先月、東海道新幹線で架線が切れ5時間にわたり運転できなくなったトラブルについて、JR東海が原因を発表しました。ただ「過失はなく想定外」として乗客に謝罪はしませんでした。

 先月、東海道・山陽新幹線で約5時間、少なくとも5万1000人に影響がでた架線トラブル。切れた「トロリー線」は頑丈で、摩耗などで切れることは稀なため、JR東海が調査していました。13日の会見で明らかになった原因は…。

 あの日は、大雨の影響で新幹線が遅れていわゆる「渋滞」が発生、架線にはいつも以上の電圧がかかっていました。のぞみ241号が停車した高槻市のその場所は、架線2本のつなぎ目、「同相エアセクション」部分で1本がパンタグラフと不完全に触れ発熱したのが原因でした。

 Q.今回の件について
 「このような形でお客様にご迷惑をおかけした。その点については、ご迷惑をおかけした」(JR東海の会見)

 JRは、トラブルが想定外だったと述べ乗客に謝罪することを避けました。しかしあの日、立ち往生した新幹線では乗客が長時間待たされ駅員に怒りをぶつける姿も見られました。

 「大変よ、もう疲れたわ」(乗客)
 「不親切極まりないですよ。皆さん怒ってらっしゃる」

 記者がそのことを聞いても…。

 Q.なぜ乗客に謝罪しないのか?
 「私どもとしてはお客様にご迷惑をおかけしたと痛感していて、しっかりと原因究明して、対策をしていく」(JR東海の会見)

 不備や過失はなかったと繰り返しました。しかし、今回のトラブルが起こった同相エアセクションは、東海道新幹線に192か所あるということで、今後その場所に停車しないよう運転士に指導するということです。

配信 07/13 20:07
MBSニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20170713/00000056.shtml