ハードボイルド総合スレ Part3
むかし先輩にロス・トーマスを勧められたがさっぱり面白くなく、
「エンタメじゃない」って言ったら、先輩に「ガキの読む娯楽小説なんかと一緒にするな」と怒られたことを思い出した。
ロス・トーマス、おっさんになった今なら面白く読めるのだろうか。 さすがにロス・トーマスもチャンドラーも娯楽小説だよ
アイドルオタクが自分の好きなアイドルを「ただのアイドルではない」というのに似た気持ち悪さがある S・J・ローザンのリディア・チン&ビル・スミスシリーズってハードボイルドとしてデキはどうなの?気になっているんだけど >>611
俺はスパイ小説は駄目だからロス・トーマスも駄目だ >>612
娯楽小説だからって格が下ってわけでもないのに。まあ、純文学では未だに自分達が格上だと思ってる人もいるだろうし、昔志賀直哉だか川端康成だかが直木賞作家に「君は直木賞なんだからね」と言ったそうだけど。 >>615
芥川賞の作家がおもしろいかは当たり外れある
直木賞とる作家はたいてい面白い 川端は、大衆文学はこうでなくてはならない(つまり型があるという事だろう)ものだが、純文学はどうあってもいい
というような事は言ったらしいけど >>613
話がかっちりとして面白いよ
多分大槻ケンヂも話が理解できて満足できると思う
正格推理小説的な辻褄合わせが終盤多いから
ハードボイルド感はやや失速する傾向があるかな
例えば「南の子どもたち」は老人ホーム直後に
かなり面白そうになったけど
そっちには行かずに丸く収まる方に徐々にトーンを下げた >>621
確かにチンの巻よりもシャープかもね
それほど読んでるわけじゃないのだけれど チャンドラーは誰が誰を殺したかはっきりしないのが多いでしょ
だからモヤモヤする人がいるんじゃない?
以下ネタバレ
最近かわいい女を再読したけど
妹が元ヤクザを殺した殺人以外はどうにでも取れる気がする
兄 スペイン女か医者
管理人 兄か売人か兄の部屋に居たヤクザ
兄の部屋に居たヤクザ 兄か元ヤクザの手下か女優
まあはっきりさせる必要はないんだけど
他にも、スペイン女がどうしてマーロウを
既に死んでる元ヤクザのところに行かせたか?
(生きてるうちはマーロウを消すつもりだったはず)
女優がわざわざ写真を自ら取りに行く理由も分からん 個人的にはかわいい女が一番分かりづらいかなぁ。次が高い窓。 上で話題になっていたロス・トーマス、
死後30年近く経って、未訳の『愚者の街』が翻訳されたのか。
しかも新潮文庫から。全く新潮のイメージはないが、読んでみようかな。
しかしなんで今頃? ドナルド・E・ウェストレイク(別名義含む)も。
昨年69年の「ギャンブラーが多すぎる」が翻訳されたけど、
ドートマンダーや悪党パーカー、その他もまだまだたくさんあるはず。 新潮文庫は埋もれた名作を翻訳するシリーズ始めたからな
ロス・トーマスもウェストレイクもその一環
ポール・オースターの「スクイズ・プレー」も出ているし アメリカの息子も出したしミステリオンリーではなさそう トニー・ピラーマンの「祟り」。新訳しなくていいから出してほしい。ずっと絶版だし、もう角川の権利切れたでしょ。 チャンドラー×北欧ミステリーってちょっと気になるな
デンマークに死す(仮)
アムリヤ・マラディ
美しい女は、決まって災いを連れてくる――チャンドラー×北欧ミステリー。
"Buzzfeedが選ぶ2023年の最も期待すべき作品"
噂の探偵小説が登場! 機体トラブルで宇宙船が酸素不足に陥り、残り7分しかなく・・・
何度おしえてもハードボイルドをハードボーイと言ってくる、ちょいウザイけど
憎めない可愛い妻と子ども達が待つ地球へ・・・必死に戻ろうと様子を描いています。
白黒映画を思わせるような決してイイとは言えない音質ですが
想像してみてください。 //youtu.be/oWs3yvVADVg
イヤフォンなど使うと、緊迫感と迫力が伝わりやすいと思います。 日本ハードボイルド全集は持ち歩くのが面倒なので全巻完結後でいいから電子書籍もリリースしてくれよ ハドボ全集7巻のラインナップって出てないよね?
入るとしたら志水辰夫、高城高、稲見一良あたりかな 東京創元社のHPによると
1.発売日は8月から9月中旬に変更
2.内容はアンソロジー
だって 日本ハードボイルド全集の収録作家は本の雑誌に載ってる広告によれば
稲見一良、片岡義男、小泉喜美子、小鷹信光他だって
ちなみに解説は北上、日下、杉江の3人とも書いてるって >>643
言葉足らずだった
日本ハードボイルド全集の「7巻」の収録作家ね すでに確定している収録作家・作品をここで公開いたしますので、新たな発売日まで楽しみにしていただけますとさいわいです。
『日本ハードボイルド全集7 傑作集』収録作品(収録順)
大坪砂男「私刑(リンチ)」
山下諭一「おれだけのサヨナラ」
多岐川恭「あたりや」
石原慎太郎「待伏せ」
稲見一良「凍土のなかから」
三好 徹「天使の罠」
藤原審爾「新宿その血の渇き」
三浦 浩「アイシス讃歌」*書籍初収録
高城 高「骨の聖母」*書籍初収録
笹沢左保「無縁仏に明日をみた」
小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」
阿佐田哲也「東一局五十二本場」
半村 良「裏口の客」
片岡義男「時には星の下で眠る」
谷 恒生「彼岸花狩り」
小鷹信光「春は殺人者」*書籍初収録
*
日下三蔵「日本ハードボイルド史〔黎明期〕」
北上次郎「日本ハードボイルド史〔成長期〕」
杉江松恋「日本ハードボイルド史〔発展期〕」 >>645
ありがとう、結構情報出てたんだね。
最近ハードボイルド小説にハマって、知識が乏しい身としては馴染みのない名前が多いんで楽しみだ。 日本的心情ではハードボイルドってどうしても浪花節的というか、
「鬼を演じて心で泣いてる」とか「弱きを助け強きを挫く」とか「見かけはタフだが情に脆い」とか
そういうのが好まれるのかなぁって
敵は情け容赦なく破滅させ、
女など抱き捨て上等で裏切られる前に裏切れる
男の友情など要らん、この世で信ずるはただおのれの腕のみ!
みたいなのこそ真のハードボイルドだと思うんだが。敢えて言ってみた >>645
随分マイナーというか通好みの人選だな
ほとんどが絶版作家じゃないか >>648
現行で買える作品入っててもしたかがないだろが・・・ >>649
むしろだから出す価値も買う価値もあると思う。 スティーヴ・キャヴァナーのエディ・フリンものってハードボイルド寄りだよね。
ゴールドダガーのThe Liar訳されないからkindleで読んだけどめっちゃおもろかったわ
シリーズ2作目が未訳だからこのまんま訳されない可能性もあるな
レイ・セレスティンのSunset Swingもだいぶ先だろうからこっちも原書で読むしかないか 神保町行ってハードボイルド系絶版文庫本を大量購入してきた。行くたびに
本屋が減っているので、ひょっとしたら今が最後のチャンスかもしれない。 ハードボイルドって絶版になってる作品多い気がする。というよりも新しい作品が少ないのか。
今、ハードボイルドをメインに書いてるのって大沢在昌くらいなのかな。 おっぱいロケットなんて描く奴だが?
横山秀夫を妨害した北方謙三や日大隠蔽ブス林真理子は横山秀夫の足元にも及ばない ディヴィッド・アンソニーの「真夜中の女」(角川文庫)を30年ぶり位か、古本屋の棚で見つけて購入。
前に持ってたのは、今はなき写真週刊誌フォーカスの表紙画描いてた三尾公三さんのカバーだったが、今回は石川俊さんのカバーで初版だった。
きっかけは、同じ角川でトニー・ケンリック訳してた上田公子さんの翻訳だったから、そこそこ読みやすいだろうと思って
その少し前に買った新潮文庫の「血の収穫」は判りにくくて、なかなか先に読み進めなかった。
同文庫の同じ訳者の「スタイルズ荘の怪事件」は<
新潮文庫としては珍しく別訳者で新訳が出てたので、私だけではなかったのだろう
他には同じ角川書店で、小鷹信光さんの翻訳で出ていた「ミッドナイト・ゲーム」くらいしか知らない。
早くに亡くなったらしいが
もう完全に忘れられた作家なのかな 暇つぶしで行った古本市でミッキー・スピレイン
「おれはやくざだ!」「やくざの帰還」入手。
スピレインといえばマイク・ハマー」か
「タイガーマン」しか知らなかったので今から
楽しみ。 今はスピレインは通俗ハードボイルドとしての低評価だけど、村上春樹とか
は捨てられない本としてスピレインを上げているし、なんにせよ面白さは群
を抜いているのは確かだ。再評価される可能性は低いが。 ハードボイルドかノワールの文脈になると思うんですが、
シェイマス・スミスみたいに完全犯罪を目論む主人公の小説でオススメってありますか?
「ポップ1280」よりも計画性の高いやつがいいですね。
古典から新刊まで翻訳物中心で教えていただけると助かります。 >>663
比較的最近(といっても5年前だけど)
プロの強盗が希少金属の奪取に挑む
「ダウンサイド強奪作戦」とか
古い作品なら犯罪プランナー率いる元軍人ら
4人のエキスパートがプルトニウム強奪に
挑む「悪魔の分け前」はおススメ。 >>645はそこまでマニアックなセレクトと思えない
知名度より内容重視ではある >>650
自分はこの巻みたいな構成なら全巻買ったかも
どうせ一般受けしない個人巻だったし >>663
>>613はその傾向強い
裏切りありのチームものだから不確定要素はあるが マル鷹、映画を見たきりで読んでないよな
いささか記憶に自身がないんだが、こーてくるか 力□□夕✒ @AnywhereZero_kt
創元推理文庫の日本ハードボイルド全集の最終巻7の傑作集には、原 尞さんの短編は入らなかったか。
…と思ってたら、他にも入らないんだ…って作家が何人かいるな。
むしろ、稲見一良が入っているのが珍しいのかな?🤔
日下三蔵 @sanzokusaka
今回の全集は基本的に1980年以前の作品を対象にしているので、大沢在昌さん以降にデビューした作家は入っていません。
稲見さんは本格的デビューの遥か以前、1968年にミステリの新人賞を受賞しているため、例外的に対象となりました。
力□□夕✒ @AnywhereZero_kt
日下さん自らのご反応、ありがとうございます!
なるほど、顔ぶれからすれば確かに…稲見一良と片岡義男という名前に(個人的にも)古さを覚えないところに引っ張られてしまったようです。
またこの機会なので述べますと、小鷹信光「春は殺人者」はかなり胸熱ですね。 大沢以降は除外ってことは当然「風間一輝」や
「東直巳」も入らないんだな・・
まあ仕方ないか。 高城高って面白いですか?
Kindleの試し読みしたけどどの作もほんの数ページで試し読み終わってしまってどんな作家かわからなかったんですが >>673
全集の2巻しか読んだことがないにわかの意見で申し訳ないが、高城高は初期のハードボイルドの精神を大事にしてる作家だと思う。
ストーリーに派手さはないけどとにかく硬派な文体が魅力。ヘミングウェイから多大な影響を受けてるようで、まさに文体としてのハードボイルドって感じ。
俺は正直、ハードボイルドっていうのは突き詰めれば文体でしかないって意見には否定的だったんだが、高城高読んでからは一理あるのかもしれないと考えるようになった。
ミステリ小説としても結構楽しめると思うが、ハードボイルドにアクションをもとめてる人には合わないかも。
人によっては退屈に感じるかもしれないけど、心理描写を削った乾いた文体から感じられる情緒や哀愁がこの作家の特徴かな。
試し読みで文章が気に入ったなら買っていいと思う。 >>674
ハードボイルドと対極の文体を持つ作家と言われたのがトールマン・カポーティ。
ハードボイルドの乾いた文体に対して、カポーティのそれは濡れた文体と言われた。 テリー・ホワイト、他も新装版が出るかと思ったが真夜中の相棒だけだったなぁ。 シミタツが19年ぶりに現代小説書いたらしいな
うれしすぎてアマゾンでポチってしまった 非情のライセンスは生島治郎の兇悪シリーズが原作だっけ
会田刑事を天知茂が演じてたね 中田博久や堀田眞三もハードボイルドヒーローが似合う役者だと思うが、役に恵まれなかったなぁ。 >>58
これ結局作って日本でも6月に公開されたな
もう公開されてないから配信待ちだな 短編集シスターズ・イン・クライムに収録の
ジュリー・スミス「ばかな男」は
「長いお別れ」のレノックスの設定を
そのままゲイリー・ワイルダーという男に当て嵌めた短編だな
話もよく似ている
ジュリー・スミスはフィリップ・マーロウの事件簿にも短編書いてるな
タイトルがRed rockだからRed windの変奏なのかな >>685
もう死んでるのに手紙来たり
明らかなパスティーシュだな ハヤカワ・ミステリアスプレス文庫のヒラーマンを3冊入手。
祟りも再販してくれんかのう。 あぶない刑事が映画で帰ってくるが、あの漢字二文字熟語サブタイから
競馬シリーズに興味を持った読者もいるだろう(あるいはその逆) > チャンドラー『プレイバック』市川亮平 訳 小鳥遊書房
> 四六判
> ISBNコード 9784867800379
2024/03/中旬
お話としてはな...
『かわいい女』が先かと
あの名文句がどうなるかは興味あるけど > チャンドラー『プレイバック』市川亮平 訳 小鳥遊書房
> 四六判
> ISBNコード 9784867800379
2024/03/中旬
お話としてはな...
『かわいい女』が先かと
あの名文句がどうなるかは興味あるけど 連休前に『プレイバック』
創元推理文庫からも田口さんの訳で出るな 「黒い瞳のブロンド」読了。蛇足の極み。
二次小説或いはドイル亡き後未だに出続けてるホームズの紛い物と思えばあんなもんか。 ボルチモアで船が橋の橋脚に衝突して全長2.5kmの橋が落ちたな
この事件を題材にテス・モナハンシリーズ@メリーランド州ボルチモアが復活しないかな
女性探偵ハードボイルドでは一番好きなんだが クライブ・オーウェンがサム・スペードのその後をやったドラマ見たけど
「ハードボイルドだど」が足りなかったな… 「いままでに書かれた最高の犯罪小説の一つ」
レイモンド・チャンドラーが激賞した、
ノワール小説の古典的名作が、ついにそのヴェールを脱ぐ!
夜の人々 (新潮文庫 2024/3/28
エドワード・アンダースン (著), 矢口 誠 (翻訳
強盗未遂で殺人を犯してしまい14歳で終身刑となった青年ボウイは、囚人仲間Tダブ、チカモウとともにアルカトナ刑務所を脱獄する。チカモウの従兄ディーのもとへと向かいながらも、
さっそく銀行強盗を計画し、3人組はさらに犯罪を重ねていく。 まるたかも読み終えた
ダシハメの他のも読みたいが品切れ中多いんな >>690
これ翻訳良かったよ
それからこの人の解説はまたしても凄く面白い>>577
時代背景を調査して読み込んで翻訳してることが分かる
こんなことは翻訳専業じゃないから出来る
この人はチャンドラーの小説は
ミスもあるけど伏線はちゃんと張ってあるし
小説内でくどくど解説はしてないけど
ちゃんと回収もしていると考えているようだ
例を上げて説明してくれてる
大槻ケンヂは「プレイバック」の筋も理解出来ないな ロスマクの「別れの顔」初めて読んだ
以下プチネタバレ
面白かったけど人間関係パズル小説で疲れるな
警部以外全員関係者ではなあ ジョン・カディシリーズ初めて読んだ
「ニュースが死んだ日」
面白かった
俺はこういう真面目な探偵が好き 「象牙色の嘲笑」読んだ
ロスマクは本当にによく書けてると思うけれど
やっぱり好みじゃなかった
これ読んで何故かはっきりしたけど
ロスマクは好きになれる登場人物が殆どいない
性格も行動も言葉も
アメリカの犯罪の現実はそうなのかもしれないけど
殺されるキャラの軽い扱いも好きではない
これはロスマクの体験からくる悲観のようなものかもしれないけれど >>703
知らなかった。読んでみるよ。
情報ありがとう。 >>703
「つながれた山羊」も読んだが面白かった
ジョン・カディのシリーズは半分しか翻訳されてないんだな
著者ジュレマイヤ・ヒーリーのwikipediaもフランス語版しかない
p.157の「抜かれた銃倉は空だ」は
「銃倉を抜くと空だ」の間違いかな? >>703
これ原題は”Yesterday’s news"
過去の人、古い人って意味があって
依頼人が新聞記者であることとも掛けてる
こういうのは翻訳するのが難しいね
ネタバレになってもいけないし
自分なら「昔のニュース」ってタイトルにしたと思う
2作しか読んでないけど
タイトル着けるのが上手いと思う >>703
「別れの瞳」も面白かった
こんなんで大丈夫なんかとも思うけど