【金字塔】横溝正史Part9
NHK-BSプレミアム「犬神家の一族」(4/22・29) オール岡山ロケ! 2023年1~2月にかけて、野﨑家住宅、井上家住宅、大橋家住宅など多くの重要文化財に指定された施設をはじめ、県内各所で撮影が行われました!
【ロケ地】
倉敷市(野﨑家住宅、井上家住宅、西爽亭ほか)、吉備中央町(鳴滝湖)、真庭市(三浦邸)、津山市、矢掛町(旧矢掛脇本陣髙草家住宅)、美咲町(柵原ふれあい鉱山公園)、岡山市(吉備津神社ほか)、高梁市(吉岡銅山跡ほか)など 松本清張の砂の器を読んだ
横溝正史的な小説は松本を旗手とする社会派に駆逐されていったというのがミステリ通史になっているが
砂の器はぜんぜん社会派じゃない
これは横溝のお株を奪う因果ものだった
作家の意識の上では旧来の推理小説とは違うものを書こうとしているのかもしれんが、
これが大衆に受けたというのは、読む側がいつも求めているのはやっぱり因果ものなんじゃないかな 砂の器の欠点はいちおう探偵役をする刑事の近くを容疑者がうろうろしすぎ
名探偵が怪しい一族に関わるのは問題ないが、なんでただの刑事の近くに事件関係者が次々に現れるのか?
現実に自宅近くに引っ越してきたりするんだからこれは筆致がリアルな分だけ違和感がある またなんの容疑もないのに「なんとなく」関係者の一人の捜査を始める。なんでこいつを捜査対象にしているのか、まったく分からない
刑事が出張旅費を気にするなどのデコレーションを除けば、出来の悪い旧来型の推理小説と変わらない キチガイじゃが仕方ない
10平米の小屋が全焼 通報者が翌日に「小屋に娘が住んでいる」と申告、遺体見つかる・石川県志賀町
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1679570675/ 文章の古さ新しさてなんなんやろなと思う
江戸川乱歩は少しも古さを感じさせない
なんなら今デビューしても違和感ないのに、横溝正史は内容は別にしてそれを表現する文章は古めかしさが拭えない
不思議やなあ 中学生のころ江戸川乱歩はふつうに読んでいたのだけど、横溝正史の作品はちょっと難しくて挫折した。
結局、そんなわけで横溝作品を読むようになったのはわりと最近のことで、電子書籍で本を読むようになってからだった。
今だから分かるのだが、横溝正史の文章には漢語の語彙や文語のリズムがけっこう残っている。
そのため、本陣や獄門島などの作品をスラスラ読める人は、それなりに文学作品を読み慣れた人のように思う。
とくに古い文献を紐解くような記述は、そうした文章が苦手な人には、かなり堅苦しく読みにくいものがあるのではないだろうか。
自分の年齢になってみると、逆にそういった要素も横溝作品を読む楽しみのひとつとなっているわけなのだが。 >>15が書いてるような意味で>>13が「古めかしい」と書いているのであれば古典文学が読めない人なのだろう
乱歩も横溝も通俗長編は読者のレベルに合わせた表現を使っているが横溝は本格長編、乱歩は通俗長編のイメージが強いからラノベに慣れた読者には「乱歩は読みやすい!」てなことになるんだろう >>16
乱歩は「心理試験」「人でなしの恋」「押絵と旅する男」みたいな通俗以前のも読みやすいよ
文章の読みやすさ自体は天性のもので正史よりずっとうまい(その変わりのように構成力はグダグダだが)
正史ももちろん下手ではないが、カーのようなおどろおどろしい雰囲気を出すためにわざと文語的表現を使ってるのでしょう
乱歩と違い正史は時代小説も書けるのが文体の古さに影響してるのかもしれない
その辺が今の一部の人にとっての読みにくさになるのかも あんたのいう文語的な表現が多用されている作品例を具体的に示してくれ >>19
>>15の言う「漢語の語彙、文語のリズム」についてなので文語的表現といったが、もちろん文語で書かれてるわけじゃない
15さんの感じたとこと違うかもしれないけど、悪魔の手毬唄の「情緒纏綿たる情景ではない」とかね >>21
お前wさん、違うよ
横溝正史のを最初に読んだ(本陣)のは中学でというのは同じだけど、俺は挫折してないw
他のは角川のブームのときだからもっとあとだけど当然電子書籍じゃなく角川文庫だ
影丸譲也の八つ墓村も少年マガジンでリアルタイムで読んでるから15さんよりは俺の方がだいぶ爺でしょ 横溝正史は形容詞過多かつそれが紋切り型だから昭和30年代の読者にさえ古めかしいと思われたのだろう
そこに社会派が勢力を伸ばす余地があった
「背筋をゾッと貫く戦慄が走った」なんて多用されてはかなわんという気持ちは分かる 横溝正史は戦前の話の方がすっきりしているんではないか? >>25
Wikiには
>戦時中は探偵小説の発表自体が制限されたことにより、捕物帳シリーズ等の時代小説執筆に重点を移さざるを得ない
>終戦後、推理小説が自由に発表できるようになると本領を発揮し、本格派推理小説を続々と発表する
このへんが関係してるのかも
戦中鬱々として練ってたのを戦後爆発させたので粘度が高いとかw >>5
3時間かけてやるんだし、青沼菊乃との関係は原作通りやって欲しい 名探偵キャラクター作るのは大事なことやね
それが出来の良い映像化されればなお良し
蝶々殺人事件は作品の出来で言えば最良でしょうが
金田一耕助出てないから世間の知名度は激低 横溝作品では犬神家の一族が突出して有名だと思うけど
じゃあ犬神が横溝正史の代表作かというとそれは違うやろ
映像化は怖いねー >>30
最高作ではないにしろ代表作であることに異論はない
>>31
リアル麗子像 小夜子だったらあってると思うけど珠世じゃないよねえ 「そして犬神家はいなくならない」という舞台作品は珠世がブサイクだったためにスケキヨ、スケタケ、スケトモ全員が珠世との結婚を拒否するというパロディだった 特異な顔の女優は昔からいた
ただ昔はその顔に見合った役を演っていたから視聴者は納得していた
今は見合った役ではない役を演らせるから視聴者の反感が生まれる >>31
八つ墓村で田治見家女中が言ったた、
「新家のお嬢さまのお美しくおなりあそばせたこと!」
のビフォー部分がこんな感じなんだろな~ 古川琴音は最近、朝ドラ「エール」や「どうする家康」に起用されるなどNHKで重宝されてるからな
得もしれぬ謎めいた色気を演じられる数少ない若手女優だよ まぁ、絶世の感じはあるな
日本に一人しかいないというのもあり
美女とは思わないが 佐武と佐智が誰なのかも気になる
今のとこ発表された役者だと
該当するのが猿時と野間口しかいないし 皆川猿時は古館弁護士
野間口徹は那須神社の大山神官
佐武=今井悠貴
佐智=渋谷謙人
小夜子=菅野莉央 >>42
お、ありがとうございます😄
まぁ、年齢的にそうなるわなw >>44
新聞に信州財界とあるね!
そうすると、小市慢太郎をどう扱うのかな? 2週連続より2夜連続の方が良かったな
後半放送されてから一気見するし どちらにしろスレチ。
本スレではないから脱線してんのか。 お前は本スレで話題投下してこいよ
向こう過疎ってるだろ 『南海囚人塔』 遂に刊行できた完全版、何度読んでも
感激だが、同時に何度読んでも怒りが湧くぞ!
島に三年も閉じ込められ原住民同様の暮らしをしている
「まだ十五か六の、色こそ黒く焼けていたが目鼻立ちの
ぱっちりした、いかにも怜悧そうな顔附き」の少女である
ヒロイン妙子、なぜか髪型とか背丈とかには触れられて
いないものの、着ている物についてはハッキリ書かれている
「木の葉や海藻を巧みに綴り合したものを、まるで南洋の
土人のように腰の周囲にまきつけているのである」
そう!腰の周りを隠しているだけで上半身はモロなのだ!
なのに挿絵はどれも全身ビッシリ、熊の毛皮のように堅固に
覆い隠している!詐欺だ!
…いや、原典の意匠の改竄だ!ポリコレだ!ダンコ抗議する!
描き下ろしイラストはないのか!ボエン!モギャー! >>50
横溝作品だと
・本文「ゴリラほど毛深くはない」→絵でまんまゴリラの怪獣男爵
・本文「表情のない能面のような顔」→絵で笑い面の夜光怪人
この2名あたりがどの出版社も説明読まない描写だと思う。 『怪獣男爵』だと、ロロが可哀そう。
・奇形児として生まれ、人身売買されサーカスで「人とゴリラの混血」と見世物にされる。
・古柳男爵に買われ、今度は何されるのかと思ったら脳を外され、体を移植実験に使用される。
・その後、今度は死刑になった古柳男爵の死体から脳を移植され怪獣男爵になる。
・双子の兄弟のポポも怪獣男爵の身代わりにされ爆殺。
・何よりここまでされて誰からも哀れみを掛けられない。
あと、『怪獣男爵』だとロロの出生地が「中国のカンシュク省だか」って言われているのに、
『大迷宮』だと「蒙古の奥地」になっているのは何なんだろう。 >>54
これやばいだろ
ムラの掟をやぶった……とか
十文字家という名字もすごいね 不謹慎だけど横溝なら二人一役とか一人二役のパターン 悪魔が来りて笛を吹くが英訳されると言うことでこれで五冊目になるのかな。
一冊でもカーの生前に訳されて感想を聞いてみたかった気がする。 病院坂読んだ。ビンちゃんの首から下は池の端に埋められていると予想 今更な疑問
「真珠郎」は「死婚者」という未発表作品を温めなおして作ったものと、横溝先生自身が言っている。
しかし、「死婚者」について調べてみたら予告は雑誌に載っていて、
「病院の標本室にアルコール漬となった手、足、脚、胴、首の語りだす世にも奇怪なる物語。」
ってあらすじ説明がされてたらしい。
・・・どこをどうすれば上の予告が「真珠郎」の内容になるのだろうか・・・? シチュエーションとかじゃなくてトリックの話なんじゃない? いよいよ明後日かNHK犬神家
にしても二週連続で放映するほどの内容だっけ?犬神家って? >>60
当時の編集長だった水谷準は予告文を捏造することで有名
水谷に捏造されたタイトルでそのまま書いてしまった器用な作家が海野十三 >>64
そ、そうだったのか・・・
自分は『花髑髏』みたいに、標本にされた人が犯人の動機なのかと思ったわ。
あるいは(メル欄)とか。 「怪獣男爵」、戦前舞台説。
昭和23年発表作品で年代を明記している部位は一切ないのだが・・・
・劇中一度も古柳家の爵位「男爵」について「元」という表現がないこと。
(続編の「大迷宮」「黄金の指紋」には「もう男爵とかないけど」という断りがある)
・途中から東京舞台なのに戦災関連の話が一切ないこと。
・この時期の作品に「これは昭和12年頃に起きた話です」と振り返るものが多いこと。
どうだろう? NHK「犬神家の一族」を観てるけど、予想以上にクオリティー高いと思った、面白い。
特に松子役の大竹しのぶさんが素晴らしい。自分の中では歴代最高の松子だと思う。
遺言状読み上げ前の佐清マスク外す場面での冷静さと冷酷さが今までの松子役に無い凄みを感じた。
南果歩さんの竹子、堀内敬子さんの梅子も個性出てる。
古舘役の皆川猿時さんに神主役の野間口徹さんも相変わらず素晴らしい。
まだ途中までしか観てないけど、
佐武、佐智役の俳優さんも良い味出てるし今後が楽しみだわ♪ なぜ今回の珠世役が古川琴音になったのか後編でハッキリするそうだね!
まぁ、それを知った上で役に抜擢された本人がどう思ったかはさておいて >>71
低い声とかスケキヨを恫喝するとかいいとこもあったね。二人の空気感はもっと色々あっても良かったかも。二姉妹もなかなかよかった。古館の遺書読み上げの声が高すぎてイラついたかな >>72
旅館女中とか小夜子のビジュアル考えたらなるほどなと思った
要するに遺言状発表されてからの佐武佐清の変化を強調したいってことね 大竹しのぶは良かったけど目立ってるから何となく犯人が分かると言う >>75
見る人の9割以上は犯人知ってて見るわけなんだけどキャストの格の違いがあり過ぎると感じた
全員のギャラの半分は大竹が持っていきそう 後編の予告観たら、
今までの犬神家作品に無い
大胆なラストとあるけど
変にいじってほしくない願望もある 実況とか見ると犬神家の一族1976版映画が神格化されすぎてる気がする
もちろん悪い映画じゃないけどそこまでか?
このスレは原作基準の人が多いからかそうでもないけど 珍しく冬描写の犬神家の一族
氷池に突き刺さる二本の足が不気味 >>79
元の小説のダメな部分を改変して「少しはマシ」にしてたからね。
*ヨキスケの判じ物には無理ありすぎ
(そもそも犯人の力では実現不可能)
*琴の師匠の正体、実は!
(あれ、ホンマにツマラン展開)
市川はそれらが下らないと判断したのだろう 正直磯川警部の日和バージョンは余計だな
それなら新たに別の警部仕立ててそちらもレギュラー化すればいいのに あんなに大きな血の跡が残っているのに、
後から現場に来た金田一が
「ここに引き摺った血の跡がありますよ!」
には笑ってシモタw >>78
犯人は松子ではなかった、とか!?
>>81
ヨキケス、ね。
殺してから考えて「思いついた〜」・・ありえへん(笑)(笑) どう向かないのかね。
>>85
不自然さに気付かず、頭を働かせないまま読み通すのが、ミステリ通ですか。
それならミステリ好きの程度は、底知れぬ低さなのしょうよ! 琴の師匠のくだりを入れると
松子佐清母子とダブるからじゃないの?
よくは知らんけど >>88
興奮して最後に打ち間違えるとは粗忽者が
犯人役としては力量不足よの 映画は竹子梅子の孫にあたる小夜子の子を珠世に託して三方一両損みたいな納め方カットしてたよね? たしか原作では珠世が怪しげ?という安っぽい煽りが頻出してて、そこらが犬神家の通俗性の印象を強めとった
今回のドラマでは珠世を美人にしなかったことで、珠世犯人説が再浮上してきたわあ ドラマはつまらんすぎて眠くなってきたわ
ぜんぜん起伏があらへんもん
美人とは言えない女に莫大な遺産が転がりこんできた時にどうする?という話にするんなら、それはそれで面白い改変になりそうやが、そこらもあやふやな感じやったなあ だからそんなのは、ドラマ板で語れ。
懐かしのドラマ板の金田一スレが埋まってるから、スレ立てしてろ。 >>79
犬神家というと「悪魔は踊る」版はフィルムが無くなっちまったせいで語られもしないよな。 小説が後世に残るかどうかは映像化にかかっとるな
たぶん鮎川哲也や島田荘司は一部の好事家のものになっていくだろうし、高木彬光はもう忘れられかけてる
横溝作品はその点得したわ その横溝作品だって蝶々殺人事件はポピュラリティがないが、これも後に残るような映像化がなかったせいやろ
作品の出来としては犬神家や笛よりずっといいのに ミステリとしては獄門島、本陣、手毬唄、蝶々が質が高い
犬神は通俗的でミステリとしては駄作 映像化されて得られるのは知名度だけで、それだけじゃ残らんだろ
高木だって神津もののドラマや白昼の死角の映画はヒットしてたんだし
金田一はブームで育った世代が作り手になってることが、今の再生産に繋がってる
蝶々は出来は良いが金田一に比べたら映像化向けの外連味がなかっただけ
死後も読まれるかどうかってのはひとえに文章だと思う
乱歩も横溝も、あと山田風太郎も上手いから今も読まれてる
島荘も筆力があるタイプだから残る可能性は高いんじゃないか >>98
獄門島は質が高いというか、ミステリー世界最高傑作。