韓国政府「F-35整備国に韓国が選ばれた」 ⇒ 韓国人「日本に行かなくていい!」
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簡単に補足をしておきます。今回、韓国(韓国の企業)がF-35の整備国に割り当てられたと言っているのは、F-35のMORU(重整備)のことではありません。

ざっくりF-35の整備を分類すると、重整備とは、機体のメンテナンス、オーバーホール、修理そしてアップグレード、
航空機の構造に影響を与える部分、機体内隔壁、主翼構造など大型の構造部分の修理を行います。

重整備以外にも、軽整備〜中整備という概念があって、ここで行われる整備とは、航空機の構造に影響を与えない整備のこと。
この辺りが、いわゆる現場での整備の限界?

さらにF-35が搭載するエンジン「F135」の整備、F-35が搭載する、部品修理作業、部品の倉庫保管などに分けられています。

欧州では、F-35のMORU(重整備)がイタリア。
エンジン「F135」の整備が、イタリアとトルコ(トルコの企業は意外とF-35の部品製造を行っている、特にエンジン関係、
正しロシアの兵器導入や差別問題で危うい)、あとF135の開発にも関わり、パーツも製造しているロールス・ロイス社がある英国。

機体の重整備需要が、イタリアの処理能力を上回った時だけ、英国が受け入れ。

ちなみに英国の機体メンテナンスを担当しているのがBAE社。
このBAE社が豪州でのF-35MORU(重整備)のパートナーになると言っています。(BAE社談)

部品修理作業、部品の倉庫保管は、欧州では2015年から、F-35導入国への割当が始まっていました。

今回、韓国が選ばれたというのは、部品修理作業の部分。
選ばれたというより、FMS方式で購入した国に割り当てているので、当然といえば当然。
部品修理作業の内容について勉強不足なので、確たる事は言えませんが、
韓国が国内整備だけでF-35を運用できるとか、もう重整備に行かなくていいとか、そういう話ではない。