>>123
こっちに来たのなら望み通り説明してやるよ

GBIやSM-3みたいな大気圏外迎撃用の迎撃ミサイルは発射から命中まで何分も、ヘタすりゃ十数分かそれ以上飛び続ける
でも迎撃ミサイルのブースターに使われるロケットは燃費が悪すぎてそんな長時間十分な推力を出し続けることはできない
そうなるととりうる手法は

1. 弾道ミサイルの軌道から迎撃ポイントを予測し、そこに迎撃ミサイルが所定の時間に到達するためのコースを計算する
2. ブースターが燃焼している間に1の会合コースに迎撃ミサイルを乗せ、ブースターが燃え尽きたら弾頭がリリースされるまで慣性飛行する
3. 弾頭のシーカーが目標を捕捉し弾頭がリリースされたら、弾頭のスラスターでコースを微調整しつつ目標に直撃

ってとこだ
迎撃側もデュアルパルスロケットモーターとかである程度の柔軟性は持たせてるが、しょせんそれで命中までの全行程をカバーできるわけもない
結局のところ大気圏外用の迎撃ミサイルはどうしてもどこかで慣性飛行のフェーズが入らざるを得ないんだよ

http://oa.upm.es/39534/1/DANIEL_MONTERO_YEBOLES.pdf

↑これは大気圏外迎撃をシミュレーションした論文だが、その中の455ページにGBIを模擬した3段式迎撃ミサイルのパラメータが出てくる
それによると第1〜3段の燃焼時間を全部合計してもせいぜい3分半程度しかないが、シミュレーションではない現実のロケットも燃焼時間は
大体そんなレベルにおさまる
GBIは射程が数千キロもあってそれこそ命中まで10分20分ってオーダーで飛び続けるから、どうしてもどこかで慣性飛行が入ってくるのは避けられない

こんなもんで理解したか?