>>385
> >>380
> ソ連がパクったのはF-15やF-16だよ
> LERXのことも考えればF-5辺りも参考にしてると思う
>
> F-14はトップガンの影響か高性能戦闘機ってイメージがついてるが、当時の同時機の米軍機の中では明らかに性能がワンランク低い
> 同時期に空軍が開発したF-15やその次のF-16はEM理論適用機なのでF-14は旧世代機になってる

空力的に見ればSu-27はF-15をパクったのではなくF-14をパクって可変翼を固定翼に変えたもの、つまりF-14から発展した戦闘機だよ
2基のエンジンの間に平坦な胴体部分(F-14では「トンネル」と呼ばれる部分)を設けて揚力発生させて実効翼面積を大きくすることで翼面荷重を小さくして
ループ系の運動性能を向上させるというF-14で実証された空力効果をSu-27もそのまま踏襲している、このメリットはF-15のエンジンレイアウトでは得られない

またF-14の可変翼のピボット部分を覆っているグラブ部分は可変翼が最大後退角でない限りは空力的にはLEXと類似の機能を果たす(最大後退角の時はデルタ翼の最内側の前部を成す)

以上の2点からF-14はループ系の運動性能がとても高いのだ
但し、F-14の運動性能での欠点はロール系の運動性が悪いこと、特に可変翼を前進位置にしている場合にね
その原因はエンジンという大質量のパーツが重心位置から左右にとても離れているのでロール運動時の回転モーメントが大きいからだ
しかも可変後退翼を最前進位置にすれば主翼(そのほとんどは大容量=大重量の燃料タンクでもある)も重心から左右に遠く離れてロール運動での回転モーメントをより大きく悪化させる
仮にだが、F-14のエンジンノズルがF-22のように上下にベクタリングできるタイプでロール運動でそれを使えればF-14のロール率の低さという運動性での問題は大きく改善されたことだろう

因みに映画『トップガン』でも取り上げられたF-14の双胴エンジンのレイアウトが片発時には大きなヨーモーメントを発生してフラットスピンを引き起こす危険性をスホーイ技術陣は気づいてたから
F-14のように2基のエンジンが完全に平行でなく2基のエンジンが少し斜めになったハの字型のレイアウトに改めることで片発時のヨーモーメントを小さくする改良をSu-27には施した