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国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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0001JTAC
垢版 |
2018/08/27(月) 21:57:36.80ID:3AiPVM4T
我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー

「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」
0851JTAC
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2019/03/28(木) 04:38:13.60ID:HMypIyZ6
>>846
>鹿鳴館みたいなのが必要

現代での意義は分かりませんが、事実として「古典的な戦略概念」の一部は「サロン文化」でできた。
これは事実と思われます。
研究室の閉じ籠りや、公式セミナーだけでなく、非公式なサロンにおける幅広い視野、情報収集、コンセンサスの形成は意味があるのでしょう。

現代日本でこれに近いのは「六本木ヒルズ」で「夜な夜な繰り広げられる不道徳かつ金の臭いがする会合」あたりでしょうか?
健全な方で有名なのは「ニューヨークの金融機関会長等のパワーモーニング」とかですかね?
そのような「良い思い」をした経験は皆無なのでこれ以上は分かりませんw
0852名無し三等兵
垢版 |
2019/03/28(木) 20:50:29.40ID:jPO7ex8U
最後のナポレオンですが「軍事的天才」として描かれるklとが多いし、実際、この時代の優れた軍事指導者ですが、決して孤高の天才ではありません。
何より「作戦的火力運用」の概念で高名なジャン・デュ・テイユの「ゼミナール」の一員でした。
ティユ男爵に気に入られ、直接指導も受けたようで、その意味では「チュートリアル」で育ったとも言えます。
0853JTAC
垢版 |
2019/03/28(木) 20:58:02.55ID:jPO7ex8U
18世紀末のフランス絶体王政は軍事革命の爆発期で、
山岳戦の原則から師団制を説いたブルゼ、標準口径火砲を提唱したグリボーバル、
作戦機動や混合隊形を提唱したギベール、そして作戦的火力運用のティユ、様々な「ゼミナール」が存在し相互に影響を与えていました。

ナポレオンの「軍事的天才」はこれらのゼミナールの成果に裏打ちされた実にアカデミックなものだったと言えるかと思います。
0854JTAC
垢版 |
2019/04/01(月) 23:39:47.87ID:c0kkWYJo
マルチ・ドメイン・オペレーションの原典が分かったような気がします。
80年代末期のソ連軍の教義です。
正確に言えば「デビット・グランツの描く(現実には存在できなかった)理想化された未来のソ連軍」です。
現実のソ連軍はその後、崩壊・消滅しました。
0855名無し三等兵
垢版 |
2019/04/01(月) 23:48:31.46ID:c0kkWYJo
グランツの描く将来戦も精密誘導武器が跋扈し「防御」が有利になっています。
それまでは「作戦的縦深地域」に影響を及ぼすのは作戦機動部隊でしたが、火力の精度と射程が伸びた結果、一部作戦的火力が作戦的機動に成り代わると。

これマルドメのフレームワークの思想に酷似しています。

ただし、その後、地対地の長射程火力が廃れ、空対地がもてはやされ、さらに2010年代後半にもなって復権するとはグランツも予期できまいてw
0856Lans ◆cFcS.yrpJw
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2019/04/01(月) 23:51:12.25ID:vrGKUNty
>854
そんなん私、ずっと言ってますやん
0857名無し三等兵
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2019/04/01(月) 23:55:48.85ID:c0kkWYJo
敵の精密誘導火力を突破するには宇サ電、情報戦で混乱を作為します。
そのカオスに乗じ、初っ端から奇襲でOMGが複数アクシスで侵攻し敵長射程火力システムに襲いかかります。

こうしてできた窓を使ってファーストエシュロンが必要な地を占領します。
0858名無し三等兵
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2019/04/02(火) 00:01:35.72ID:q4TRDhHb
>>856
現実のソ連軍の教義ではなく、極度に(アメリカが)理想化したキャパビリティーベースのソ連軍です。

そのときの用語(例えば「終結」)がかなり今のマルドメに使われている。
0859名無し三等兵
垢版 |
2019/04/02(火) 00:08:55.86ID:q4TRDhHb
セカンドエシュロンは攻勢には使いません。

戦略レベルで予備軍として動員され、元の競合状態に復帰させるのに使います。
セカンドエシュロン使って前全面戦争してると核戦争時になってしまう。
ファーストがしくじってもセカンドで手仕舞いです。
あくまで防勢作戦が基本です。

この辺も今のマルドメの絵にきわめて似ている。
0860名無し三等兵
垢版 |
2019/04/02(火) 00:12:43.17ID:q4TRDhHb
今度ばっかりはアグレッサーだけせなく、一般の文献としてグランツを翻訳して全軍に配布すべき。
マルドメの原典は本当の本当にグランツのようです。
0861名無し三等兵
垢版 |
2019/04/02(火) 00:24:52.35ID:q4TRDhHb
アメリカの「オペレーショナルアート」の直接のテキストの原典はニューウェルで、「ジェダイの騎士」の教典となってきましたが、
もう1つ別系統の「シスの暗黒卿」のオペレーショナルアートがあります。それがグランツの作戦術w(酷い言い方ですがw)

追い詰められて、なりふりかまわなくなって「フォースの暗黒面」に手を出したとw
最高ですね。もっとやれw
0862JTAC
垢版 |
2019/04/02(火) 20:09:37.67ID:lJcbkSqK
グランツ(もしくはソ連軍)の先見の明はたいしたものですが、80年代末(序文ヴォノ米陸軍参謀長)の科学技術の水準ではちょっと装備面で荷が重い。
ましてや旧ソ連経済です。

サイバーというが、まだインターネットの普及は夜明前。
衛星攻撃用のレーザ、果てはAIにも言及していますが、
80年代どころか、90年代、2000年代でもコモディティ化は厳しい。というか、やっと「今」くらいですかね。
テイラーメイドにわりと無邪気に言及していますが、それは戦略レベルでは標準化に反し高額な代償が要求されます。

これ真面目に追求したら、ソ連は確実に滅びます。
というか滅びましたね。
ようやく、現代になって戦略レベルでのコモディティ化の土俵に乗ってきた、
それゆえのマルドメとも言えるかもしれません。
0863Lans ◆cFcS.yrpJw
垢版 |
2019/04/02(火) 20:51:46.06ID:q4DMwe2Z
>882
>それゆえのマルドメとも言えるかもしれません。

ちゃうねん。
それゆえのハイブリッド戦争やねんて。

そしてそれの丸パクリ技術改良がMDBやねん。

MDBのもとがハイブリッドなら、その大本が80年代のソ連ドクトリンに行き着くのは当然やねんて

(By 似非関西人)
0864Lans ◆cFcS.yrpJw
垢版 |
2019/04/02(火) 20:57:37.34ID:q4DMwe2Z
ただし、ソ連脳ではない米軍がそれを理解する為には米式に概念翻訳が必要になる訳ですが、それがMDBの根本。
そして米軍お得意の技術優位による有利な部分を強調していけばMDBの最終型。

しかししかし、それだけでは政治的に対抗できない部分が残ったので、
抑止体制や同盟形成に重点を置きつつ、運用を改良しMDOに進んでると見るべきではないかと。
0865JTAC
垢版 |
2019/04/03(水) 22:01:44.95ID:g/JrMBdp
>>683
>ハイブリッド戦争やねんて。
>そしてそれの丸パクリ技術改良がMDBやねん。

MDO1.5でロシアのハイブリッド戦は「集権的な体制」を前提としているとし、そこに教義上の脆弱点を見出だしています。

機能的には競合状態を作り出すために対象脅威と鏡面的なレイヤー構造を指向していますが、それで「勝てる」とはしていません。
ミッションコマンドにより「マルチドメイン」に「分散したアセット」の結集によって「勝つ」ことを目論んでいます。

よって、今今のロシア軍とは根本的に思想が違うということでしょう。
0866名無し三等兵
垢版 |
2019/04/03(水) 22:10:57.88ID:g/JrMBdp
>>864
技術優位による有利な部分を強調

逆に技術的な優位を「必要十分」なだけ「維持できない」ということを言ってるのではないでしょうか?
だから「マルチドメイン」な「オペレーション」で勝つと。

大戦略レベルの外交上の優位性(同盟)は、MDOの前提となる決定的なアセットと捉えています。
一国での国家社会主義のロシア、チャイナには構築しえない決定的な優位性であると。
このへんトランプ政権の外交政策(ディール)と噛み合っているか微妙ですが。
0867JTAC
垢版 |
2019/04/03(水) 22:29:49.48ID:g/JrMBdp
デビット・グランツが描く「将来のソ連軍の展望」は、出展のソ連の研究者を明確に示しており、確かに彼らが書いたのは間違いない。
ただし、自分が読んでる版でも1991年に編集されたもので、二年前にベルリンの壁は崩壊し、この年に同盟軍のイラク軍が湾岸戦争で踏み潰され、翌年にはソ連もソ連軍も消滅します。
多分に空想的で虚構的なものをフォート・レブンワースの「窓」から眺めているわけです。
書評等でグランツはちょっとソ連軍を美化し過ぎるという感想も見掛けます。

内容的にはMDOの原典となり得る要素が満載で、こういう部品も蓄積され、進化的な発展の中でMDOにも取り込まれている、ということでしょう。
こういう矛盾するかもしれない「原則」をも前提を考察した上で同時にドクトリンに昇華させることができる。
米国のオペレーショナルアートの羨ましいところです。
0868JTAC
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2019/04/05(金) 23:08:41.47ID:E8dy7cza
やはり文献をパラパラ見ていると、ときどきEBO派がMDOにかこつけて巻返しを図ろうとしています。
彼らの論法は「重心(center of gravity)」を槍玉にあげて、
「物理的に重心を打撃」しようとする「クラウゼヴィッツは時代遅れ」。敵の認知を操れるはずだ、と。
0869JTAC
垢版 |
2019/04/05(金) 23:18:51.72ID:E8dy7cza
敵の意志は「推測」はできても完全な把握は無理なのです。ましてや「所望効果に基づく一方的な操作」など傲岸不遜。
だから「戦場の霧」という。

これを克服するには観測するしかありません。観測-方向概念化・方向性-決心-行動のループを回すしかない。
見に行け。そしてループを回せ。回せ回せOODAループ。
0870名無し三等兵
垢版 |
2019/04/06(土) 13:50:23.32ID:fmBvwlJG
心理戦に関連する事項として言えるのは

○人間の無意識(心理)は存在する。
○心理は基本的な欲求(生存・性欲)に影響される。
○基本的な欲求が満たされるとより高次の認知を求める。

人間の心理を操作できるか?と言えば答えはYESですが、同時に固有の性質にも大きな影響を得ます。
「心理操作は可能ではあるが、同時に固有の性質に左右され困難」
何のことはなく、他の戦略位相同様の複雑性に左右される非線形な空間だということです。
0871JTAC
垢版 |
2019/04/06(土) 13:58:01.96ID:fmBvwlJG
例えば臨床心理士が精神的に不調な患者を治癒する場合、定期的に「カウセリング」して心理状態を観測しつつ治療方針をフィードバックするはずです。
治療も心理療法もあれば、物理的な抗うつ剤等薬物の使用、食事、運動様々なバリエーションがあるはずです。

情報・心理戦学派(仮称)は、軍事作戦になったとたん、突然会ったこともない連中の心理をエンジニアリングとして操作できるとする。
この楽観性がどこから出てきたのか分かりません。
あまり「科学的」ではないと思う。
0872JTAC
垢版 |
2019/04/06(土) 14:09:42.48ID:fmBvwlJG
「固有な性質」に加え内的・外的な「戦略環境」も加えるべきですね。

どれだけEBOを駆使しても「無理」ってものもある。
アフガニスタン人がアメリカの傀儡政権を礼讃してユノカル様のパイプラインを唯々諾々と認めるとかw

ないね。
少しは懲りてほしい。
0873JTAC
垢版 |
2019/04/10(水) 02:13:39.07ID:D0S5ws4j
アンドリュー・マーシャル
(米国防総省評価局長、元ランド研究所)
ラムズフェルドのRMA、統合エアシーバトルの提唱者の一人。

国家戦略、軍事戦略における非線形を見るわちきとしては「端迷惑(だった)ジジイ」 という感想ですね。

「帝国の参謀」「国防総省のヨーダ」というキャッチフレーズはかっこいいですが。
0874名無し三等兵
垢版 |
2019/04/10(水) 02:18:15.18ID:D0S5ws4j
戦略・作戦というものをリニアな定量的・定性的には評価できない、という立場です。
ウォーゲーム(兵棋)で敵対的な意思と向かい合え。
0875名無し三等兵
垢版 |
2019/04/10(水) 08:35:44.03ID:D0S5ws4j
マーシャル他ランド研究所のまわし者が推進していたB-1戦略爆撃機プロジェクトは、ジョン・ボイドが最終的に米空軍から首を切られたトリガー。
彼らEBO派と機動戦(作戦術)学派との思想的対立はかなり根深い。

B-1に関しては、ソ連サイドへの支出の強要という観点からも無駄でしたね。
ソ連防空軍の歴史は古く1948年から存在し、要撃戦闘機以外にも地対空ミサイルで国土を覆っていました。
B-1がなくても帝国主義者のU-2偵察機の浸透を阻止するためどの道、防空軍は増強してた。
B-1単体としては無駄。
「競合」どころか日頃からCIAがU-2で「紛争」煽ってたがな。
0876名無し三等兵
垢版 |
2019/04/10(水) 08:40:59.08ID:D0S5ws4j
ランド研究所のおねちゃんがマルドメについて語ってくれるのを聞いて(つべ)、英語さっぱり分かりませんが
どうせF-35もっと買え、というとるんだろうなと。
だいたい要旨はあたっとるでしょ。
0877JTAC
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2019/04/10(水) 08:55:19.58ID:D0S5ws4j
墜落したパイロットには気の毒だが、F-35Aは航空安全上ものすごく不安定な面を抱えています。
ミッションソフトウェアが機体のマニューバにまで干渉してきて、しかも未完成で今後も頻繁にバージョンアップされます。
ソフトが原因だと事故も再現検証困難で原因特定できない。
しかも、事故調の途中でのバージョンアップの可能性もある。直接改善できない輸入機の悲しさ。
けっこう物造りを嘗め腐った手法ではあります。

少数機に止めてあまり深入りしない方が良いと思いますが、もう手後れですね。
導入を推し進めたシビリアンなみなさんは誰が責任をお取りになるのですかな?
0878JTAC
垢版 |
2019/04/10(水) 22:48:43.65ID:8ZG7Pj6A
Effect-Based-Operation(EBO)の前提は戦略的な状況を複合的なシステムととらえ、これを分析します。
(System of System Aproach(
SoSA))

これれを元に作戦を組みたてますが、クラシックな目的ベース作戦ではstrategic objectからtaskを導出するのに対し、EBOではeffectを導出します。
これは、さらに下部構造のactionと一意的に結び付いておらずSoSAで導出されるシステムネットークの形態をとります。
これらに対する順次的・累積的効果によりstrategic objectの達成をはかります。
0879名無し三等兵
垢版 |
2019/04/10(水) 22:53:26.99ID:8ZG7Pj6A
実はEBOのプロトタイプはアメリカ陸軍航空隊が策定したAWPD-1と言われます。

これは失敗どころか至上空前の神話レベルの成功を納めた空軍戦略です。

industrial web theoryはまさにSoSAの走り。
0880名無し三等兵
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2019/04/11(木) 22:56:39.22ID:embMZTWj
EBOが成立する条件は、対象とするシステムがクローズ系でほぼ全ての情報が既知であるのが前提です。
AWPD-1の対象とするナチスドイツ、大日本帝国の生産システムは、極めて初期段階のテイラーシステムでその全系を把握するのはアメリカにとって容易だった。
(なんせ、ナチスドイツの産業資本のかなりのパーセンテージがアメリカの資本で・・・)
どこ爆撃すれば経済や軍需産業が止まるか判断するのは容易だったと言えるでしょう。

さらにレシプロ機の開発競争で「成層圏への競争」に関して、ターボチャージャー・スーパーチャージャーで決定的なアドバンテージを持っていた。
枢軸側の頭上から、かなり好き放題に爆撃できる基盤がありました。

ただし、これらの前提はWW2後には失われていくわけです。
0881JTAC
垢版 |
2019/04/11(木) 23:08:10.84ID:embMZTWj
ベトナムでのラインバッカー作戦が典型と言われ、戦術的には爆撃は成功ですが、そもそもベトナムの武器弾薬の策源地はベトナムには無い。
ロシア、チャイナにありました。時間を与えれば回復するのは自明之理です。

さらに、「成層圏への競争」はロケット・ミサイル出現で終了です。
高高度偵察機もケチな地対空ミサイルで叩き落とされる時代になりました。
(ステルスはある意味「夢よも一度」ですが、まぁ戦略的には「夢」で終わりですね。早く夢から覚めろ。)
0883名無し三等兵
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2019/04/12(金) 23:09:31.94ID:2i/UYD40
>>882
現段階で人為的要因と見るのですか?
それは無いでしょう。
過去、同じ機体で2回不具合が出てたようです。
0884JTAC
垢版 |
2019/04/12(金) 23:15:56.05ID:2i/UYD40
ハードが原因なら、極論すればバイナリーチェックで部品を絞りこんでいけば再現性がとれて必ず原因にたどり着きます。
こころがソフトだとそうはいかない。

空自は主要装備が高価で、最後に入った戦闘機がF-2(改修はしているが)。90年代の機体です。
2010年代のソフト制御主流の装備の恐ろしさは認識してなかったのかもしれない。
0885JTAC
垢版 |
2019/04/12(金) 23:19:48.72ID:2i/UYD40
F-35Aは、フライバイワイヤーの飛行制御に加え、センサーフュージョンの結果から敵センサーを回避するためのマニューバを一部機体が勝手にやってしまいます。
ある種の無人操縦に近い。
原因特定はかなり大変だと思いますよ。
0886JTAC
垢版 |
2019/04/12(金) 23:43:04.87ID:2i/UYD40
ベトナム戦争の敗退を機にアメリカ空軍から新たなEBOモデルが出現しました。
ジョン・ワーデンのファイブ・リング・モデルです。
これは敵国のシステムを5重のリングに例え
第1リング 指導部
第2リング 構成主要素
第3リング インフラ
第4リング 住民
第5リング 戦闘組織
と見なします。

これらに対し求めたい効果に必要なリング各階層のノードに対し同時に攻撃(パラレルアタック)を加え所望のシステム麻痺を実現させます。
0887JTAC
垢版 |
2019/04/12(金) 23:59:46.19ID:2i/UYD40
ジョン・ワーデンが育てた航空作戦立案組織「チェックメイト」は湾岸戦争時に中央軍に派遣され航空攻撃目標立案に辣腕ふるい大きな成果をあげました。(インスタンドサンダー(瞬雷)作戦)
(ワーデン本人は不参加、チームをチャック・ホーナーに持っていかれ、そちらの立案チーム「ブラックホール」に吸い込まれた)

ただし、それでも効果には明らかに限界があり、クウェート解放には地上戦が必要でした。
またサダムの親衛隊主力は健在で戦後の反フセイン組織の反乱を容赦なく鎮圧しますた。

ワーデンはクラウゼヴィッツの重心概念をはっきりと肯定・認識しており、これらが拡散してファイブリングが見いだせない場合もあると言及しています。
そのへんは後のEBO全盛時代の理論家達よりは健全かと思います。
0888名無し三等兵
垢版 |
2019/04/13(土) 14:46:37.73ID:CN4b7kG5
EBOを教義としてまとめあげたのは、ワーデンの「チェックメイト」スクールの一員であったデビット・A・デプテューラ(最終階級空軍中将、空軍参謀本部情報部長)。
イラク戦争においてEBOは一つの頂点を迎えました。
極めて少数の空陸統合軍の攻勢により数では数倍のイラク軍の指揮を喪失させ、フセイン政権ごと瓦解させた。

そして、戦後、唐突に捨てられました。
0889名無し三等兵
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2019/04/13(土) 15:04:23.22ID:CN4b7kG5
正確に言えば、アメリカ陸軍もしくは統合軍として「EBOという言葉は使わない」ということでしょうか。

この経緯は日本から見てると錯綜していますが、一つはEBOに基づくイラク・アフガニスランの安定化作戦がさっぱり上手くいかなかった。

さらには、EBOの老舗イスラエルの2006年のレバノン侵攻の頓挫が作用しているようです。
特に後者についてはヒズボラに関する正確な情報、SoSAが結局のところは無理で、本質的なダメージを与えることができなかった。
EBO派のダン・ハルツ参謀総長は更迭され、イスラエルのオルメルト政権は求心力を失った。
0890名無し三等兵
垢版 |
2019/04/13(土) 21:33:37.54ID:PaUHfeHb
EBOの功罪として、当然「功」の要素はある。

非常に頭コチコチの原理・原則主義から脱却して、対象を「システム」(要素と関係からなる)とする世界観がほぼ定着の域に達したこと。

さらに戦争の進め方で、あまりにも「順次的」な発想のみ(中間目標a-中間目標b・・-最終目標)から、「累積的」な効果も併せて議論できるようになったこと。
これは、異なる軍種による統合作戦を考えていく上でも議論の土台を提供するでしょう。
0891JTAC
垢版 |
2019/04/13(土) 21:45:48.20ID:PaUHfeHb
EBOの「罪」としては、システムが全部「見える」と誤解、あるいは誤解を招いたこと。

これは、90年代の情報万能主義(情報RMA・IT万能主義)と併せて考察すべきでしょう。
情報化・IT化で敵の手の内まで全て「見える化」され、さらには所望の「影響」を与えられるという誤った前提によります。
「戦場の霧」は戦争の本質(敵の自由意志)に根ざすものでこれが晴れることはありません。
戦争はどうしようもなく未知で不可知なものです。
情報化されたとしても、作戦サイクルの変化にともない新たな未知・不可知な要素が登場します。

これ、今でも「情報万能主義」に頭焼かれている連中が多くて実生活でも辟易させられる。そろそろ起床の時間でしょう。
0892JTAC
垢版 |
2019/04/13(土) 22:53:04.62ID:CN4b7kG5
現代作戦術のコアである「operational process」は「plan(計画)」→「prepare(準備)」→「実行(ezcute)」の内側に「vizualize(可視化)」→「describe(描画)」→「direct(指令)」のダブルループ。
常にあらゆる段階で「可視化」「可視化」「可視化」しようとします。
逆に言えばシステム構造が「見えない」ことを前提とし、可視化のループを回そうとします。

市販本で流行ってる「PDCAサイクル」は状況が単純な世界でのみ通用する半ばルーチンワークの思考過程です。
敵対的な複雑系の中でOperational processを実装してる相手(作戦術を実装してる敵)と戦う(戦術レベル以下の思考過程で)と包囲殲滅されます。
戦史上、本当に死屍累々で要注意です。
0893JTAC
垢版 |
2019/04/17(水) 22:10:37.25ID:ximlCHcA
現代作戦術の最終奥義、いや教義は"System operational design"(以下、"SOD")と呼ばれ、アメリカ陸軍が採用している方法論です。

これはオーストリアの科学者、ルードヴィッヒ・フォン・
ベルタランフィの「一般システム理論」を作戦術に適用したもので、
EBOと同じく戦略環境及び作戦術の構成を「相互に作用する要素から成り立つシステム」と見る世界観を元にしています。
0894JTAC
垢版 |
2019/04/17(水) 22:20:25.36ID:ximlCHcA
ただし、EBOと大きく異なるのはシステムを要素還元できる閉鎖的なものとは見ず、
外部に開放され、構造・機能が常に変化する生物学的な世界観を元にしています。

SODからは「最適解」が求まるわけではなく、あるシステムを漸進的に改善しながら環境に適合した形態に「進化」させることをめざします。
0895JTAC
垢版 |
2019/04/17(水) 22:52:57.41ID:+dDjlU4F
SODの採用は大きく「狭義」と「広義」があり前者がイスラエル、後者がアメリカです。

「狭義」のイスラエルは一時期、軍事用語も全て一般システム理論のものに変えましたが、さすがに破綻しSODを放棄しました。

一方でアメリカによる「広義」のSODの採用は、外観はそれほど従来のmilitary deceition making process(MDMP)と変わりません。
ただし、ものの見方が大きく変わっています。
作戦術を「任務」からブレイクダウンしていく一方向なものとは見ず、これらをシステムとしての関係性と見、operational processにより進化させることで「本質的な問題点」に挑みます。

作戦の初期では予想もできなかった「レマーゲンのケチな鉄橋」が全軍の重心たる場合もある。
そのような状況の変化にも機敏に「本質」を見抜き適応します。
0896JTAC
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2019/04/17(水) 23:09:26.60ID:Nv+rctLa
SODだのシステムだのいかにも奇をてらった思想ですが、実は古典軍事思想とも相性が良い。
作戦術の真祖・モルトケ曰く「戦略(作戦)とは臨機応変の体系(システム)である。」
まさにSODそのものです。

それもそのはず、クラウゼヴィッツ、モルトケ他ドイツ兵学も、根本の哲学的な部分で隣国・オーストリアのウィーン学派(政治学・経済学・心理学・物理学)の影響下にあります。
共通の知的基盤の上に立つので近似的な解答が出てくるのも首肯できます。
SODの意義は、やや散文的なドイツ兵学を応用するための一つの教義体系とも言える。

システムだの生物学だの奇天烈な言葉に惑わされずチャレンジすべき兵学思想です。
0897JTAC
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2019/04/17(水) 23:19:49.35ID:4IEliB9K
・・・などと温いことを考えていたが、マルドメの用語はバリバリSODの概念を使っているような気がする。

「非統合化」や「結集」はシステム理論の概念でしょう。
あまりミリタリー的ではない。
ついにアメリカ陸軍も追い詰められて「秘奥義」を繰り出してきましたかね。

これまで直接は使用しいぇこなかったが、SAMS(CGS校で作戦術を研究・教育する課程)では2000年代中期以降リベラルアーツとして一般システム理論、複雑系理論、カオス理論を研究・教育していたそうです。
もう十年以上のアドバンテージがある。遅れましたね。
0898JTAC
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2019/04/17(水) 23:28:01.35ID:4IEliB9K
自分の探した限り、軍事に限らず一般でも正面から一般システム理論、複雑系科学を論じた学術書は無いように思う。
いつも三省堂で探していますが見た記憶が無い。

AIを本気で研究・普及させるなら必須としか言いようがない気がしますが、東京大学を始め御関心が無いようですね。

AIって何でしょう?
やる気なし?
0899JTAC
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2019/04/17(水) 23:35:04.01ID:2o6wD3FR
どうしても、上に行けば逝くほど要素還元的な思想から抜け出せない。

日本は企業レベルではAIは無茶苦茶進んでいます。
産業ロボットのシェア、半端無いです。堂々の世界一位です。

ただし、それを広く普及し戦略的に経済・社会、それから軍事に活用していくには学会、さらには政治の理解が必要です。

だが、現状は線形(リニア)な世界観から抜け出せない。
AIAIとガァガァ喚いているところが一番無知な気がします。
0900JTAC
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2019/04/21(日) 20:48:51.05ID:0fFsmTsa
戦略的ゲームチェンジャー最有力と言われるAIですが、現在の技術を正確に言えば「バックプロパゲーション学習方式の多層ニューラルネットワーク」。
局所的なパーセプトロンに対する入力値をディープラーニングする中で、重みや閾値を誤差逆伝搬で修正していくと。

これ、実は相当昔からあります。そして理論的な部分はゾッとするほど進歩してないです。
0901JTAC
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2019/04/21(日) 20:53:03.99ID:0fFsmTsa
どこが問題かと言えば、局所の範囲を広げたり、ネットワークをさらに多層していくと、計算量の増加がn2乗問題になり頭打ちになってしまいます。
数学的に限界点がある方式なのです。
0902JTAC
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2019/04/21(日) 21:01:58.96ID:0fFsmTsa
問題が単純で小規模な内は、かなりエレガントな成果を出して人間を驚かせます。
ただし、複雑化、大規模化していくと計算量の問題で頭打ちになる。
人間の期待を裏切るわけです。

ハード面で何とか実装できるエキスパートシステムとしては昔から有為な結果を出しています。
ところが「一般的な知能」としては完全に限界が見えています。

「日本がAI強い」というのも語弊があり、「産業分野の機加工技術のエキスパートシステムへの応用について強い」が妥当な表現でしょう。
0903JTAC
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2019/04/21(日) 21:12:05.92ID:0fFsmTsa
そこで問題にしたいのは「AI」というものをエキスパートシステムとして進化してる現実を見ずに、あたかも普遍的なものに誤解させるような表現です。

特にNHK(日本放送局)。
「中国のAI研究は日本の数倍進んでいる」「中国のビックデータの環境には到底敵わない」「中国の(ry」

そもそも「AI」と一括して扱えるレベルにない。「中国様の先進AI研究」含めて。
エキスパートシステムとして分野別の優劣はあるかもしれまぜんがね。
こいつら、全く理解してないのではないか?と呆れます。
0904JTAC
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2019/04/21(日) 21:43:38.71ID:0fFsmTsa
「将来的にAIが一般的な知性に到達するか?」と問われれば答えはYesです。
我々「人間」という物理現象があるのでそう思わざるを得ない。

ただし、今の「局所的な入力を総合する多層ニューラルネットワークの先にあるのか?」と問われれば答えはNoです。

「エキスパートシステムとして実装・洗練させる」という段階と、「各エキスパートシステムを統合する(未知のブレイクスルー)」という少なくとも二段階があります。
後者はマンハッタン計画並のブレイクスルーでしょう。
ただし、不可能ではないし挑む価値はある。
0905JTAC
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2019/04/21(日) 21:55:33.29ID:0fFsmTsa
将棋の電脳戦において、プロ棋士がAI将棋に破れさったわけですが、
これも正確にはAIという技術というよりも、「ポナンザメソッド」(敵見方の三つの駒に着目した評価で大幅に計算量を削減)という「戦略」に敗北した、と言うべきでしょう。
(チェスで先行研究があったそうですが)

ポナンザを開発した保木氏のエキスパートシステムを開発していく上での戦略に敗北したわけです。
この「史実」は中々に示唆に富んでいると思います。
0906JTAC
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2019/04/21(日) 22:11:31.17ID:0fFsmTsa
今後、戦略的なゲームチェンジャーと言われるAIを研究開発する上で考察すべきは
一般的な知性にブレイクスルーする上での「複雑系科学」全体の広範囲な研究です。
「現在のAI技術の延長」という狭い部分にフォーカスしてると木を見て森を見ずになる。

「エキスパートシステム」としての各分野のAI技術は当然洗練させるべきです。
ただし、これに加えてエキスパートシステムそのものを生み出す学術的、さらにはこれを「アーキテクチャ」に発展させる社会学的な複雑系科学全体の有り様についても研究し実装していくべきです。
こうした、社会全体の意識や考え方の変革を含めた広い研究・施策の先に科学技術としての「普遍的な知性としてのAI」も見えてくるように思います。
それは、支那のような権威主義的な思想ではなく、自由で自律した精神の方に適合性があります。
まだまだ日本も呆れるほど権威主義的ですが。
0907JTAC
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2019/04/24(水) 22:06:54.52ID:EShcf2TS
サイバー戦について、クローズアップされるのはハッキングの攻防ですが、少し視点を変えてはどうでしょうか?

「情報ネットワークのコントロール」という観点からもう一度サイバー戦を見直すのです。
単にハッキングを競うわけではなく、敵味方のオープン系・クローズ系のコントロールを競い
究極的には通信ネットワークを流れ、処理される情報量によって「サイバネティック優勢」を確保します。
劣勢の場合でも敵の「サイバネティック優勢」を「拒否」することで敵にコンバージェンスの窓を作らせないようにします。
0908名無し三等兵
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2019/04/24(水) 22:12:16.95ID:EShcf2TS
某「攻殻機動隊」の自閉モードのように通信ネットワークせずに小部隊が独立行動とる分にはサイバネティック劣性の下でも戦闘可能です。

ただし、単純な行動に限定され統合・諸兵科、あるいは作戦次元の大規模作戦を高速ループで回すことは困難になります。
0909JTAC
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2019/04/24(水) 22:28:46.11ID:EShcf2TS
これに勝ち抜くためには、やはりオープン系・クローズ系のモニタリング(可視化)ですね。
(ハッキングが横行する環境で難しそうですが。)

「先方」は「五毛党」による人海戦術がお好きなようですが、当方はAIエキスパートシステムのキラリと輝る知性でお相手いたします。

同盟国を含めた広範囲な連携で情報ネットワークを可視化していくには、やはりオープンソースのインフラ構築は必須でしょう。
そもそも自分のOSの中にバックドア付きのブラックボックス「マイクロソフトWindows」が入っていては話になりません。
プーチンロシアもオープンソースのLinuxに切り換えたそうですが、これは自分も賛成。
サイバー戦に本気で勝ちたいなら政府系はLinuxに切り替えるべきですね。
それでAI可視化エージェントを標準実装し戦いに備えます。
0910名無し三等兵
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2019/04/24(水) 22:30:32.34ID:EShcf2TS
サイバー戦も80年代からの歴史があり、ある程度の戦略・作戦s
0911JTAC
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2019/04/24(水) 22:39:46.84ID:EShcf2TS
セオリーは明らかになっています。
情報ネットワークを可視化していくには月並みですが「関係機関の連携」が極めて重要です。
逆に言えばサイバー攻撃の狙い目は組織間を跨いだ端末を狙うのが勝ち目になっていなす。

80年代の「ある事件」ではアメリカと西ドイツの連携した追跡により西ベルリンに潜入しハッキングに及んでい工作員はあっいう間に追い詰められ、リアルに郊概に駐車してあるクルマから黒焦げの遺体で発見されました。
この業界ではわりと有名な事件です。
サイバー戦史も編纂する必要がありますね。
0912JTAC
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2019/04/24(水) 22:59:07.02ID:EShcf2TS
支那の攻勢が終末を迎えたなら、容赦なく反転攻勢に出ます。
サイバーなら専守防衛の日本でも支那本土をちょっとだけ上海、北京当たりを焼き払っても許されますよね?
物理的に攻撃しているわけでなし。
少しだけ先方のシステムにリモートログインするだけです。

支那は、どう見ても組織間の情報ネットワークの連携は「最悪」です。
防勢的サイバー戦、まともに遂行できるとは思えません。
軍民の癒着の酷いところから、システムをブルーフォースに塗り替え「サイバネティック優勢」の窓を作ります。

サイバネティック優勢の窓を活用して、我が統合機動防衛利力は存分に「作戦火力」「作戦機動力」を駆使し同地のネットワークが麻痺した人民解放軍を殲滅させていただきます。

そうせよと「ゴースト」が囁ぬのです。
0913JTAC
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2019/04/25(木) 21:46:49.58ID:ZkmPK5nO
サイバー戦→「攻殻機動隊」
情報心理戦→「PSYCHO-PASS」

やけにリアルですよね。
フィクションとは言え真剣に考えて構成したものは、かなりリアルな「ウォーゲーム」たり得ると。
関係者は一通り観るべきですよ。
嫁の白眼視には精神力で耐えろ。
0914JTAC
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2019/04/28(日) 11:07:05.51ID:ZAiQZb2J
アメリカ陸軍も80年代の作戦術導入には四苦八苦しました。
何を教えて良いかも分からない。
従来の運用教義の教育体系は

戦略→陸軍国防大学(Army war college)
戦術(諸兵科)→陸軍指揮幕僚大学(CGSCのCAS3他)

となっており「作戦術」を教える母体がありませんでした。

そこで、作戦術の導入にあたり、当時の諸兵科協同センター長兼CGSC校長のウィリアム・リチャードソン中将がCGSC校の中に
"School of Advanced Military Studies(SAMS)"という小さなコースを設けたのが発端です。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0e/School_of_Advanced_Military_Studies_%28crest%29.png/200px-School_of_Advanced_Military_Studies_%28crest%29.png
0915JTAC
垢版 |
2019/04/28(日) 11:18:29.75ID:ZAiQZb2J
開設当時のSAMSは、学生13人の小さな課程で手狭な体育館(通称・"ベル"ホール)を改修し教官・学生を押し込めました。

教官の長には「エア・ランド・バトル」を教義化した81年度版FM100-5を執筆したワズ・デ・チュジェ大佐(Huba Wass de Czege)に
「お前、責任を取れ!」と押し付け・・いや任命し目出度く「作戦術」の教育課程が発足しました。
0916JTAC
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2019/04/28(日) 11:28:54.12ID:ZAiQZb2J
wikiによると、初期のSAMSの教育内容は兵学思想、クラウゼヴィッツ、ジョミニ、冷戦中なので毛沢東とトハチェフスキー、さらに近現代戦史。
そして、これらに関する修士課程相当の論文執筆×2。
(一年未満のコースで二本は地獄w)
とどめに課程修了前の厳しい厳しい口頭審問です。

最新の知識とは、「お勉強」で得られるものではありません。紙に書いた瞬間から陳腐化が始まります。
古典戦史の研究も含めて、「現在進行形で研究している研究者自身の頭の中」にしか存在しません。
研究論文あなどるなかれ、です戦争に勝ちたいなら。
0917JTAC
垢版 |
2019/04/28(日) 11:40:39.92ID:ZAiQZb2J
想像してください。

わりと華やかなCGSC校の片隅で、打ち捨てられたような体育館を改修した小汚ない一角に、
どう発音して良いかも分からないハンガリー移民の教官と13人の学生が「クラウゼヴィッツがどうたら」「ケーニヒスグレーツの会戦がどうたら」と黴臭い根暗な会話にふけっていたのです。

とどめに、どうも「ランドの回し者にB-1爆撃機の件でめでたく空軍を退役に追い込まれた」ジョン・ボイドも講師として出入りしていたようです。

この怪しい集団が、後に世界を少しばかり変え「ジェダイの騎士」と称えられたSAMSの初期の姿です。
0918名無し三等兵
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2019/04/28(日) 11:53:29.69ID:ZAiQZb2J
SAMSはエリートと言えばエリートですが、卒業生見ても中将止りの方が多くやや日影の存在です。
アメリカ陸軍で出世したかったら何とか言っても戦略研究のメッカ、国防大学をめざし、そこからペンタゴンに入るべきですね。
こっちの卒業生はアイゼンハワー他淙々たるものです。

SAMSの初期のモットーは"Be more than you seen."「うわべに見える以上であれ(みてくれを気にするな。)」

このへん、国防大学卒でマスコミにも露出しまくっていたノーマン・シュワルツコフ中央軍司令官と、
中央軍の作戦セルの片隅で、実質的に「砂漠の嵐作戦(左フック)」を立案しながら、ひっそりと戦史の影に佇む「ジェダイの騎士」との対比が際立ち興味深いところです。
0919JTAC
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2019/04/28(日) 12:10:42.78ID:ZAiQZb2J
SAMSの指向の際立った特長は「批判的思考(critical thinking)」と言われています。

○あらゆる物事の問題を特定して適切に分析すること
○問題とは、単に否定的になるのではなく自身の論理構成や内容について内省すること
○考察対象をよく理解すること
○間違った推論を起こす暗黙の前提を明らかにすること
○証拠について評価
○循環論法や人身攻撃など論理的な誤りを避けるための誤謬についての理解

インターネットに転がってるSAMSの論文を読み漁ると、まさにこんな感じですね。

この批判的思考の結実が、同様の戦略環境の分析から、防勢作戦のデザートシールド作戦→空軍主体の正面町攻撃「インスタントサンダー作戦」→
前者を包含しつつも、新たに戦域に開進した第7軍団による側面への機動・包囲作戦「デザートストーム作戦」と柔軟に進化させた一連の作戦立案です。
動員→作戦準備→作戦実施も含めて観察すると、さらにジェダイの騎士の柔軟さが際立つ。
これぞ作戦術の神髄ってとこですかね。
0920JTAC
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2019/05/01(水) 10:24:29.80ID:q8xllU0f
SAMSには「作戦術」に焦点を当てたAdvanced Military Studies Program (AMSP)に加え、
「戦略術」に焦点を当てたAdvanced Strategic Leadership Studies Program(ASLSP)というシニアコースもあるようです。
これは、国防大学が「大戦略(grand strategy)」に焦点を当てているのに対し、「戦域戦略(theater strategy)」を研究・教育する必要性から生れた(1984年)という。

大戦略、国家戦略と戦域戦略との差違は、ミリタリー・シビリアン・リレーション(政軍関係)を想像しますが、
アメリカ陸軍では既に陸軍内で異なるlevel of warの視点があるようです。
これはニューウェル読んでても中々気づきませんね。
0921名無し三等兵
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2019/05/03(金) 12:58:40.99ID:Bh0yeXIr
軍事を軍事を包含した「国家戦略」として認識したのはおしらくイギリスが最初と思われますが、実践面ではWW2のアメリカが実質的な開闢と言えるでしょう。
これを振り替える上で、その理論的バックボーンたるアメリカ陸軍国防大学のあり様は興味深い。
0922JTAC
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2019/05/03(金) 14:04:40.95ID:Bh0yeXIr
アメリカ陸軍国防大学は、米西戦争の際のあまりの戦争準備の低調さを教訓としてできたようです。
アメリカは、(国民そのものはガンマニアの暴力狂だが)市民生活を脅かすものとして、基本的に軍事を忌避する傾向がある。
が、19世紀に入り欧州各国でボコボコ参謀本部とそのバックボーンの陸軍大学ができると、さすがにそれではあまりに戦争準備のハンディが大きくなった。
そこで、ついに国防大学が生まれたわけですが、初期の活動は低調であったと言えるでしょう。

それがWW2を境にして変わっていくわけですが、その中心には国防大学1929年修了生、アメリカ陸軍総軍司令官のレスリー・マクネア中将というかなり個性的な軍人がいました。
国家戦略、軍事戦略はどうあるべきか。レスリー・マクネアの業績(功罪含めて)を追いかけると、興味深い洞察が得られます。

ちなみにワシントンにある現在の陸軍国防大学の校舎は「フォート・レスリー・J・マクネア(Fort Lesley J. McNair)」と呼ばれています。
なかなかに示唆を感じる。
0923JTAC
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2019/05/04(土) 17:11:23.00ID:3+ty7tti
レスリー・マクネアの業績は、1942年段階で78万人だった米陸軍を、1943年に220万人、1945年で800万人に拡張した「戦力造成システム」を構築したことです。
兵科は伝統的な歩兵、野戦砲兵、騎兵、沿岸砲兵に加え、空挺、機甲、タンクデストロイヤー、防空砲兵が新たに加わり、枢軸国と渡り合える装備がオンハンドされ、
さらに、
これを使用する人員が募集され、訓練され、戦力化され、最終的には運用されて枢軸国を粉砕しました。
まさに史上空前の軍事戦略における業績と言えるでしょう。

マクネアは、当初、陸軍参謀長マーシャルが司令官を兼務する陸軍最高司令部の参謀長として、
1942年の組織改編後は実業務を所掌するアメリカ陸軍総軍の司令官として、この業績を成し遂げました。

日本で言えば陸上総隊司令と教育訓練研究本部長を兼務するような立場と言えましょうか?
(ただし、実戦部隊はアイゼンハワー、マッカーサーの遠征軍にそれぞれ渡される。主にアメリカ本土での軍政面の実務に権限を持つ。)
0924JTAC
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2019/05/04(土) 17:27:54.58ID:3+ty7tti
この魔術は、当然、種も仕掛けもあります。

当時のアメリカは、フレデリック・テイラーとその弟子達による「標準化戦略革命(科学的管理法、scientific management)」の真っ最中にありました。

主に経済・経営に関わる方法論ですが、例えば工場の生産プロセスの各行程を要素還元し一度バラバラに分析します。
その後、この作業を規格化し、使用する治具を統一し、さらには工程を「女子供でも理解できる」ような簡易なマニュアルとしてドキュメント化します。
場合によっては、このマニュアル、ディズニーばりの漫画にしてしまいます。

言ってみればコロンブスの卵かもしれませんが、その効果たるや革命的で、生産効率向上は10倍20倍は当たり前、事実上∞化した、と言ってもいいのかもしれません。
少人数のチームによる生産ラインで全世界の需要にすら答えられるようになりました。

グローバリズムって、つまるところ、このことですね。
0925JTAC
垢版 |
2019/05/04(土) 21:59:21.51ID:vCTcryWk
マクネアは、実は最初は海軍志望でしたがアナポリス選考間の時間をもて甘し、ミネソタ州立ビジネス学校で学び、さらにウェストポイントを受け直し陸軍に入隊しました。

兵科は砲兵で、砲兵部隊勤務と装備開発(野砲・射表)畑を歩き、WW1ではアメリカ遠征軍司令部において技術と戦術能力を認められ35歳で陸軍最年少の将官(准将)に昇任しました。

WW1後の1928年、アメリカ陸軍国防大学に入校。
このときのカリキュラムの焦点は、戦時における陸軍全体の巨大なモータリーゼーションを前提とした経済、工業化、兵站上の諸問題、
師団以上の大部隊の戦略・戦術上の教義に対応できる組織・教育訓練・運用。
まさに、この直後、マクネア自身が遭遇する職務ドンピシャで研究と討議の時間を過ごしました。

これに加えて、マクネアはstaff functions (G-1 for personnel, G-2 for intelligence, G-3 for operations and training, and G-4 for logistics)のセミナーに参画しましたが、
これなどテイラー門下のエマーソンが提唱していた「ライン・アンド・スタッフ組織」そのものです。
参謀組織自体は19世紀前半にフランス、ドイツで生まれましたが、機能・組織を標準化して何百もの師団司令部を一挙に作りあげる標準化プロセスは、このときアメリカで生まれたと言えるでしょう。
0926名無し三等兵
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2019/05/04(土) 22:12:16.21ID:vCTcryWk
つまるとこと、アメリカ陸軍国防大学で研究され、陸軍参謀本部・陸軍総軍で執行された「大戦略」とは、
経営学的手法(当時はテイラーの科学的管理法の応用)により軍を国家的視点で「経営」していくことだった、と言い切っても良いのかもしれません。

これは(直接知らないので"おそらく")、今でもアメリカ陸軍国防大学で教えているポリシーでしょう。
素朴な科学的管理法が、他大学(アイビーリーグ他)のMBAと歩調を合わせつつ、さらにえげつなくポジショニング戦略、イノベーション戦略、アジャスト戦略に発展していると予想されますが。
0927JTAC
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2019/05/05(日) 19:35:19.81ID:8hVJbaFU
マクネアの陸軍「標準化」メソッドは、どこの軍隊も頭が痛い「兵科」の再編です。
まず、各兵科のトップの権限を潰し、これを総軍司令、つまり自分の元にまとめまうぃた。
(eliminated the branch chief positions ということですね。)

当時のアメリカ軍は各兵科が現代の「軍種」に近い権限(人事、装備、兵科運用教義策定)を持っていました。
マクネアは「兵科」そのものを潰したわけではなく、共通的な部分(募集、個人装備、共通個人戦技)を標準化した上で、
さらに兵科内部の機能・装備を標準化していきました。
これにより新編師団の編成が効率化されるだけでなく、新しい兵科(機甲・空挺・タンクデストロイヤー・防空砲兵)を加える余地も生まれました。

WW2で勇名を馳せた第82空挺師団、第101空挺師団もマクネアの施策の結果生まれた師団単位の空挺部隊です。

マクネアの陸軍総軍は、1943年段階で73個師団、1945年段階で89個師団の編成に成功しました。
しかも、これらは高度に自動車化され、高度に標準化された個人装備を持ち、高度に標準化された砲兵、戦車、戦車駆逐車、防空砲兵に支援され、
さらには特殊作戦が可能な空挺師団、山岳師団、ジャングル戦師団まで含んだ史上最強と言うしかない恐るべき陸軍です。

マクネアが総軍司令に就任してから僅か数年後のことです。
マクネアが開花させた軍事における「標準化戦略」の恐ろしさをまざまざと思い知らされます。
我らが日本、同盟国ドイツは「これ」に破れ去りますが、単純な物量や国力差の問題ではありません。
数年で「これ」が出現するのを想像するのはなかなか困難です。大戦略レベルの成果としか言いようがない。
0928JTAC
垢版 |
2019/05/08(水) 00:45:03.84ID:mvf0Sw0T
マクネアのアメリカ陸軍戦力造成の重要なマイルストーンが1941.9の「ルイジアナ演習(Louisiana Maneuvers)」です。
ルイジアナ州の3,400平方マイルの地域に40万人の兵士を動員。
ブルー軍・レッド軍の仮想2個軍による対抗演習で、フェイズ1では同規模の遭遇戦、
フェイズ2では二倍のブルー軍攻勢、レッド軍防勢の陣地戦で徹底的に教義の問題点を洗い出しました。

元来、アメリカ陸軍は南北戦争においても広正面作戦による"mass"と"maneuver"で南軍を粉砕した戦訓を誇っていましたが、
この前例の無い規模で自動車化された教義においても 戦闘状況下での機動を成し遂げ得ることを示しました。
特に第7騎兵師団、第1機甲師団の長距離機動の成果は顕著で「機甲師団」コンセプトの妥当性を立証しました。
また、本演習はCレーションが大規模使用された演習としても知られています。

ルイジアナ演習の成功によりアメリカ陸軍はWW2を戦いぬける確信ができたと評価されています。
0929JTAC
垢版 |
2019/05/09(木) 00:49:57.31ID:SXaIaKjr
ここからがマクネアの「罪」。
黒歴史ですが、ルイジアナ演習にはフェイズ2において防勢ドクトリンの検証も行われました。
対象脅威のナチスドイツは「ブリッツクリーク」という装甲集団の作戦機動により突破を図る超強力な攻勢ドクトリンをもっています。

マクネアのアメリカ総軍はこれを受け止める防勢ドクトリンを開発しました。
名付けて「タンクデストロイヤーコンセプト」。
0930JTAC
垢版 |
2019/05/09(木) 01:19:20.10ID:SXaIaKjr
旧式化した戦車の車体、ハーフトラック、大量生産したM4の車体を活用し、これに長砲身の75mmGUNを搭載。
砲塔はオープントップ等で軽量化。これにより、戦車を上回る高速で機動し、かつ長砲身の対戦車砲射撃でこれを葬る「戦車駆逐車(タンクデストロイヤー)」を生み出しました。

これを師団直轄の戦車駆逐大隊、さらには軍直轄のGHQにまとめて大集団で運用。
敵機甲部隊が突破を図ってきた場合、戦車以上の優速で装甲集団を側面から襲撃し突破をへし折ってしまいます。

このコンセプトはルイジアナ演習で実地で検証され大成功を納めました。
その結果、80個大隊もの戦車駆逐大隊の編成が始まるとともに、
当初16個の編成を予定していた機甲師団は6個にまで削減、あぶれた戦車大隊は独立大隊として歩兵師団にばらまかれました。

さらに対戦車戦闘は戦車駆逐車に預託したため、M4の砲身長は抑制され対歩兵戦闘に重点が置かれました。
0931JTAC
垢版 |
2019/05/09(木) 15:16:58.81ID:1p5qsdvw
マクネアの「タンクデストロイヤー」コンセプトは、北アフリカのトーチ作戦以降の実戦で有為な結果を残せませんでした。
1943年にもなると側面を開放して突進してくるドイツの「装甲集団」などなく、
ドイツ各装甲師団は隷下の戦車連隊を諸兵科連合の「戦闘団」として運用し、
また作戦単位の「装甲軍」も歩兵師団他を統合した柔軟な陣容でアメリカ軍の前にたちはだかりました。
防護の弱いタンクデストロイヤー各大隊は歩兵・砲兵との戦闘に巻き込まれ、いたずに消耗を重ねていきました。

また、長砲身の75mmを戦車駆逐車に優先的に配当したため、ドイツ軍のパンター、ティーガーに対し火力不足に陥ったM4は苦しい戦闘を強いられました。

これに対するマクネアの対応は、かなり固くなとしか言いようがなく、タンクデストロイヤーの牽引砲化に方針転換した以外は「黙殺した」と言ってもいいでしょう。
長砲身を搭載したシャーマンファイアーフライの生産・配備が本格化したのは、
マクネアがノルマンディーを視察中、コブラ作戦の誤爆に巻き込まれ爆死した後で、かなり露骨な形跡が伺えます。
0932名無し三等兵
垢版 |
2019/05/09(木) 15:40:27.52ID:1p5qsdvw
「防護を割愛した高速対戦車火器コンセプト」は、戦史上「戦車不要論」とともに時々登場します。
この30年後にも「対戦車ミサイル」とともに「アクティブェンス」ドクトリンを形成しますが、
概ねマクネアの「タンクデストロイヤー」コンセプトと同じ運命を辿ります。無惨な失敗です。

エドワード・ルトワックがこの事象を自著で取上げ秀逸な評価を下しています。
技術的には一見、戦闘面でもコスト面でも戦車に対し絶対の優位を誇りそうな対戦車ミサイルも、
「戦争の階層」を垂直方向に戦術、作戦、戦域戦略と上っていくと、また各階層での水平方向での敵によるパラドックスや摩擦にさらされると、相対的な優位性が損なわれていくということです。
戦術レベルでは天敵・砲兵の弾幕射撃、作戦レベルではコンバイドアームズにおける有利な条件作為(地域・敵・時間)の困難、
戦域戦略レベルでは敵作戦機動部隊の縦深作戦に対し広域配置を強いられることによるコスト優位性の喪失等です。

30年前のマクネアの「タンクデストロイヤー」コンセプトが失敗に終わった理由も同じ論理で説明がつきます。
0933JTAC
垢版 |
2019/05/09(木) 16:59:01.13ID:1p5qsdvw
マクネアの施策にはもう1つ黒歴史があります。
"Individual replacement system"です。
これは従軍し前線で戦ったGIベテラン連から「第2次世界大戦でアメリカ陸軍が採った最低最悪の施策」と言われています。

欧州侵攻で各部隊に発生する人員損耗をどのように補うか?
合理主義者のマクネアがとった施策は、各部隊が損耗に対し「装備や補給品」と同様に補充要求を出す、
アメリカ本土の「パーソナルセンター」は新たに徴兵された新兵を素晴らしく標準化された13週間の効率的な訓練で1人前にする、
部隊の人員補充要求対しパーソナルセンターは訓練しプールされた新兵を速やかに供給し部隊の勢力を維持する、
前線の負傷兵はパーソナルセンター管理下で回復を図り補充兵としてプールされる、
以上の施策でアメリカ陸軍の各部隊は前線にありながら、その勢力を維持しナチスドイツ崩壊まで戦い抜きました。

表面上は。
0934名無し三等兵
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2019/05/09(木) 17:17:12.20ID:1p5qsdvw
戦場という最悪の条件下で、結局のところ人は何のために戦うのか?

眼前の精鋭SS親衛隊のMG42の金切音に直面し、衣食住、生命の安全を優先させるならば、ちょっと自分の足を撃ってしまえば言いわけです。
上手く言い分けが通ればパープルハート勲章をもらって前線からはおさらばです。
後方の暖かい病院のベットで綺麗な看護婦のお姉ちゃんといちゃつきながら彼の戦争は終了です。あとは復員して我が家に帰れます。
実際、それをやった兵士もいました。

が、大半の兵士はそうしませんでした。愚直に部隊の一員として戦い負傷し死んでいきました。
彼らは安全よりも戦友達の「認知」を求めたのです。
極端な例では、深刻な負傷を負った兵士が治療も早々に病院を脱走して原隊に戻ってきた例もあったようです。
0935JTAC
垢版 |
2019/05/09(木) 17:29:57.22ID:1p5qsdvw
マクネアの"Individual replacement system"は、この兵士の心理的機微に鈍感でした。
補充兵は結局のところ心理面で部隊の戦闘力にはならず、日に日に減少していく原所属の兵士が部隊の戦闘力を担い、過負荷によりさらに戦力をすり減らしていく悪循環です。

第101空挺師団第506連隊第2大隊E中隊を描いた「バンド・オブ・ブラザーズ」は、ノルマンディーからマーケットガーデンを経てバルジの戦いを迎える過程で、
前線の歩兵中隊が補充兵だらけになり崩壊していく様を克明に描きだしています。
「バンド・オブ・ブラザーズ(戦友達の絆)」というタイトル自体がアメリカ陸軍の施策に対する皮肉な告発になっています。
0936Lans ◆cFcS.yrpJw
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2019/05/09(木) 17:57:50.36ID:cQ5xCQaF
事実誤認に要注意
>タンクデストロイヤーの牽引砲化に方針転換した以外は「黙殺した」と言ってもいいでしょう。

M36ジャクソンを忘れてはいけない。
M4の76o型に対しても90o砲総部により存在意義を保持。

ただしM36ジャクソンも90o砲装備のM26パーシングの登場で消えますが、それは戦後の話。
(M26の登場はWW2末期)

>長砲身を搭載したシャーマンファイアーフライの生産・配備が本格化したのは

ファイアフライは英軍独自の改造車輛。
米軍はM4に新砲塔長砲身76.2oに換装し75o型と平行生産(一部修理時に現地で76oに換装したりもした)
M4A1(76)やM4A2(76)はコブラ作戦のあたりから投入され、M4A3(76)、M4A3E8等はバルジあたりから実戦投入。

つまり
>マクネアがノルマンディーを視察中、コブラ作戦の誤爆に巻き込まれ爆死した後で

その時点で76o砲型は生産配備が本格化しており相当数が参加中。

また、貴官の説明には、戦車駆逐車が活躍できなかった最大原因が語られていません。
それは1944年において、既に独軍戦車のまとまった攻撃は殆どなく、独軍戦車は防勢に陥っています。

つまりM4戦車や戦車駆逐車が独軍戦車と遭遇する機会が圧倒的に減少していたことが抜けています。
その為、戦車駆逐車は突撃砲(アサルトガン)的な運用に投入されました。

そもそも敵戦車が出てこないのですから、駆逐なんてできないんですよ・・・
0937Lans ◆cFcS.yrpJw
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2019/05/09(木) 18:07:29.75ID:cQ5xCQaF
米戦車駆逐車の砲弾消費ですが

徹甲弾10%、榴弾90%だったそうですよ。
つまり徹甲弾を撃つ目標自体がいないんです。

これはドクトリン以前の問題。

米軍が経験したまともな戦車戦は、ノルマンディの数カ月とバルジ戦の数カ月のみ
(それもノルマンディでSS装甲師団が集中したカーン付近は英軍の戦場であり、米軍がまともに独装甲師団とぶつかったのはカーンで戦力をすり減らした後のリュテッヒ作戦あたり)
0938Lans ◆cFcS.yrpJw
垢版 |
2019/05/09(木) 18:24:51.56ID:cQ5xCQaF
このあたりを誤認すると・・・

>1943年にもなると側面を開放して突進してくるドイツの「装甲集団」などなく、
>ドイツ各装甲師団は隷下の戦車連隊を諸兵科連合の「戦闘団」として運用し、
>また作戦単位の「装甲軍」も歩兵師団他を統合した柔軟な陣容でアメリカ軍の前にたちはだかりました。
>防護の弱いタンクデストロイヤー各大隊は歩兵・砲兵との戦闘に巻き込まれ、いたずに消耗を重ねていきました。

になってしまいます。

正しくは
>1943年にもなると側面を開放して突進してくるドイツの「装甲集団」などなく
  ↑欧州米軍戦域では大規模な機甲部隊の攻撃を独軍が殆ど実施できていない(バルジだけ)、行えてるのは戦闘団単位の局所逆襲のみ

>ドイツ各装甲師団は隷下の戦車連隊を諸兵科連合の「戦闘団」として運用し、
>また作戦単位の「装甲軍」も歩兵師団他を統合した柔軟な陣容でアメリカ軍の前にたちはだかりました。
  ↑1943年のもっと前から実施している。別に独軍の運用が変わったわけではない。

>防護の弱いタンクデストロイヤー各大隊は歩兵・砲兵との戦闘に巻き込まれ、いたずに消耗を重ねていきました。
  ↑敵戦車に遭遇しないので、せっかくある戦力を無駄にせず、直協戦闘に投入した。


つまり本コンセプトは敵想定の第一歩から間違えていたのです。

>側面を開放して突進してくるドイツの「装甲集団」

そもそもから独軍の運用を理解していない状態で考えたコンセプトなど成功する訳が無いのです。
敵側のドクトリン研究。これ超重要。
0939Lans ◆cFcS.yrpJw
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2019/05/09(木) 18:30:35.91ID:cQ5xCQaF
ちなみに
側面を開放して突進してくるイギリスの「装甲集団」
に対して、独装甲集団が攻撃を仕掛けた例は存在しますが・・・

(マーケットガーデン中の独装甲旅団の反撃。ただし歩兵と砲兵の不足で一時的な後方遮断が限界だった)
(でも一旦はぶち切って、英第30軍団の進撃は大幅に遅れたのも事実)
(この時に英第30軍の側面を警戒掩護したのは82と101の米空挺師団だったりします)
0940JTAC
垢版 |
2019/05/10(金) 16:35:30.50ID:tMdaqNwf
>>936
>タンクデストロイヤー大隊

まずタンクデストロイヤー派も一枚岩ではありません。
マクネアは当初のコンセプト(軽量・大口径)に忠実で、エルアラメインの戦訓(牽引砲活躍)も助長し「タンクデストロイヤー大隊は牽引砲でいく」と再決心してしまいます。
それで、本土に残っていた大隊がどんどん牽引砲になってしまいタンクデストロイヤー(M10)派も呆然とさせます。
ジャクソンの量産が始まるのもマクネアが死んでからです。

さらに、M36ジャクソン。あれは、もはや「戦車」でしょう。
0941JTAC
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2019/05/10(金) 16:48:30.60ID:tMdaqNwf
>>936
>>M4のバリエーション

76.2mm搭載型も砲身長・初速が不十分でパンターに太刀打ちできませんでした。
ファイアーフライの55口径でどうにかです。
敵のパンターサイドは同じ75mmでも脅威の70口径、初速1000m/s越えです。

それで米軍も(マクネアが死んだ後)イギリスサイドに「アメリカ版ファイアーフライ」の2000両脇以上の発注をかけます。
実際にオンハンドできたのは200両弱ですが。アメリカ戦車兵の苦闘は続く。
0942JTAC
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2019/05/10(金) 18:05:31.79ID:tMdaqNwf
>>937
>米軍が経験したまともな戦車戦

さはさりながら、前線からは火がついたようにドイツ軍戦車の脅威を訴えてきます。
フォートノックスの戦車学校に至っては(マクネア亡き)AGFを恐喝してまで強引にパーシングの量産を始めてしまいます。

これは、戦車戦の発生は、数こそ少ないがオペレーショナルな次元で重要な位置付けで発生しているからだと考えられる。
バルジの戦いのドイツ軍最進出点はセルですが、ここで最終的にドイツ第2装甲師団の進出を阻止したのはアメリカ第2機甲師団です。
この戦闘は空軍の支援もあり米側の勝利に終わりましたが、考えさせたれるところはあったのでしょう。
0943名無し三等兵
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2019/05/10(金) 18:25:14.98ID:tMdaqNwf
マクネアの「タンクデストロイヤー物語」には一定の合理性はあります。
確かに「大戦略」上アメリカの経済・科学技術のストロングポイントを生かせる部分戦略です。
1940年当時に各国が恐怖に陥ったドイツのブリッツクリークに対し、これに果敢に立ち向かい、しかも実効性があるコンセプトを産み出したのは天晴れなものです。
少なくとも、「ルイジアナ演習」の部隊実験までは合理性があった。

逆にフォートノックスの重戦車指向も問題です。
ドイツ軍は、生産性の悪いティーガー、パンターに踏みこみ結局は戦争に破れた。その轍を踏むことはない。
0944JTAC
垢版 |
2019/05/10(金) 18:32:21.71ID:tMdaqNwf
マクネアは、国家戦略上の広い視野を持ち、しかも新しい科学技術の潮流を取り入れた優れた軍人です。
"WHITY"というあだ名で「私心が無い」とも評されていました。
では、何が問題だったのか?

それは、制度的に「戦域戦略」という階層構造が確立されていなかったことによる。
0945JTAC
垢版 |
2019/05/10(金) 19:02:12.60ID:tMdaqNwf
究極的に重要なのは「国家戦略」ですが、この階層、あまりにも巨大で政策とのコンセンサス作りにも長大な時間がかかる。

そこでほぼ純軍事の資源配分に特化した「戦域戦略」というバッファーゾーンを設けます。
この階層で敵によるパラドックスのような軍事固有の事象に対し機敏にOODAループを回し対応します。
下位の「作戦」次元以下の事象を速やかにキャッチアップします。

国家戦略は、この戦域戦略をも統合したピクチャーを描画します。
当然、最終的な優先度は国家戦略であり戦域戦略の結論を握り潰すこともありえます。
ただし、
それでも軍事固有の現象は無くなったわけではなく、それを軍事以外の位相で担保できるかが「国家戦略立案者の甲斐性」。

この全体像の中でアメリカ陸軍の教育体系は、
「国家戦略(軍事位相)」-国防大学
「戦域戦略」-ASLSP(SAMS)
「作戦術」-AMSP(SAMS)
という階層構造が陸軍内でも確立されている。
というオチを考えてみました。
0946Lans ◆cFcS.yrpJw
垢版 |
2019/05/10(金) 19:57:06.18ID:VzcZQ5BP
>940
>さらに、M36ジャクソン。あれは、もはや「戦車」でしょう。

その意見は許容できない。
能力はともかく、あくまでも戦車駆逐大隊(それも軍直轄群)におかれた事に重大な意味があります。
つまり、この段階では戦車駆逐ドクトリンを捨てきれていないということ。

>941
>76.2mm搭載型も砲身長・初速が不十分でパンターに太刀打ちできませんでした。
>ファイアーフライの55口径でどうにかです。

砲威力の比較は無意味です。
なぜなら、ファイアフライもM4(76)も車体はM4にすぎません。
パンターの75oで撃たれれば、どちらもオーバーキル

この場合重要なのは、交戦距離でパンターに対抗できるかどうか?のみ
欧州西部戦線での標準交戦距離は800mだそうです。この800mでパンターを撃破できるのであれば、M4(76)もファイアフライも大した違いはありません。
それに76oの新兵器であるAPDSは結構強力。
(あくまでも期待戦力として話。多分、戦車兵が一番乗りたがるのは、M4ジャンボ(76o砲型)にきまってますがな)

>942
>前線からは火がついたようにドイツ軍戦車の脅威を訴えてきます。

そりゃあ、局所的には圧倒されるので声があがるのは当然。しかし実際問題、それは戦局に影響を与えるほどではないのです。

独TKよりもPAKやPFの方がよほど怖い
(米兵に言わせると、75oPAKも88oにされてしまいますが、前線ではしょうがない)
0947名無し三等兵
垢版 |
2019/05/12(日) 10:49:01.19ID:9yomleqm
>>946
>M4(76)もファイアフライも大した違いはありません

米軍の3インチ砲(76.2mm、50口径)と英軍の17ポンド砲(76.2mm、58口径)は対パンターの戦訓としての明暗が別れています。
ドイツ側も英17ポンド砲を脅威と認識してファイアーフライを優先的に撃破するよう通達まで出しています。
それに対して英軍はファイアーフライと他のシャーマンを識別されないよう砲身偽装により短砲身に見せかけることまでやっている。
米軍も恥を忍んでファイアーフライの大量発注をやっています。(間に合わなかったが)

一方、米3インチ砲はバルジの前半で大量に撃破(牽引砲だが)され印象を悪くしています。

この時代、まだ戦車砲の初速が遅く跳飛角の影響を受ける。特に対パンターは。
貫通装甲厚の数値だけでは評価しきれない。

>M36ジャクソン
性能は申し分ないですが、もうオープントップまで棄ててしまって「颯爽・疾風・安価」の「タンクデストロイヤー」コンセプトとしては終わっている。
水冷8気筒つんで48km/h。微妙。
勇壮・豪快な"Seek! Strike! Destory!"では無くなったと。

米軍自身も「これって・・・戦車じゃん・・・」と思ったはずです。
1945年中に全てのタンクデストロイヤー大隊が解体・消滅しました。
0948JTAC
垢版 |
2019/05/12(日) 11:16:17.58ID:9yomleqm
米国のヒストリアンも総論として戦車(駆逐戦車)資源を機甲部隊に一本化し"operational maneuver force"を作るべきだったと。
(「機甲軍」規模か「機甲軍団」規模かは議論がありそうですが)
特に70年代-80年代のは行間から無念さが滲み出ています。
同じ1944年にノルマンディー上陸作戦よりも遅れて実施されたソ連のバグラチオン作戦は"maneuver operational force"が進出した最深部は800kmに到達しました。
同じ距離をノルマンディーから東に伸ばすとライン川渡ってルール地方を蹂躙しています。
もし実現したらナチスドイツの戦略レベルの組織的抵抗は1944年秋で終了です。
現実はオランダ人と戯れて終了でしたが。

実現していれば、その後の陣取合戦の結果、ドイツ全域と欧州最緊要地形のチェコくらいは西側の領域に入っていたと。
東西冷戦も欧州の辺境の出来ごとに過ぎなかった。こういう、やや文学的なアメリカ人の思いを感じます。
0949名無し三等兵
垢版 |
2019/05/12(日) 11:34:38.63ID:9yomleqm
M36ジャクソン
南軍の「ストーン・ウォール・ジャクソン」ですよね。
日本で言えば「真田幸村」ってとこでしょうか?

一方、フォートノックスのは北軍のM4シャーマン(徳川家康)。
「死んでもM4に乗るか!」てのはいたと思う。
まだまだCivil warの記憶が生々しく北軍のシャーマンがアトランタを焼き払った「風と共に去りぬ」の映画版はジャストこの頃に製作された。

マクネアの戦略とは別に、どろどろとした「理外の理」が働いていた可能性も。
0950名無し三等兵
垢版 |
2019/05/12(日) 13:07:25.23ID:CEEPShiv
末期のドイツ戦車兵は練度が下がり過ぎてたからすぐに壊しちゃうし
パンターは信頼性の面で欠陥品だから75mm砲型で十分だったよ
0951JTAC
垢版 |
2019/05/12(日) 15:20:53.47ID:9yomleqm
>>950
「パンターの問題」は戦後の我々の視点からは明白ですが当時のアメリカ軍の視点では知りようがない。
だから、必死に対策を考えたわけです。
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。