>>164
そのブローバック方式だと、文字通り機関部全体が後方に後退するものだから、射手にかかる振動が大きくなるのよ
だから照準がブレたり、弾道特性が変化したりして、射撃精度が格段に落ちてしまう
ユーチューブに動画が山ほどあるから見てみるといいけど、一発撃つごとにガクン、ガクン、と車体が動揺するくらいに反動が強い
これでは野戦用途に向かない

弾薬については、NATOの40×53mm規格の弾薬では不発率が高すぎて使いにくかったという事らしい
防衛省がMk.19を試験的に調達して試射したところ、実に50%が起爆せずに不発弾化してしまったとか
これでは、Mk.19を撃った地域ではその度に地雷原処理車を呼ばなきゃいけないレベルであり、実用性に欠ける
だから日本では擲弾の薬莢長を長くして、弾体形状と信管を変更して、より「確実で」「安全な」独自規格の40mm弾を開発して配備することになった

アメリカ軍のような外征軍なら、外国の地にいくら不発弾を撒いても気にならないし、
台湾軍などのように米軍との弾薬共通性が命綱になる国だとまた事情が違うのだろうが、
専守防衛を掲げる本邦では、想定戦場はいつだって日本領土だから、不発弾の問題はかなり深刻だった

ところで陸自はAAV7の導入と同時にMk.19も実用配備になってしまったわけだが、これどうするんだろうね
AAV7の砲塔バスケットや弾薬架、防盾周りを改修してでも96式に換装すべきではなかろうか