土井武夫の計算によれば、
固定脚+液冷V12であるキ28の抵抗面積(CDxS/η)の方が、
折り畳み脚+星形空冷のキ100よりも小さかった、という。

胴体の抵抗をゴリゴリ削りに行くなら、「究極」は直列V12搭載が本命だろうね。
液冷か空冷はともかく。
空冷V12だったら、ラジエーター抵抗面積だって削れそうだ。
なおキ28の時代だと、ラジエーター抵抗と固定脚抵抗はほぼ似たようなモノらしい。

だから「五式戦闘機も設計のはじめから(星形)空冷エンジンに決まっていたならば、
胴体の太いずんぐりした形状になっていたろうと思う」というのが
土井武夫の戦後回想である。