>政治屋さん:せっかく輸出できるように法律を変えたのだから、(俺が在職中に)さっさと早く実績を作らんか!

内局(装備庁):(見かけ上)立派な(優れた技術の筈の)機体ができたのだから売れるはずだ! (アビオや地上システムなんて細かいことは俺は知らん。) (俺が在職中に)早く輸出の実績を!

海幕:とりあえず面倒だから、メーカに丸投げしよう。(何がネックになるか位は上がってくるだろう…)


メーカ:最近は原価監査等も厳しいので、契約外(受注前)作業はやりたくないなあ〜。
上層部は販売手当(受注前活動の人件費)を出してくれないし…

そもそも今まで防衛省相手にしか売ったことがないので、いきなり輸出と言われてもどこから手を付ければ良いのか?(民需向けの営業を引っ張って来ても上手く行くとは思えない。)
販売用のパンフレットってどこまで書いて良いの?(建前上、装備庁(旧技本)が開発したことになっているので、民間メーカが販売して良いの?)

実戦経験の無い機体なんか、外国に売れるわけ無いじゃ無いか。(そもそも、本質的なトラブル満載で、近代化事業化でこれからクリアしてゆこうとしているのに…)
    
装備品(機体(ドンガラ)以外の主に任務機器)の「秘」はどう扱ったら良いの?(米FMSに関する特別特定防衛秘密みたいな受入側の制度は、誰が作って、誰が管理してくれるの? まさか民-民でできるとでも?  
瞬間風速的に作れと言われても、初度費(ハンガーや組立工場等の施設増強や作業人員の増員、ヘタすると新たに工場を作る場所探しから始めなければならない。)はどうするの? 
要求できるのか?、認められたとして、十年後に増強した施設や人員を喰わせてゆくだけの仕事があるのか?(誰がリスク管理するの?)
そもそも、ドンガラ(機体)だけ売るのか? アビオ(秘を含む:別会社)も売るのか? まさか地上システム(別会社)も売るのか??(地上システムが無ければ使い物にならないのだが…)
誰が誰と調整するのか? まさか機体メーカが外国政府(又は軍)と直接コンタクトして調整するの? 官給品メーカへは誰が調整するの?(プライム:機体メーカ/ベンダー:アビオメーカなら機体メーカが温度を取れるが、官給品はそうも行かないし…)



こういうの見ると そうそう売れないわな