南雲忠一中将を再評価するスレ(天)
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南雲長官はもっと評価されるべき(36代目)
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[35代]南雲忠一中将を再評価するスレ(江)
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1530542607/
(>>261〜飛龍はどこに居るかの章、>>569〜即時発進考察再びの章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>194の続き
>>161に戻りまして、
なんといっても、航空索敵は誤報が多いので、出来る限り、
複数の情報源により、総合的に判断したいところです。
そこで、次が
>(2)潜水艦による哨戒 >>208の続き
ミッドウェー海戦における米潜水艦の活動はと言うと、
ノーチラスが駆逐艦嵐に発見され、マクラスキー隊の誘導成功・・・?
ノーチラスが炎上中の加賀に雷撃するも不発!、
タンバーが出て来て、七戦隊大混乱(やったぜ)
が、よく知られています。 >>209の続き
日本海軍では、潜水艦部隊は第六艦隊(小松輝久中将)の
麾下に集約されていましたが、
米海軍の潜水艦部隊を指揮していたのは、
ロバート・イングリッシュ少将 >>210の続き
当時、太平洋海域には約30隻の潜水艦が配備されていましたが、
そのうちミッドウェー海域で行動可能なのは、12隻だけだった。
しかし、これだけ少数ではミッドウェー島防衛は不可能と判断した
イングリッシュ少将は、他の海域で哨戒中の潜水艦や
哨戒任務を終え帰投中だった艦などを引き抜き、
計26隻を作戦に投入することになった。
日本側は、K作戦支援を含めて計17隻です。 >>211の続き
米潜水艦は三個任務群に分けられ、
第七・一任務群(TG7.1)の12隻は、
ミッドウェー島近海の哨戒を担当。 >>212の続き
島からの方位240度(南西)から360度(北)にかけて、
開度20度ずつの散開配置。
詳細はこちら
http://www.midway1942.com/docs/usn_doc_00.shtml
12頁に配置図があります。 >>213の続き
>>209で紹介したノーチラスやタンバーも、このTG7.1に
配属されており、
タンバー(マーフィー少佐)は、方位240度〜260度、
島からの距離60〜150浬の南西哨区を担当し、
ノーチラス(ブロックマンJr少佐)は、方位300度〜320度、
島からの距離60〜150浬の北西哨区を担当 >>214の続き
それぞれの担当哨区の海域内であれば、艦長の裁量で
自由行動が許されていたようです。
他に第七・二任務群(TG7.2)の3隻は、遊撃部隊として
ミッドウェー島北東海域で、日本艦隊がハワイへ向かった場合の
早期警戒網を構成、
第七・三任務群(TG7.3)の4隻は、オアフ島方面哨戒として、
同島の北方300浬に哨戒線を敷いていた。
それ以外に、北太平洋やマーシャル方面にも数隻が派遣されていた。 >>215の続き
米潜水艦は、5月末より真珠湾を出撃し、
6月3日には、担当哨区に着いていたようです。
本海戦において、最初の接触は、
カトルフィッシュ(ホッテル少佐)だった。 >>216の続き
6月4日(日本時間)0600頃、PBY(リード少尉機)が
日本軍の上陸船団を発見しましたが、
もともとカトルフィッシュは、ミッドウェー島の西南西700浬附近
を哨戒していたため、ホッテル艦長は接近を試み、
ちょうどPBYが夜間雷撃を実施した2300頃には、
船団を発見し、司令部宛てに報告しています。
「ミッドウェー島からの方位260度・距離600浬」 >>217の続き
その後も同艦は触接を続けたが、夜明けと共に、
日本艦隊が対潜哨戒機を飛ばし始めたため、
潜航を余儀なくされ、見失っています。
そして、決戦の日、6月5日を迎えた。 >>218の続き
まず、黎明からミッドウェー基地を飛び立った、
PBY(アディ大尉機)が、0230過ぎに南雲機動部隊を発見します。
位置は、その報告にあるとおり
「ミッドウェー島からの方位320度・距離180浬」
米潜水艦の哨戒配置図(>>213)によると、
発見位置に近かったのは、以下の3隻
ガジョン(リオン少佐)
グルーパー(デューク少佐)
ノーチラス(ブロックマンJr少佐) [ミッドウェー海戦](6月5日0300頃)
┗┓ (320度方向)
▼南雲機動部隊
↓ △ガジョン
(340〜360度)
△グルーパー
(320〜340度)
△ノーチラス
(300〜320度)
ミッドウェー島
■ >>220の続き
上図の通り、南雲機動部隊の針路は、
グルーパーとノーチラスの哨区の境界線上にありました。
イングリッシュ少将は、0415時に、
(南雲機動部隊で爆装転換が始まった頃)
TG7.1の各艦に対し、攻撃命令を下した。
これは、各潜水艦が担当哨区を離れて、自由に行動し、
機会があれば、敵を攻撃しても構わない、
と許可されたことを意味します。 >>219
ノーチラスの艦長ってネモじゃないんだな。 >>222
不覚にも笑ってしまった。でも海底2万マイルとは懐かしいな。 >>222 艦長ではない、私は船長だ!
>>223 ま、みんなそう思いますよねぇ
>海底2万マイル
ちなみに、上記のネタは、
「ふしぎの海のナディア」の方です。
が、が、が、が、ガーゴイル! ノーチラスって、別にジュール・ベルヌ由来じゃないし。
海洋生物の名前は帆船の頃から使われていたし、ノーチラスという艦名もあった。
フルトンがナポレオンに提案設計した潜水艇もノーチラス。その艇名をベルヌが踏襲した。
元々ギリシャ語の船や水夫がノーチラスなので、一回生物名に転じて回帰している。 ノーチラスという艦名から海底2万マイルを連想する人が多いってだけで
その小説が起源だなんて誰も言ってないんだが・・・ ネット公開されている戦史叢書って今は50巻ほどに増えているのか。
全巻ではないとはいえ、いつでも読めるのはありがたい。 日本の潜水艦配置から考えてもアメリカの空母がミッドウェー攻撃後に
ハワイを出発するパターンしか想定してないよね >>225 オウムガイの意味でしたかな。
>>226 日本の潜水艦名は番号なので、ちょっと寂しい。
海洋生物ならネタはたくさんありそうだが・・・
>>227 便利な時代になりましたね
>>228 そうですね。K2作戦は失敗しちゃったし >>221の続き
この中で、最も近かったのが、真ん中の散開線に
位置していたグルーパー(>>220)で、
早くも0426時には日本艦隊を発見。
しかし、その後、利根一号機?からの銃撃を受けて潜航、
続けて、駆逐艦からの爆雷攻撃を受けた。
(日本側の記録には無し) >>230の続き
グルーパーが再び、潜望鏡深度まで浮上できたのは、
0840時になってからであり、ちょうど水平線上に
炎上する空母2隻を視認したと言われています。
デューク艦長は、攻撃を決意して接近を開始しましたが、
空母の沈没に巻き込まれる危険性を考慮し、
また、敵駆逐艦による爆雷攻撃が始まったため、
戦闘海域から離脱したようです。 >>232
それぞれ一長一短がある。どちらかが一方的に優れているわけではない。 >>232 それぞれの長所を活かした組み合わせが重要ですね。
潜水艦は広範囲の索敵には向かないので。
>>233 そうですね。
情報源は多種多様な方が、総合的な判断が出来ると思います。 >>231の続き
もう一隻、最も北側に配置していたガジョン(>>220)
グルーパーと同じく、浮上航行により日本艦隊の方へ接近、
0542時には、パゴダマスト※を発見。
※パゴダは仏塔のことで、日本戦艦の艦橋の特徴を表したもの >>235の続き
当然ながら、艦隊の周囲は対潜哨戒機が飛び交っているので、
潜航せざるを得ず、45分後に再び潜望鏡深度まで浮上した時には
日本艦隊の姿を見失ってしまったと報告しています。
航空索敵においても、敵戦闘機の追摂を避けつつ
触接を維持するのは困難ですが、
潜水艦はまた、違った苦労があるようです。 >>236の続き
以上のように、グルーパーとガジョンの2隻は、
PBYの索敵報告に基づき、日本艦隊の発見には成功したものの、
その触接には失敗している。
そこで、我らが?ノーチラスの登場となります。
出番ですよ、ネモせ(ry
jじゃなかった、ブロックマンJr少佐! >>237の続き
潜水艦は、その隠密性を活かして、
触接維持に有利なように思われますが、
水中速力が遅いのと、蓄電池を動力としていたことが
足かせとなった。
また、潜望鏡による偵察では、視界が狭すぎるため、
敵艦隊の艦位や、空母を含むか否かをさぐることは出来ても、
全体の規模を俯瞰することはできません。 >>238の続き
いくら隠密性に優れるとはいえ、
潜望鏡を出しっ放しにしていてば、たちまち爆雷が降ってくるので、
潜望鏡を上げる一瞬に、すべてを賭けなければなりません。
潜水艦の艦長には、冷静な判断力と大胆な行動力の
両方が求められるわけですね。 >>239の続き
さて、最後に残ったノーチラスは、散開線の最も南で(>>220)
敵発見の報告を受け、直ちに北上を開始します。
早くも0455時には、日本艦隊発見に成功した。 潜望鏡で敵艦隊を発見できても通信するには浮上するしかないから
発見されて爆雷攻撃でもされたら敵艦隊発見を発信できたのは半日後とか普通にありえるよね。 広い海面の中から潜望鏡とかよく見つけられるよな
きっと両目視力2はあったんだろう >>241 そうですよね。
日本側の散開線配置の遅延について、
ちょっと潜水艦に期待しすぎじゃないの、と思うのですよ。
ま、やった方が良いには決まってますけど
>>242 しかも、潜望鏡を上げた一瞬で見つけないと
いけないから、なおさら職人技ですよねぇ >>240の続き
発見時の様子について、『モリソン戦史』では、
「潜望鏡を上げた途端に現れた光景は、
平時の演習では、決して経験できないものであった。
敵艦はいたるところにあって、高速で海面を右往左往し、
潜水艦の占位を妨げるように、旋回しつつ立ち去った。
、 >>244の続き
敵との距離は千ヤード(914メートル)以上であった。
ある巡洋艦は、わが潜水艦の直上を通過し、
瞬く間に本艦は、その艦尾に接触するところだった。
また一戦艦は、わが左舷艦首方向にあったが、
その戦艦は、右舷の全舷側砲火をもって、
本官の潜望鏡を狙って射撃してきた。
”潜水艦発見”の信号は掲げられてあって、
探照灯は潜望鏡の方向に向けられていた」
(第三巻)p253 >>245の続き
どうやら、南雲機動部隊のド真ん中に
飛び込んでしまったようですね。
この後、ヨークタウンにとどめを刺すことになる
伊168潜水艦も、最初遠方で敵空母を発見した後、
時折潜望鏡を上げながら接近していった。 >>246の続き
護衛の駆逐艦を見つけてからは、被発見を避けるために、
以降は潜望鏡を上げずに、聴音航行のみで空母の真横に占位し、
潜望鏡を上げたところ、
「潜望鏡に目をあてた田辺(艦長)は驚いた。
目標の空母はが視界からはみ出すほどに、
大きく映っていたのである。
その距離500メートルと離れていないように思われた」
(『ミッドウェー戦記』亀井宏/著)p605 >>247の続き
あまりに近距離で魚雷を発射すると、深度を調定する前に
目標の艦底を通過してしまうおそれがある。
そこで田辺艦長は、敵駆逐艦の真下で、旋回を行い、
絶好の射点を得ることに成功した。
洋の東西を問わず、潜水艦の艦長には、類稀な度胸が
必要とされるようですね。 >>241
電波だしたら位置を探知されるからUボートがこんなの使ってなかったっけ?
前もって入力してた電文をタイマーでセットした時間に発信する機械を浮きをつけて浮かべるとか。 >>249
あの時代にそんな便利なものあったんだ?
でも潜水艦の水中速力考えたら、それでも数時間ぐらい後にしないと危ないかな。
そうだ!! そいつを魚雷の弾頭に仕込んで遠くに撃ったらどうだ。
酸素魚雷なら雷跡も曳かないし。斬新な妄想兵器ネタだぞ。 >>249 なんか聞いたことあるような
確か陸戦でも似たようなことやってなかったっけ
>>250 酸素魚雷を通信手段として使うとは、
なんてもったいない!
魚雷1本で家が建ちますぜ >>251
日本が魚雷にこだわった理由の一つに
「訓練に使う演習用魚雷は使用後回収して再利用できるから」というものもあったとか
なんともしみったれた話ですが、1本で家が建つような兵器って経済的なのかそうでないのかよく分かりません >>252
難しい問題ですね。引き換えに得られるものをどう評価するかで変わるから。
それが敵の兵器なら金額評価もできるだろうけど、得られるのが情報だけなら
考え方もいろいろあるでしょうな。 >252 魚雷を搭載しない駆逐艦なんて!
>>253 まぁ、一軒家程度の金で敵情を得られれば、
安いもんだと思いますけど。
多くの将兵や船を沈めるよりは、どれだけ効率的か >>248の続き
『モリソン戦史』によれば、ノーチラスがこの状況に
遭遇したのは、0520頃。
日本側では、ちょうど利根四号機から
「空母ラシキモノ一隻見ユ」の報告が入り、
それを受けて、山口少将が即時発進を具申している頃で、 >>256の続き
ミッドウェー基地航空隊のうち、
スウイニー中佐のB−17隊に続いて、
ノリス少佐のSB2U隊の攻撃が続いている頃でもある。
南雲機動部隊の各艦が、回避運動に忙しく、
その注意が空の方へ向いているときに、
足下に忍び寄っていたわけですね。 >>257の続き
>高速で海面を右往左往し
>旋回しつつ立ち去った(>>245)
このあたりの記述にも、その様子がうかがえます。
こういうときって、見張の人はどっちを見てるのかな。
対空と対潜で、役割が分けられていたのだろうか。 >>258の続き
さらには、戦艦が射撃してきたとありますが、
日本側の記録にはありません。
当時、艦隊に随伴していた戦艦は榛名と霧島で、
「全舷側砲火をもって、本艦の潜望鏡を狙って射撃してきた」
とすれば、15センチ副砲になりますが、
当たれば、一発轟沈ですかねぇ・・・ >>255 ふっふっふっ、これは>>252に対するレスだから、
対象は日本海軍になりますよ。
ライミーは引っ込んでな! >>261 浮上して妙高と戦った艦ですか!
主砲弾が命中しても助かったのは、制海権を握ってたからか
実際、陣形内の、しかも千メートルという超至近距離では、
同士討ちの危険もあるし、副砲よりも
25ミリ機銃で直接狙った方がいいような・・・ >>259の続き
大胆にも、ブロックマン艦長は、その戦艦に対して、
魚雷攻撃を決意。
距離4500ヤード(4120メートル)から魚雷2本を発射した。
ただ2本のうち1本が、発射管の中で故障してしまったため、
実際に発射できたのは、1本だけだったようです。
その魚雷も英中せず。 >>263の続き
先に紹介した伊168(>>248)が、ヨークタウンに対して
魚雷を発射したのが、約900メートルだったと記録されていますから、
4千メートル超というのは、遠過ぎですね。
米海軍の魚雷は、酸素魚雷というわけでもないし、
容易に雷跡を発見し、回避されてしまうでしょう。 >>264の続き
その後、ノーチラスは潜望鏡で、敵駆逐艦が接近するのを
確認したため、潜航に移り、0546時になって再び
潜望鏡深度まで浮上したときには、すでに日本艦隊の姿は
消えていた。
しばらくして、0600頃になると、
遠方(15キロ)に、日本空母の艦影を発見したので、
この目標に対して、襲撃行動に入った。 週末は上京のため、お休み
国会図書館で南雲資料にあたるのと、
靖国参りです。
明日は寒くなりそうだなぁ・・・
次回は土曜日に
それではノシ >>265の続き
日本空母の追跡に入ったノーチラスでしたが、
その後、すぐに日本駆逐艦の爆雷攻撃を受け、
断念せざるを得なかった。
これは日本側の記録にも、0630時に
「地点ヘエア三七ニ於テ、敵潜水艦ノ雷撃ヲ受ケ、
直チニ爆雷攻撃スルモ効果不明」 >>267の続き
ノーチラスは、この駆逐艦に対して、
魚雷1本を放って反撃したが、命中せず。
そしてこの駆逐艦こそ、第四駆逐隊の嵐であり、
迷子になっていたマクラスキー隊を誘導した
陰の功労者?とも言われています。 >>268の続き
『モリソン戦史』によれば、
「そして0655時、彼(マクラスキー少佐)は、
1万9千フィート(5800メートル)の高空より、
1隻の日本駆逐艦が北東に向かって、
大急ぎで避退しようと、水煙を立てなが
急進しているのを視認した。 >>269の続き
これは先に米潜水艦ノーチラスに対して
爆雷攻撃を行うために、隊列の後に遅れてしまった
日本駆逐艦嵐であった。
マクラスキー少佐は、同艦が南雲中将の機動部隊に
追い付こうと努めているものと正確に判断して、
同艦の針路を追うことにした」(『第三巻』p276)
おまえかー! >>270
嵐乗組員談
いやウチラは赤城の直衛ですよ。
傍を離れるわけないじゃないですか。
そりゃ山風さんの間違いじゃないんですか?
ホラ、縦書きだとよく似てるでしょう。 >>271 おっと、宛先を間違えたかな
『聯合艦隊軍艦銘々伝』には、その話が出てきますね。
嵐と山風は、縦書きにすると区別がつきにくいので、
郵便物の誤配が続出し、海軍公報でしっかり区別して
書くように通達が出されたとか。
>>272 山風は、ミッドウェー直後の6月25日に、
米潜水艦の雷撃で沈んでいます。
その潜水艦の名は、ノーチラス!
まさか、ここで本編につながるとは、
自作自演のようじゃまいか・・・ >>270の続き
『歴史群像』などによれば、この件について、
「嵐の戦友会は、これを否定している」
と書かれてありますが、
否定するまでもなく、嵐の乗員たちに責任はありません。
嵐は命令にしたがって、敵潜水艦制圧の行動をとっただけであり、
もしその行動に問題があるとするならば、
それを命じた者の責任を問わねばならない。
つまり、すべて南雲のせ(ry [マクラスキー隊の行動](日本時間)
↑
┗┓ ▲南雲機動部隊
┗┓ ┏┛
×━━━━━━×
(0537) (0618)
友永隊収容開始 収容終了北上開始
┌┘
↑ ▽マクラスキー隊
▲駆逐艦嵐 ┌┘
(0655)× ┌┘
嵐を発見 └┐ ┌┘
└×┘
(0635)北西に変針 >>275の続き
上図のとおり、マクラスキー隊はエンタープライズを発艦した後、
240度方向(南西)に進撃していましたが、
実際は航法の誤りで、235度とやや南寄りに飛んでいた。 >>276の続き
そのため、会敵予想時刻になっても、敵を発見できず、
燃料残量の関係から、マクラスキー少佐は
「北西に変針して索敵を続行するが、0700までに敵を
発見できなければ、母艦に帰投する」
という方針を決意し、0635時より北西方向に向かい、
索敵打ち切りの5分前、0655のぎりぎりになって、
嵐を発見したという流れです。 >>277の続き
その嵐を追跡して、わずか5分後の0700過ぎには、
北上する南雲機動部隊を発見し、
0702時には、エンタープライズに対して「敵発見」を打電している。
上図では、北東(右上)方向にエンタープライズがいるので、
仮に嵐が当該海域に居なかったとしても、
5分後の0700時には、北東方向に帰投針路をとるのだから、
どのみちその帰途に、日本空母部隊を発見できたでしょう。
なので、嵐の戦友会の皆さんは、全く気にする必要はないのです。
むしろノーチラスを仕留められなかったことのほうが問題・・・ (なぜか被害担当戦艦スレがMIを肴に盛り上がってますなー) >>279 情報感謝します。戦艦スレなんだから、戦艦で盛り上がれよ(ふふっ)
でも、この内容は初耳。どの程度正確な数字なんだろう?
(以下、【軍事】-新・戦艦スレッド 82cm砲より引用)
459 名前:暫編第一軍[sage] 投稿日:2018/12/22(土) 12:39:08.10 ID:CuBallcA [4/5]
少し話が戻りますが、>>367氏等のお話に関係しそうな資料を見つけました
。被爆時の各空母搭載機の状態です。「ミッドウェイ海戦戦訓研究会」より
赤城…飛行甲板(戦闘機10、爆撃機5)、上部格納庫(戦闘機6、攻撃機8)、中部格納庫(爆撃機16、攻撃機8)、下部格納庫(攻撃機6)、
爆撃機は25番を持ち、攻撃機の一部は雷装。中部格納庫に未装着の80番と魚雷が一部あり。
加賀…飛行甲板(前部に戦闘機2、後部に1)、格納庫(艦爆2、艦戦3、艦攻10、爆弾は無し)、中部格納庫(艦攻20が雷装、未装着の80番8と魚雷4あり)
飛龍…飛行甲板(戦闘機2、十三試艦爆1)、一番格納庫(戦闘機5)、二番格納庫(戦闘機5)、三番格納庫(爆撃機8)、四番格納庫(魚雷4)、五番格納庫(戦闘機2、攻撃機4)、六番格納庫(攻撃機9)、攻撃機には魚雷を装備せず、爆撃機の一部は25番を装備。
蒼龍…飛行甲板(前中昇降機間に爆撃機18、後部に攻撃機13)、別個所の記述では飛行甲板(戦闘機9、爆撃機1、攻撃機3)ともあり資料内で食い違いあり。
(引用終わり)
暫編第一軍参謀殿は、うちにも遊びに来てくれんかのぉ >>278の続き
ノーチラスの行動は、これだけにとどまりません。
嵐の爆雷攻撃をやりすごした後、
再び潜望鏡深度まで浮上すると、
水平線上に煙が上がっているのが観測され、
同時に、海軍機の「日本空母炎上」との無線を傍受したことから、
この煙は、日本空母が炎上しているものと判断し、
その攻撃に向かいます。 >>281の続き
日本側の三空母が被弾してから1時間以上経過した
0845時には、ついに炎上する日本空母の姿をとらえ、
(ブロックマン艦長は蒼龍と判断したが、実際は加賀)
さらに2時間を経た1059時には、
距離2500メートルまで接近し、4本の魚雷を発射、
3発の命中音を確認した。 >>282の続き
日本時間11時前後と言えば、
飛龍は友永雷撃隊を発進させた後で、
残りの三空母には、護衛の駆逐艦が配されているのみ。
その駆逐艦も、消火活動の他、
不時着搭乗員や退艦した乗員の救助など、
とても対潜哨戒は、できる状況ではなかったでしょう。
行き脚が止まった空母を狙われるとは・・・
無慈悲で容赦の無い戦争の現実が知らされます。 >>283の続き
その様子を、『モリソン戦史』から拾ってみると、
ノーチラスが潜望鏡で認めた、日本空母蒼龍(実際は加賀)
は、2隻の駆逐艦に護衛され、速力わずか2ノットで航進中、
船体は傾斜しておらず、飛行甲板の火災は消し止められたように
見えたとか。
また艦首方向では、曳航の準備が進められているようだった。 >>284の続き
ブロックマン艦長は、攻撃を決意し、
艦首発射管を使用して、4本の魚雷を発射。
うち1本が発射管内で故障したため、実際は3本。
日本側でも、この3本の雷跡を、当時重巡筑摩の艦長だった
古村啓蔵大佐が目撃したと言われている。
その直後から爆雷工芸が始まったので、
深々度に潜航 >>285の続き
1310時に再び、潜望鏡深度まで浮上したときには、
爆発炎上している敵空母を確認できた。
撃沈はほぼ確実か。 >>286の続き
これだけ見ると、大活躍に見えるノーチラスですが、
日本側の記録を見ると、ずいぶんと印象は変わってきます。
豊田穣氏の『ミッドウェー戦記』によると、 >>287の続き
「マクラスキー隊によって、四発の命中弾を受けた加賀の
被害は大きかった。
艦長の岡田次作大佐、副長の川口雅雄中佐をはじめ、
艦橋にいた幹部は、直撃弾によって即死し、加賀は
主なき鋼鉄製の炬火と化していた」 (p164) >>288の続き
偶然、艦橋後部の発着艦指揮所にいた飛行長の天谷孝久中佐のみ
一命をとりとめ、生き残りの最先任となったため、
以降の加賀の指揮を執ることになります。
とはいえ、加賀が沈むのは時間の問題、
天谷中佐は、御真影の移乗と総員退艦を命じ、
自らは、艦を運命を共にすべきかを思案していたと言います。 >>289の続き
その最中、日本時間11時頃、
飛行甲板に立っていた天谷中佐は、
3本の雷跡が向かって来るのを発見した。
これがまさしく、ノーチラスが発射した3本の魚雷だった。
時間もぴったり一致しますし、
ブロックマン艦長の「蒼龍に向かって発射した」との記述が
加賀の誤りだったことも分かりますね。 >>290の続き
面白いのはここからで、
通常、魚雷命中が避けられないとなったら、
早々に離艦するのが賢明でしょう。
3本もの魚雷が命中したら、
艦が無傷であったとしても、沈没は避けられないし、 >>291の続き
ましてや火災の最中であった加賀にしてみれば、
まさに”火に油を注ぐ”で、更なる誘爆を生み、
その爆発に巻き込まれては、生命の保障は無い。
さらに、すぐに艦が傾斜して沈み始めるため、
それから飛び込んでも、その奔流に巻き込まれて、
助かる見込みは無いと言えるでしょう。 >>292の続き
多くの兵たちが、海面から15メートルもある
飛行甲板から海に飛び込んだようですが、
天谷飛行長は先任指揮官の責任感からか
最後まで、魚雷の行方を見届けていたのです。
その魚雷ですが、
3本あったはずの雷跡のうち、2本が外れてしまった。 >>293の続き
「これは不思議なことであった。飛行機乗りで、雷撃訓練の
経験もある天谷にとって、静止している全長250メートルの
目標に対して、雷撃をし損じるということは、想像が困難であった」(p166)
天谷飛行長の率直な感想は、
”米潜水艦は、普段から真面目に訓練してないのではないか”
だったようです。 >>294の続き
残りの1本はと言うと、
「しかし魚雷は爆発しなかった。ゴツンと加賀の艦腹に
命中したが、半分に折れ、強力な圧搾空気を噴射して、
先に飛び込んだ兵士たちを小さな水柱の中に巻き込んだが、
予期された爆発は見られなかった」 (p166) >>295の続き
同じく、天谷飛行長の感想
”アメリカの潜水艦は、魚雷に炸薬をつめるのを忘れたのでないか”
結局、兵たちはプカプカと浮いている、魚雷の一部に
つかまって、駆逐艦の救助を待っていたとさ。 >>296の続き
つまり、ノーチラスは、駆逐艦などに妨害されることもなく、
静止している大型空母に3本の魚雷を発射しながら、
戦果無し、というお粗末な結果に終わったのです。
もちろん、加賀に魚雷が命中しようがしまいが、
加賀の運命には大差は無かったでしょうが、
やーれやれだぜ、と言わざるを得ませんね。 実際には「一本命中でしかもそれは不発」に対して、
報告は「三本の命中音を確認」という誤認もかなりひどい気がする。
こんなもんなのか? >>298 そんなもんだと思いますよ。
潜水艦にとっては、魚雷を発射した後というのは、
駆逐艦による爆雷攻撃の嵐が待っているのだから、
一刻も早く潜航して離脱したいと考えるものです。
潜望鏡を上げていたら、たちまち発見されてしまうから出来ないし、
聴音といっても、命中音だけが聞こえるのではなくて、
艦内の誘爆音なども入るだろうし、聞き分けも難しいでしょう。
水雷長が命中までの時間を計測しているはずだから、
その時間の前後に、それらしき爆発音が聴こえたら、
命中と判断しても仕方がないかと。
ブロックマン艦長「これからが本当の地獄だ・・・!」 >>297の続き
この、あまりにも拍子抜けな結果には、
前半戦における「米海軍の魚雷の欠陥」が関係しています。
『モリソン戦史』では、わざわざ一章を割いてまで、
この件をとりあげていますからね。
その”惨状”は、潜水艦スキップジャックの艦長だった
ジェームズ・コー少佐の言葉に、端的に表れている。 >>300の続き
「魚雷が深い深度を駛走して、過半が不発に終わることを
知るためだけに、わざわざ敵艦船の800ヤード以内の
発射点に、隠密に肉薄する好機を求めて、はるばる敵の
制海圏内へ往復8500浬も航海することは、実験報告を
集めるやり方としては、全く好ましくないように私には
思われます。
当然このような実験は、比較的危険の少ない魚雷廠の
前面数浬内のところで、いつでも思いのままの昼間に
堂々と決定されるべきものでありましょう」 (第四巻)p165 >>301の続き
アメリカ人って、こういう皮肉の効いたコメントを残すのが
うまいですよねぇ
敵さんの戦記を読んでると、
「(真珠湾に戻ったら)、海軍工廠の建物に、
この(欠陥)魚雷をぶち込んでやる!」
と、艦長が叫んでる場面がよく出てきます? >>302の続き
コー少佐が指摘するまでもなく、
潜水艦が不発魚雷を抱えて出撃することは、
全く”人材と燃料の無駄遣い”ですよね。
どうして米海軍は、開戦した後も、こんな大問題を
放っておいたのでしょうか! 今月に入って、「平成最後の〇〇」って、何度聞かされたことやら・・・
来る新元号の22年には、いよいよ皇紀二千七百年を迎えますね。
その頃には、三菱製の「○○のゼロ戦」が、
空母化された「かが」や「いずも」の後継艦に搭載され、
待望の機動部隊が復活するでしょう!
初代の司令官には、ぜひ
南雲という名字の方を任命していただきたいものだな。
今年も住人の皆さまには、あたたかいご支援、感謝申し上げます。
最近は、ミッドウェーの話が中心なので、
南雲スレの面目躍如といったところです。
でも、ほんとは今は珊瑚海海戦編の途中・・・(ボソッ
それでは、よいお年をノシ >>302
米潜水艦が魚雷がことごとく不発で頭に血がのぼってどんどん撃ったが
欠陥品の証拠として最後の一本は持ち帰ったって話もあったよね。 謹賀新年
本年も、よろしくお願い申し上げます。
今年の冬は、昨年みたいに寒くないので
過ごしやすいですね。 >>307の続き
年末年始には『みつびし航空エンジン物語』(松岡久光/著)
を読んでました。
大戦機というと、とかく機体設計ばかりが注目されがちですが、
金星や火星などの名前くらいしか知らない本職にとっては、
興味深い内容でした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています