北陸新幹線 敦賀ーー大阪ルート  「延伸必要ない」 36%

京都新聞社が14〜16日に京都府と滋賀県の有権者を対象に実施した参院選の世論調査で、
府内を縦断する北陸新幹線延伸の是非について尋ねた。

京滋とも「延伸は必要ない」が36%と「現在のルートで整備すべき」を上回った。
特に若年層ほど延伸不要との答えが多く、巨額の費用や採算性、
環境面への影響などが指摘される中、
将来負担を背負う世代の不安や反発がうかがえる。

地域別で見ると「舞鶴ルート」を推進した舞鶴市など府北部では「ルートの見直し」を求める声が
29.8%に上がった。京都市西部や亀岡市、大津市などでは「必要ない」が4割を超えた。
ルート候補に挙がった地域で決定路線への反感が残っているとみられる。

 年代別では29歳以下で「現在のルート案」を推す人は京都21.2% 滋賀14.7%の反面
「必要ない」と答えた人は京都44.7% 滋賀39.8%に上った。30代も同様の傾向だった。
政党支持別では京滋とも自民党と公明党、日本維新の会の支持層は「現在のルート案」を推す
人が多かった。京都では国民民主党と共産党の半数超が「延伸は必要ない」と答えた。

                               京都新聞2019年7月19日28面