>>28
>10年前のF-22劣化バージョンでさえ250億円なのに、

この辺、かなり誤解があるようなので整理しておく。
今回のRFI以前に米国が計画した「F-22再生産」は、まさにF-22の生産設備を完全復活するというもの。
これだとコストを度外視した生産設備が多数含まれてしまって、批判にさらされてきた。

たとえばF-22の電子戦システムに使われた43種類のMMICという集積回路は、あまりに特殊なため生産設備
全体を専用に建設しなければならなかった。生産数は1000個以下。恐ろしいほどの高価格はある意味当然。
対策はこれまでにも、いろいろ模索されてきたがLMのRFI回答はこの問題を打破する手段として、
思い切ってF-35のミッション・アビオ流用を盛り込んだ。これがF-22低価格化に有効なのは明らか。

それと、このアビオ・アーキテクチャはIMAG2Gと呼ばれ、今後の米軍標準になっていくもの。
F-35、B-2、B-21、各種無人機、V-22はIMAG2G規格のおかげで相互にアビオ・モジュールを交換できる。
機種ごとに能力向上開発を行う時代が終わり、将来のアビオニクス能力向上コストを激減させる。