私が後生大事にしてた、くっだらない、「痛ましい境遇」
それを捨てろと言うのなら、お前も捨てるべきなんだろう
私がどれほど苦しんでも、絶対にそうするべきだって全自分が叫んでいても
絶対に宮本と別れられなかったのは、彼を「痛ましい境遇」に放り込む事が出来なかったから
今はそれができる、自分の命がくぐった試練を、もう一つの命にも与えるべき時なのだと思ってる
泣いてもわめいても、あなたは、自分の足で動けないのなら、奴隷
それとも、もう電車賃も稼げ無くなったのかい?