2019年6月19日 Ubuntu,“Eoan Ermine”からi386アーキテクチャのサポートを終了へ
階戸アキラ
https://gihyo.jp/admin/clip/01/linux_dt/201906/19

UbuntuエンジニアリングチームのSteve Langasekは6月18日(世界標準時)⁠,Ubuntu
メーリングリストにおいて,2019年10月にリリースが予定されている「Ubuntu 19.10
(開発コード"Eoan Ermine")⁠」ではi386アーキテクチャ(32ビット版)をサポートしない
ことを発表した。この決定はUbuntuだけでなく,Ubuntu MATEやXubuntuなどダウンスト
リームのフレーバーすべてに影響することになる。

Ubuntuコミュニティでは1年ほど前からi386アーキテクチャのサポートに関する議論が行わ
れてきたが,総意としてi386アーキテクチャのサポートを終了する意向に収束しつつある
ことを受け,昨年10月にリリースされたUbuntu 18.10では,i386ユーザがUbuntu 18.04から
18.10へとアップグレードすることはできなくなっており,i386のイメージもすでに提供
されなくなっている。現時点でi386アーキテクチャを利用するユーザは,Ubuntu 18.04
LTSにとどまっており,5年間のサポート期間内に64ビット版への移行を行う必要がある。

今回の決定はこうした動きをさらに進めるもので,次期LTSである「Ubuntu 20.04 LTS」の
ライフサイクルを見据え,Ubuntu 19.10ではi386アーキテクチャをサポートせず,
フレーバーを含むUbuntuファミリ全体でも徐々にこれを適用していく方針だ。