1.さよなら政党政治
現在の政党政治の仕組みは現憲法が施行された70年前に出来たもの。
当時は交通機関が未整備で、情報通信機能も未発達であったため、政党政治が妥当であったかもしれない。
しかし、高速交通網が整備され、テレビやインターネットなど高度な情報通信機能が整備された今日、国民の意思を直接かつスピーディーに反映出来る、国民主権をより具現化した新しい仕組みに変える必要があると主張する。
政党政治は国民主権が不十分である。君主制を廃して作られた筈の政党政治だが、基本構造は驚くほど君主制に似ている。
選挙が全てで、いったん政権与党となれば、あとは実力者と言われる一握りの者の思いのまま。長期政権ともなれば、驕る者も出る始末。
そもそも政権という概念は不必要。主権者は国民なのだ。
政治家は国民の意思に基づく国民全体への奉仕者と位置づけられるべきで、国民のために具体的な政策を提案し実施する者であるべきだ。
税の扱いも君主制のままだ。
税金は何に使われるか説明されず、まず徴収される。
その使い道の殆どが各省庁の官僚が企画立案した政策を、財務省のこれまた官僚が配分したものが予算案となり、実施される。主権者であり、税負担者である国民の意思を反映させる場がまったく設けられていない。
政党政治の問題点を挙げる。
1.政党政治は君主制に類似し、国民主権が不十分。
2.収税及び税配分に主権者である国民の意思を反映する場が無い。
3.政治家は国民全体への奉仕者であるべきだが、衆・参で750名も国会議員は居
 るが、実態は一握りの実力者の意志が優先され、ほかの議員は実質的に政策立案に
 参画せずとも良い位置にある。
4.野党は非効率。野党に括られた議員は政策立案から除外され、能力を発揮する場
 が与えられない。
5.選挙区選挙では国会議員は地元に予算を落とす事に注力しがち。結果、国家予算
 は膨張の一途を辿り、緊縮は見込めず、財政赤字の解消は見込めない。