●一般的なバネが力比例(≒枕バネなら重量比例)で撓み、撓み量に比例定数である
「バネ定数K」を掛ければバネの応力Fなのは確か中学理科の内容。バネ力FとしてはKxだ。
●慣性力の大きさが「質量」で、それが地上(重力加速度9.8kgm/s^2)で受ける地球引力が
「質量kg重=9.8質量N」。質量に加速度運動させると抗力Fを生じ、質量をその比例定数と
定めて、理論解析用の力Fを定義している。ま[N:ニュートン]@MKSA(IS国際単位)系だ。
●速度というのは位置の時間変化率:Δx/Δt=位置を時間で微分したモノ、
この速度に比例する抗力Fの比例定数を抵抗Rとしておく。
現実の場では摩擦力のように速度には関係しないほぼ一定値とか、
空気抵抗のように速度の2乗3乗比例と言った特性のモノもある。
●加速度は瞬時速度の時間変化率:ΔV/Δt=速度を時間で微分したモノ、
ということは「加速度αは位置の時間変化率(≡速度)の時間変化率」となる。
●まず、バネKの上に質量Mが載って、バネ側から基盤路面のデコボコでf(t)という振動を
与えている走行状態でのMの挙動を考える訳だが、いきなりナマのデコボコ・データf(t)で
解析するのはアナログ・コンピュータや、江差線事故解析のような電算機が必要になるんで、
手計算前提だと、一定の段差入力を初期値として与えて系の応答をみる「ステップ応答」と、
面積が1で波高無限大、パルス幅無限小のインパルスを仮定して系の応答を求める
「インディシャル応答」が使われる。実務的にはほとんどがステップ応答だった。
 「正弦波応答」は実動作の模擬では使うが、理論解析としては、
一般的な定常状態の解と、ステップ応答の和となるので、敢えて必要ないことが多く、
時折、事故になった、電力投入時の過渡現象の過電圧対策など限られた対象に使われた様だ。(続2)