろうkけど、なんか、こればっかりの気がしてきた
本当の凶器も、そりゃ専門知識ないと、わからんだろうというレベル
また、チープな恋愛も相変わらず。
要するに、最後の中世のカードゲームを描きたかっただけじゃないかという。。
読みにくさはなかったけど、やっぱり残念なレベルの作品でした 西田政治訳の後期は、福島政実が実質的には訳してるんだよ。 バンコランは髑髏城ではヨーロッパ一の名探偵だったのに、
四つの凶器ではフェル博士が台頭したおかげでフランス一に格下げ
これが栄枯盛衰というものだな 「私の好きな海外ミステリー・ベスト5」てのを古本で買ってきたんだが
作家の辻邦生が「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」を
思いっきりネタバレしている(含み無しでそのまま・・・清々しいくらい)
1994年出版らしいが
ネタバレタブーの意識が薄かった時代なのかな 「四つの凶器」をおとしすぎたのでフォローを。
この作品、要するにバンコランへの惜別の作品で、
作品というよりは探偵を中心に考えるべきだと、あたり前のことに読後きづいた。
劇的にバンコランが退場するわけでもないけど。。。
作品は残念なレベルだけど、バンコランを四作追い続けた人にはそれなりの
感慨を催すのだ。 アマゾンでカーの絶版になってる文庫が、ほとんど品切れになってるけど、何かあったの?? >>688
「絶版だから品切れ」のどこがおかしいのですか? >>689
今までは中古本の在庫はあったのにそれもほとんどが急に売り切れになったのは変だ、という話しでは?
まあ、絶版本の中古の在庫なんて1冊だけがずっと売れ残っているというパターンも多いだろうから
誰かがまとめて買いあさったと考えれば別に不思議なことでもなんでもないけどね カーの熱心なファンがまとめ買いしたのかな?
新規のファンのために過去作続々新訳出して欲しいなぁ。
オールドファンも新訳買うし。 いまアマゾンをざっとチェックしたけど品切れなんてないぞ
誰かまとめて買った直後に見たせいじゃないの 「皇帝の・・・」は純粋に推理だけの展開で怪奇趣味はうすい
そこがクリスティーが評価した点ですってね >>693
「ユダの窓」「緑のカプセルの謎」「貴婦人として死す」も同タイプ
カーのこってりした味わいが苦手な人におすすめ四天王 カー君は密室ものばかりだけど、読者を驚かせるトリックなんて数えるほどしかないんじゃないの、名作と評価されている作品をいろいろ読んだけど、どれもくだらなかった てなわけで本当に優れた密室トリックの名作を挙げてください。 >>695 >>696
「くだらない密室トリック」を楽しめない人は、カーを読まないほうがいいと思う。 カーの本質は密室トリック、というか物理トリックじゃなく
フーダニットにおけるミスリーディングの巧みさだと思う
麻耶雄嵩が昔何かの後書きで言ってて感心した覚えがある フーニダットが巧みではなくても、読者がバカなら普通に書けばいいと思うよ、逆にフーニダットを極限に高めたら犯人がわからないよ 別にカーは文章が下手とは思わんな
翻訳が悪い時は読みづらい事が多いが 翻訳と比べるのもどうかと思うが
自分は横溝の文章が結構つらい 最近の訳文で見るかぎり、自分もカーの文章が下手だとは思わない
むしろ、彼は大河小説のような、大きな枠組みの作品も描けるだけの力量がある作家に見える
たとえば下のシーンなど、背景の社会情勢から地元の浮気話の噂へと、場面展開がなめらかに
つながれている点がうまいし、話の切り出し方も品が悪くならないよう工夫が凝らされている。
時折雷鳴が轟くあいにくの空模様だった。戦局は絶望的状況へ向かって緊張を高めている。
フランスは条件降伏し、ヒトラーはパリに乗り込んだ。効果的な武器を持たず統率も取れていな
い在外イギリス軍は疲弊し、傷を癒やすべく、やがては戦場になるかもしれない故国の海岸へ、
ほうほうの体(てい)で逃げ帰った。しかし我々はかなりのんきで、私もほかの人たちと同様のん
びりしていた。「我々は今や団結したんだ」誰もが口々に言った。「じきによくなるさ」――もちろん、
根拠などない。
リンクームのような小さな世界でも、迫りくる悲劇の足音がドアをノックする音と同じくらいはっき
りと聞こえていた。リタが訪ねてきた翌日、トムと話している時に私はウェインライトとサリヴァンの
問題についてさらに知ることとなった。
「悪い噂が立たないか、ですって?」 午前の往診に出る準備を終え、診療鞄を閉めながらトムが
言った。「今さら、悪い噂が立たないか、もありませんよ。もうそっちこっちで取り沙汰されています」
「村中で評判なのか?」
「それを言うのならノース・デヴォン中で評判ですよ。戦争がなければ、きっとこの話題で持ちきり
でしょうね」
『貴婦人として死す』 より 翻訳で文章は極端に変わるのか、新しいほど何かが変わっているのかか、コロコロ新しい翻訳が出るのはファンからの要望や圧力のためなのか 翻訳で変わるというが、読みやすいか読みにくいというのは別に一冊だけ読んでの感想でなく、何冊も読んだうえでの話だろ
現実問題としてクリスティはどの作品も読みやすいけど、カーは読みにくいのが多い。
もちろん、カーでも読みやすい作品は少なからずあるけどあくまでも全体的な傾向ね
>>706
なぜ旧訳はダメなの?
カーだけ三流の翻訳家があてがわれていたの? >>709
はい、訳者に恵まれませんでした。
また、勝手に抄訳するなど、さんざんでした。
だから。近年の新訳ラッシュは非常に喜ばしいことです。
新訳で、評価が180度かわったのが「蝋人形館の殺人」ですね。 >>710
勝手な訳をしていたのは戦前の話であって
戦後に創元推理文庫やハヤカワミステリ文庫あたりから出たものは
普通に訳されたものではないの?
なぜ、カーだけ訳が悪いのか?
その理由が今ひとつ解せない 追記
まあ、「蝋人形館の殺人」は元の訳が古いからよくなったというのは納得だが
比較的訳が新しいものでも昭和の翻訳は全体的に質が悪かったのか? 高木は最後まで文章がうまくならなかった。一方鮎川は黒いトランクやりら荘と、
砂の城や偽りの墳墓とでは大違い。
カーも初期は突然筆が乱れる変な癖が、とくに章末で目立ったけど、貴婦人の
ころにはスマートな文章を維持できるようになってる。 >>713
それは納得
確かに、カーの中期の作品は読みやすものが多い 訳者はあえて書かないが、なぜか悪訳/抄訳のオンパレードになってしまった。
「蝋人形館の殺人」、「髑髏城」、また私見では「皇帝の嗅ぎたばこ入れ」も
新訳で面目一新したと思います。
クイーンやクリスティに追いつきたいものですな。 「皇帝の嗅ぎたばこ入れ」の旧訳って何か問題あった?
自分は特に問題無く読めたんだけど >>716
俺も皇帝の旧訳はすらすら読めた
概ね30年代末から40年代にかけてのカーは読みやすい
読みにくといわれているものは30年代半ばぐらいまでの初期の作品が多い 昭和の古い翻訳に質の悪いものが多いのは、当時の訳者が下訳を使い大量生産して
いたため、経験の浅い下訳者のつたない訳文がベテランの名義で出てしまったことや、
翻訳に対する批判の土壌がなかったため、翻訳のチェックが甘かったからだと思う
1980年代になると別宮貞徳氏の「欠陥翻訳時評」が話題となり、ひどい誤訳本は世間に
さらされるようになる
たとえば、ベストセラーにもなったガルブレイス『不確実性の時代』も徹底的に叩かれた
そのため、都留重人監訳の旧版は現在絶版になっている
そうしたことに加え、現在はネットの普及もあり翻訳に対する目が厳しくなっているため、
以前ほどひどい翻訳が出てくる機会は減った
ただし、読者の少ないジャンルや専門書の分野では、まだまだ怪しい翻訳が少なくない 英語の翻訳は推理作品に限らず早川が一番というのは本当ですか? >>719
嘘です
少なくても今出てる早川のカー作品は翻訳しょうもない
創元の方が良い >>719
嘘ですね
ブラッドベリの宇野利泰訳 『華氏451度』 などは大誤訳本として有名
私など宇野訳のおかしな文章のおかげで、一時期ブラッドベリが嫌いになってしまった
(のちに、自分がおかしいと思った部分は、全部誤訳だったことが判明)
いま出ている伊藤典夫訳 『華氏451度』 のあとがきを読めば、旧訳のひどさが分かる >>721
あんたひょっとして数年前に延々と二通りの訳文を貼り付けたアホか? で、何と何を読み比べれば評価出来るん?
読み比べて評価するから教えてくれ >>723
二階堂黎人氏が「早川ポケミス『嘲るものの座』と創元推理文庫『猫と鼠の殺人』
(原題: Death Turns the Tables)を読み比べたら、印象が全然違った」
とエッセイで言っていたような気がする・・・・・・ 伝染病といえば、「プレーグコートの殺人」を思いだす、
俺は重症のカーファン。 伝染病といえば、「プレーグコートの殺人」を思いだす、
俺は重症のカーファン。 >>727
東京創元社の『猫と鼠の殺人』のほう。ただ、二階堂氏は早川の翻訳に
厳しめの評価をすることが多いので(『三つの棺』の「brother」の件や
『死者のノック』の密室トリック説明などをかなり強く詰っている)
少し割り引いたほうが良いかも。 『死者のノック』の早川の邦訳は他の人も間違いを指摘していたな >>728
私も読みました。「嘲るものの座」を読んだときは大駄作だと思ったが、
「猫と鼠の殺人」を読むと印象ががらっと変わったといっていましたね。
作品自体は、なんというかある意味あっぱれなトリックと犯人が強烈でした 嘲るものの座も別に悪くないよ
最後の方とか何度も読み返したし…
内容的には傑作とまでは言えないけど好きな作品ベスト5に入るくらい好きだけどな 「猫と鼠の殺人」多分今絶版。
何とかならないですかね。開き直ったトリックが、なんとも好きなんですけど。 シェリー・ディクスン・カーの作品を読んだ人はいます? シェリー・ディクスン・カーの作品を読んだ人はいます? フェル博士の作品を読むたびにやっぱHMの方がいいなぁと感じてしまう >>736
HMの言動はすぐに思い出すことができるけど
フェル博士ってどんなキャラだったのかイマイチ思い出せないもんな
おとなしめのHMといった程度の印象しかない フェル博士ものは狂言回し役となる人物が主人公で
博士はお助けキャラって感じがする作品が多いんだよな
HM卿は主人公って言える存在感がある 太った爺さんじゃなくてホームズみたいなキャラが探偵役だったらもっと人気でたんじゃないの? スマートなイケメン探偵は何となくカーには合わない気がする >>741
『プレーグ・コート』の時で60前(59歳7か月?)らしい。 そうか、でも当時としてはもう爺さんだったんだろうな。 >>739
>太った爺さんじゃなくてホームズみたいなキャラが探偵役だったらもっと人気でたんじゃないの?
バンコランがそういうタイプじゃないのか? ペリー・ローダンシリーズのイラストで有名な故 依光隆さんのカバー絵が山田維史さんに変わったのと、創元推理文庫のカバーが山田さんになったのとどっちが早かったっけ?
後者かな。
角川の横溝正史の杉本一文さんも毛筆文字に置き換えられていたし、手に取りにくいんだろうか
杉本さんのは最近の一部の文庫復刻で再登場しているけど、原画使って再構成しているのか、文字の位置が変わっている 猫と鼠の殺人読み終わった
カーの良作以上は割と読み終わってたと思ってたけど思わぬところに良作があった >>746
ですよね。カーらしい、無茶苦茶な現象も事例としてあると、
いわれると納得せざるをえない。
絶版が惜しいなぁ。貴婦人の次はこれだと思うのですが。。 >>747
カーが多くの変化球に挑戦してきたからこそ生まれたトリックだなあって印象でした
割とマイナーな作品も新訳で出してる創元さんに祈るしかないですね… 新訳の黒死荘を読んだ人にききたい
えらく古臭い言葉づかいになってる?
同じ翻訳者の「殺人者と恐喝者」を読んでいるんだが
どうゆう意図なのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています