https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00148/082400009/
JR、国鉄末期並みの赤字 苦肉の策の半額切符

 JR東日本、東海、西日本のお盆期間(8月7〜17日)の新幹線利用客数は前年の21〜24%、JR九州は28%で軒並み3割を切った。
JR北海道、四国の在来線特急も前年の半分の水準だ。
新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から、小池百合子東京都知事らが帰省の自粛を呼びかけたことが影響した。

2020年4〜6月期は決算を公表したJR5社すべてが最終赤字となった。
各社は夏以降に勢いが戻るのではないかと考えていたが、期待は裏切られた。
赤字額はJR東が1553億円、JR西が767億円、JR東海が726億円、JR北海道が126億円、JR九州が51億円となり5社合計で3200億円を超える(JR四国とJR貨物は20年4〜6月期決算を公表していない)。

仮にこの状況が年間を通して続くとして赤字額をはじくと約1兆3000億円になり、国鉄時代の最終年度である1987年3月期の赤字1兆3610億円に匹敵する。