>>390
> ロッキードがなんの権利も持ってない日本が開発生産したレーダーやアビオニクスまでカウントのベースだから

横レスだが「総生産額」あるいは相当する英語句を英文の契約書でも使用したわけで、「総生産額」という言葉の使用を認めた時点でアメリカに上手くやられたということだ

「総生産額」という言葉には権利をどこが持っているかなんて意味はないという意味しかない
つまり日本政府が単に単価×機数で定まるF-2という戦闘機を買うのに支払う総額という意味以上の内容はない、「総生産額」という言葉には

その4割をアメリカ政府(の指名する企業)が得るだけの生産分担をする権利を有する、これが「総生産額の4割」という契約の意味の全てだ

そこには誰が権利を持っているかの議論が入り込む余地はない、「総生産額」という言葉で分担率を契約してしまえばね
だから「総生産額」という言葉を使って分担率を契約した以上、F110などのライセンス料支払いについても関係ない
それは生産の裏側の金銭の移転の話だからだ

実際、F-2の日本側の設計や生産で使用した技術(ネジ1本、コネクタ1個に至るまで)の全ての特許を日本企業が保有しているという状況は現実には有り得ない

細かい部分(例えば使用する特殊な半導体やその製造方法、あるいはコネクタの形状といった事柄)で他の企業が特許を持っているものも幾つもある
そして他の企業の中には海外企業もあるだろう、そういう特許の全てが軍事専用の秘密特許とは限らない(つまり普通にアクセスできる特許もある)からね
その場合、F-2を開発し製造した日本企業は、それらの特許料を他社(例えばイギリスとかドイツといったF-2作業分担と無関係な国の企業)に支払ったわけだ

だが、それらの特許料の流れはもちろん日本政府とアメリカ政府とが結んだF-2の作業分担の契約とは何も関係ない
F110ライセンス生産に伴うIHIからGEへのライセンス料の支払いなども同様の話だ、GEがたまたまアメリカ企業というだけでね

それら特許料の流れは「総生産額」で観察する限り無視される(無視されねばならない)のだ
それが「総生産額」、つまりもっと分かり易い言葉で言い直すと「お値段」という言葉の意味だ
個人的な思い込みで無意味な議論を続けず「お値段」という言葉の重要性をちゃんと認識したまえ