【初級中級】ホームシアターAudio 9
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5.1ch〜7.2.4chまでのホームシアターオーディオのスレです
AVアンプ/スピーカー/サブウーファーの購入、セッティング相談、感想などご自由に
入門用・初級(エントリークラス)、中級(ミドルクラス)製品が主な対象です
◆サウンドバーはこちらへ
サウンドバー/シアターバー/サウンドベース総合28
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/av/1588987018/
◆ハイエンド製品やセパレートシステムならこちらへ
【一体】 AVアンプ総合03 【セパレート】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/av/1509970791/
◇プロジェクターや部屋の構築については別途専用スレがありますのでそちらを使って下さい
■相談テンプレート
【予 算】 円
【予定ch数】 ch
【使用用途】 (ソース音源の割合を、2chと5.1ch合わせて100%から配分 ※使用時のch数ではない)
・(2chステレオ音源) 映画 %、TV 50%、音楽 %、ゲーム % など、↓と合わせて100%
・(5.1/7.1ch音源) 映画 50%、TV %、音楽 %、ゲーム % など、↑と合わせて100%
・(Atmos/DTS:X音源) 使用する/使用しない
【部屋環境】約 畳、視聴距離 m、一戸建て/マンション/アパート
【接続器機】確定***、予定***
【現在のシステム】
【相談内容】
◆前スレ
【初級中級】ホームシアターAudio 8
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/av/1561810890/ ◆AVアンプとスピーカーのメーカーについて
AVアンプとスピーカーはそれぞれ技術が別物なので、メーカーを揃える必要は全くありません。
AVアンプは日本のメーカーが得意で世界シェアの大部分を持っていますが、
スピーカーは海外メーカーが世界シェアの大部分を持っています。聞いた事のないメーカーは不安かもしれませんが、
スピーカーは専業メーカーが多いので知らないメーカーでも安心して選んで下さい。
◆国内メーカーリンク
◇DENON (AVアンプ/スピーカー)
https://www.denon.jp/jp
◇marantz (AVアンプ)
https://www.marantz.jp/ja-jp/categorylisting
◇ONKYO (AVアンプ/スピーカー)
https://www.jp.onkyo.com/audiovisual/
◇Pioneer (AVアンプ/スピーカー)
https://jp.pioneer-audiovisual.com/
◇SONY (AVアンプ/スピーカー)
https://www.sony.jp/
◇YAMAHA (AVアンプ/スピーカー)
https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/
◇FOSTEX (2chスピーカーとサブウーファー)
https://www.fostex.jp/speaker-system/
◇ECLIPSE (2chスピーカーとサブウーファー)
https://www.eclipse-td.com/products/
◇TEAC (2chスピーカーとサブウーファー)
https://teac.jp/jp/category/speakers ■サラウンドについて
5.1ch音源はフロントLR/センター/サラウンドLR/LFEの5.1ch分、7.1ch音源は5.1ch+サラウンドバックLRの7.1ch分
Atmos/DTS:Xは7.1ch+オブジェクトの音声が収録、これをAVアンプでデコードし各chのSPへ出力します。
★収録音源フォーマット (ストレートデコード:デコードしたまま加工しないで再生すること)
●BD/UHD BDは、DTS-HD MA/Dolby TrueHD 5.1/7.1、Dolby Atmos/DTS:X(TrueHD/DTS-HD MA仕様)、Auro-3D
●配信は、Dolby Digital Plus 5.1/7.1、Dolby Atmos(Dolby Digital Plus仕様)
●DVDは、Dolby Digital 5.1、DTS Digital Surround 5.1
●TV放送は、MPEG-2 AAC 2/5.1、BS4K/8K放送は、MPEG-4 AAC 2/5.1/7.1/22.2、MPEG-4 ALS 2/5.1
●PC/ゲーム機は、LPCM 5.1/7.1、Dolby/DTS 5.1、Dolby Atmos(Dolby MAT PCM仕様)
●IMAX Enhancedソフトは、IMAXカスタマイズしたDTS:X(対応アンプではIMAXモードになり劇場用IMAXの音を再現)
★アップミキサー (アップミックス:元のch数より多いchに増やして加工再生すること)
●Dolby Surround、DTS Neural:X、Auro-Matic
Dolby Atmos/DTS:X対応機は過去の下記PLII/Neo系を廃止しこの新方式を採用。
2/5.1ch音源を5.1/7.1chに振り分け加工する。
さらにトップSPを設置していれば、2/5.1/7.1ch音源を5.1.2〜7.1.4chに振り分け加工。
http://www.stereosound.co.jp/column/av_trends/article/2014/10/11/33002.html
http://www.stereosound.co.jp/column/from_inside/article/2015/06/11/38450.html
http://www.stereosound.co.jp/column/av_trends/article/2015/09/20/40523.html
https://www.phileweb.com/news/d-av/201606/14/38972.html
●Dolby ProLogic IIx/IIz、DTS Neo:X、Audyssey DSX
7.1ch以上の旧式システムで、2/5.1/7.1音源を7.1ch以上(SB/ハイト/ワイド)に振り分け加工。
●Dolby ProLogic II、DTS Neo:6
5.1chの旧式システムで、2ch音源を5.1chに振り分け加工。
★各種サラウンドプログラム (シネマDSP、各社オリジナル)
音に残響を加えたり、周波数バランスを変更したり、別のchに分配して雰囲気を変える加工。
★バーチャルサラウンド (DTS Virtual:X、Dolby Atmos Height Virtualizer、各社オリジナル)
トップSPやSBが無くても有るような音や、高さを感じる音に加工したり、
2.1/3.1chシステムでも5.1chシステムで聴いてる感じの音に加工する技術。 ★フロントスピーカー [F]ch
2chステレオ音源の場合はフロントSPだけが使われるので、TVや音楽では最も重要。
5.1ch映画の場合は前方左右の環境音、効果音、BGM、左右に移動した人物の台詞に使われる。
★センタースピーカー [C]ch
センターchは5.1ch以上の音源で使われる。2ch音源ではフロントL-Rのみで音の左右位置を作るが、
5.1ch音源ではLCRの3ch(L-C、C-Rも使う)で前方音の左右位置を作る。
5.1ch映画では前方中心に位置する環境音、効果音、BGM、台詞などがセンターchに出力される。
5.1ch音楽では中央部の楽器、センターボーカルなどが出力される。つまり出力される音の位置が違うだけで
音自体はフロントchと同じ。映画では全体の7割以上はこのchから出力されるため最も重要なch。
フロントとセンターは同じSPを使うのが理想で、映画館や制作スタジオは同じSPを3本使用している。
しかし家庭では同じSPを設置することが難しいため、フロントSPを横型に組み換えた
センターSPをシリーズとして揃えている。これを使えば低域レンジ以外はフロントと同じ音になる。
フロントと別シリーズのセンターを使う事も可能だが、前方音を左右異なるSPで聴く状態となり
違和感や不快感を生じやすい。また低品質なセンターを使うと主要な音が低品質となるため、
全体の音質低下を招き逆効果となるので注意が必要。
★サブウーファー(SW)[LFE]ch
サブウーファー(重低音担当スピーカー)とウーファー(2Way・3Wayスピーカーの低域担当ユニット)は別物なので注意。
5.1ch映画ではLFE chという主に20〜120Hzの低域効果音専用に使われる。
SF/アクション/サスペンス/ホラー映画ではLFEが雰囲気・迫力作りに重要で、SWの有無で映画の印象は全然違う。
また各chにも20Hz〜の低音が含まれているが、一般的なスピーカーでは40Hz以下の重低音は
十分に再生できないので代りにSWで再生させる。
SWの電源はAVアンプとは別だがAVアンプと連動させる事も可能。SWにオート・スタンバイ機能があれば
音の入力検知で自動ON/OFFする。またAVアンプとSWに12Vトリガー端子があれば
AVアンプと連動してON/OFFする。どちらもなければ連動タップ(電流感知式)で連動可能。
●連動タップ https://www.sanwa.co.jp/product/oatap/rendo.html ★サラウンドスピーカー(サイドサラウンドやリアともいう)[Sur]ch
★サラウンドバックスピーカー(リアサラウンドともいう)[SB]ch
5.1/7.1ch映画では前後位置表現、横と後方の環境音、効果音、BGM、台詞、残響に使われる。
音楽のLiveでは主に残響音に使われるが、スタジオ録り作品では各種楽器を割り振る事もある。
前方SP(LCR)と後方SP(Sur/SB)で、前後のステレオ状態を作り音の前後位置を表現している。
5.1ch作品の場合サラウンドchを使い、横と後方音を出力する。
7.1ch作品の場合サラウンドchで横、サラウンドバックchで後方音を出力する。
5.1より7.1の方が音場がより精密でリアルに感じられる。
Sur/SBはフロントと同シリーズSPで揃えた方がシームレスで一体感のある音場になるが、同メーカーで1クラス下の
シリーズを使っても、AVアンプの音場補正機能を使えば違和感を感じない音で使う事は可能。
全く異なるSPを使う場合は、音色/音質が近いSPならあまり違和感は出ないが、極端に異なるSPだと
そのSPが鳴っている感が強く出て、わざとらしいサラウンド状態となり没入感は得られなくなる。
最近の映画はBGMをSur/SBでもフロント並みに出力する場面も多い。また効果音/環境音は
20Hz〜で収録している。よって単独で音楽が聴ける音質、ある程度の低域が出るSPを推奨。
★トップスピーカー(トップフロント[TF]、トップミドル[TM]、トップリア[TR])
Dolby Atmos/DTS:Xで使われるSPで、天井に4本や2本設置する事により立体表現を行う。
Atmos/DTS:Xで作られた音源は音にXYZの位置情報を持っており、Zが+になっている音は、
耳の高さの7chと天井のトップSPに出力し上下表現をする。x.x.4なら上方の前後表現も可能。
★フロントハイト[FH]、リアハイト[RH]、フロントワイド[FW]スピーカー
7.1音源には収録されていないchで、旧規格(Dolby PLIIz/DTS Neo:X/シネマDSP)では他のchから
作り出した擬似的な音を出力し使用していたSP。現在のAtmos/DTS:X音源では、XYZに応じて
この位置でも出力可能。標準はx.x.2の場合はTM、x.x.4の場合TF/TRだがFH/RHで代用も可能。 ■AVアンプ(AVレシーバー)
TV/BDプレイヤー/ゲーム機/PC/スマホとHDMI/光デジタル/ネットワークで接続、受信した各種フォーマットの音声をデコードして
スピーカーに出力する。同時にHDMIで受信した映像を、HDMI接続したTVやプロジェクターに出力する。
TV放送の音声はTVがARC対応ならARCで受信可能。ARC非対応なら別途光デジタルでの接続が必要。
配信のDolby Digital Plus/Dolby Atmosは、TVが対応していればARCで受信可能。
BDのDTS-HD MA/Dolby TrueHD/Dolby Atmos/DTS:X、ゲームのマルチch LPCMは、
HDMIでAVアンプに直接接続が必要。但しTVとAVアンプがeARC対応ならeARCでも可能。
■AVアンプの選び方
使用目的、使用するスピーカー、対応フォーマットとch数、入出力端子や自動音場補正で選ぶ。
★AVアンプのチャンネル数について
AVアンプはプリアンプとパワーアンプを一体にしたものです。
搭載プリアンプch数と搭載パワーアンプch数で使用可能なch数が異なります。
7.1.6/9.1.4=13.1chプリ+13chパワー、7.1.4=11.1chプリ+11chパワー
5.1.4/7.1.2=9.1chプリ+9chパワー、5.1.2=7.1chプリ+7chパワー
11.1chプリ+9chパワーの機種で7.1.4を使うには、別途2chのパワーアンプかプリメインアンプが必要です。
7.1chプリ+7chパワーの機種は、7.1chか5.1.2chの排他式になります。 ★AVアンプの自動音場補正について
マルチchでは複数のスピーカーから同時に音を出し左右前後上下に音を定位させますが、
各SPの設置距離や壁・天井との関係は異なるし、全chに同じSPを使うのは難しい。
この様な環境で再生するとそれぞれのSP音量、音の到達時間、音の反射状況、
周波数特性や位相がバラバラとなるため、音に違和感が出たり、滅茶苦茶な定位になったりで
制作者が想定した音や音場が得られない。だから自動音場補正機能を使い調整している。
各SPが同じ音量、同じタイミングで聞こえるように音量・距離(遅延時間・ディレイ)の補正。
各SPの低音再生能力を測定し、能力の劣る帯域はSWで再生させる設定とクロスオーバー周波数の設定。
各SPの周波数特性を揃えたり、部屋による影響で凸凹してしまう周波数特性を平にするEQ補正。
その他、部屋の反射音や残響による悪影響を補正、低音のズレを補正、各種自動補正値を
自分で微調整する機能などがあります。但し機種によって使える機能や補正精度は異なります。
特にSPを全ch同シリーズで揃えない場合や、SPを理想的な場所に置けない場合、
視聴位置から壁との距離が非対称、補正結果を自分好みに微調整したいという場合は、
搭載している自動音場補正の機能や精度をしっかり確認してAVアンプを選んで下さい。
◇[パイオニア] MCACC Pro、Advanced MCACC、MCACC
https://www.youtube.com/watch?v=sK6yTx96A-c
https://www.youtube.com/watch?v=pdM_jXfbd1Y
http://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx901/detail/quality.php#quality08
◇[ヤマハ] YPAO R.S.C、YPAO
https://www.youtube.com/watch?v=9K1v5HJxhC0
https://simplehomecinema.com/2014/10/09/yamaha-ypao-and-ypao-r-s-c-advanced-topic/
◇[デノン、マランツ] Audyssey MultEQ XT32、MultEQ XT、MultEQ
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-avreceivers_ap/audysseyapp_ap
◇[オンキヨー] AccuEQ Advance、AccuEQ
http://accueq.onkyousa.com/
◇[ソニー] D.C.A.C.EX、アドバンストD.C.A.C.、D.C.A.C. ■サウンドバーについて
TVの音をもう少し良くしたい、スピーカーやAVアンプを置く場所がない、設置や配線が面倒
といった場合にはおすすめです。但し、サウンドバーは小さな筐体サイズに全てを収める製品なので
様々な制約があり、音質やサラウンド感はそれなりになってしまいます。
ステレオ/サラウンドどちらも複数のスピーカーで音を表現するが、スピーカーをどのように設置するかで
表現される音や空間は大きく違ってくる。サウンドバーは一体型のためフロントを左右30°に置けない、
サラウンドSPやトップSPを的確な位置に置けず正しい空間を表現できない。
サイズと価格を抑えるためやメーカーの戦略的に、音質、機能や拡張性、使用部品を妥協している。
スピーカーユニットサイズ、キャビネットサイズ/構造、入出力端子、部品グレード、処理ソフト、自動音場補正など、
通常のスピーカーやAVアンプと比較して同等な物を使用していない。
通常のスピーカーは同メーカーに音質によって上から下までクラス分けされた複数のシリーズがあり、
さらにシリーズ内には、低域再生能力が異なる複数サイズのスピーカーが用意されている。
また沢山のメーカーがあり、それぞれ音の特徴に違いがある。AVアンプも同様に各メーカー、
機能や音質によってクラス分けされているし、複数のメーカーがあり機能や音に特徴がある。
通常のスピーカーやAVアンプでは自分好みの音質、欲しい機能や拡張性、設置ch数、設置条件に応じて
ピンキリで最適な物を選択可能だが、サウンドバーの場合は全てが固定された製品から選ぶことになる。
また、個別のアップグレードや拡張が不可能なのでコスパが悪い。
以上の事を踏まえた上でどちらにするかをよく検討して下さい。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方1
★2.1ch、5.1ch、7.1chや5.1.2ch以上必要か
通常のTV番組(ステレオ放送)やステレオ音楽なら、センターやサラウンドは使わないので2.0/2.1chで十分です。
5.1chソフトしか観ないなら7.1/5.1.2chは不要です。
2ch、5.1ch、7.1ch、Atmosなど自分が観るソフトの仕様によって考えましょう。
またセンター無しの4.1、SW無しの2.0/5.0、サラウンド無しの3.1、SB無しの5.1.4など
音源ch数よりSPが少ないシステムでも、AVアンプが自動的にダウンミックスするので
(センター/LFE/サラウンド→フロント、SB→サラウンドなど)問題なく全ての音は再生されます。
ステレオは二つのSPで音の位置を表現しています。左右のSPに同じ音が同じ音量で出力されると
2本の中央から音が聞こえます。右が大きければ右寄りの位置、左だけなら左SP位置に音が現れます。
サラウンドではこれを左右/前後/上下、複数のSPを組み合わせて
SPの数だけ色々な位置から音が聞こえるという仕組みです。
但し、再生音源にそのchが含まれていない場合はch数を増やしてもほぼ無意味です。
BDの基本は5.1chです。今でも多くの作品は5.1ch収録です。7.1chは洋画のメジャー作品で使われます。
Dolby Atmos/DTS:Xも洋画のメジャー作品で使われますが、UHD BDが多くBDは限られた作品数になります。
限られた予算なら先ずは5.1chに投資して、少しでもSPとSWの音質を良くした方が楽しめます。
しょぼいSPとSWで7.1chや5.1.2chにしても、音質が悪いと楽しさは半減します。
もしAtmos/DTS:Xを本格的に考えるなら、5.1.4や7.1.4などトップ4chを導入した方が楽しめます。
但しx.x.4ができるAVアンプは高額になるので、予算が限られているなら先ずは安い7.1chアンプにして
5.1chのSPとSWに予算を使いましょう。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方2
★5.1/5.1.2chを一度に買うか、最初は2.0chや2.1chにして後で買い足すか
スピーカー毎の音の違いが分からない場合は、まず2.0/2.1chで組む事をおすすめします。
AVアンプとサラウンドchで使う予定のSP、SWで使ってみて、SPの音質を確かめたり、
SPの配置やアンプの設定をいろいろ試したり、ある程度分かってきてから、
改めてフロントとセンターをどれにするか考えると失敗しにくいです。
SPの音はメーカーやクラスによって異なるので、自分の好みなのか?、満足出来るか?は、
実際に使ってみないと分かりません。音の好みも、満足レベルも人それぞれです。
買ってしばらくは満足してるが、数ヶ月経つといろいろ不満も出てきますから、
焦らずじっくり自分好みで満足出来るSPを揃えた方がいいと思います。
・購入したサラウンドch用SPの音に不満がなければ、フロント/センターに同じクラスのSPを選ぶ。
・キャラクターが好きじゃなければ、試聴やレビューなどを参考に別メーカーのSPを選ぶ。
・低音やスケール感がもっと欲しければ、ウーファー径の大きなSPを選ぶ。
・音質や解像度などに不満があるなら、上位クラスのSPを選ぶ。
また、センターが必要かどうかも、実際にセンターchからどんな音が出てるのかを体験出来るので
判断しやすいです。センターchを体験するには、AVアンプのSP端子でフロントLRどちらかのケーブルを外し
センターch端子に繋ぎ換え、アンプのスピーカー設定でセンターSP有りにする。
その状態で5.1ch作品を再生すれば、フロントの片方がセンターchとして音が出ます。
もしセンターは要らないと思えば、センターの無いマルチchシリーズじゃないSPをフロント用に買ってもOKです。
センターを使うなら、フロントは必ずセンターがあるマルチchシリーズを買って下さい。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方3
★サラウンドバックによる7.1chとAtmosトップによる5.1.2ch
7.1chのAVアンプはSP端子が7ch分の機種と9ch分の機種があります。
9ch端子の機種は、[SB]と[TOP]両方繋げてサラウンドモードに応じて切り替え可能ですが、
7ch端子の機種は、両方繋げられないのでどちらか選ぶ必要があります。
7.1ch作品は[SB]が、Atmos/DTS:X作品は[SB]とオブジェクトで使う[TOP]が収録されています。
自分がよく見るソースで使われている方を優先して下さい。
[SB]があると音の位置・音の移動感が精細になり、自然で緻密な360度の空間が得られます。
[TOP]はAtmos/DTS:X作品で使われますが、多用する作品もあれば殆ど使わない作品もあります。
オブジェクトのZ値が0の場合や半径値が小さい場合、[TOP]は使われません。
[SB]はそれらが無くても使われます。もし5.1.2だと[SB]は[Sur]にダウンミックスされてしまいます。
★7.1chとDolby Atmos/DTS:Xソフトについて
7.1chソフトは「7.1chサラウンドで収録されている映画BDまとめ」で検索すれば一覧があります。
Atmos/DTS:XはUHD BDのみに採用し、BDはDTS-HD MA 5.1/7.1で発売とか、
旧作をUHD BD化したのもだけAtmos/DTS:Xでリミックスというのも多いです。
詳しくはテンプレ後半の ■Dolby Atmos/DTS:Xを簡単に解説に書いてあります。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方4
★センターは必要か、どれを買えばいいか
5.1ch映画をよく観るならあった方がいいですが、殆ど観ないなら要らないです。
使う/使わない、どれにするかの要点はこの3つ、条件次第では使わない方が良い音場になります。
▼フロントと同じ音
フロントをもう1本増やすのが目的なので、フロントと同音質・同音色のスピーカーが必要。
よってフロントと同じシリーズで揃えるのが基本です。もし別シリーズのセンターを使いたい場合は
フロントより上位クラスのセンターを使って下さい。音質が劣る下のクラスのセンターを使うと確実に失敗します。
▼センターの位置が、フロントより低すぎ高すぎはNG
フロントのツイーターが耳の高さとして、視聴位置から見てセンターの中心が上下20°以内に
設置できない時は違和感が出るのでやめた方がいいです。違和感なく使うには
フロントのツイーターとセンターの中心が上下15°以内(できれば10°以内)を目標にして下さい。
▼低域の出ないものはなるべく避ける
フロントと同じ音が20Hz〜で収録されているので、ウーファー径やキャビネットが大きく低域がしっかり出る
フロントに負けないスピーカーが理想です。シリーズに2サイズあるなら大きい方を選びましょう。
(日本では販売していないが、海外では大きなセンターを販売しているシリーズもあります。)
もし小さいセンターしかシリーズにない場合、同メーカーの上位クラスにある大きいセンターを選択するのもおすすめです。
小さなセンターを使うとフロントと比較して、極端に低域が出なくなるのでスケール感や迫力が落ちます。
例えば小さいセンターのC150を使うと、Gold 50をフロントにした場合と同じ低域になってしまいます。
■フロアスタンディング、★センター、●ブックシェルフ
Gold 300 ■16.5cm、W210×H1060×D330、30Hz〜60kHz(-6dB)、27.2kg
Gold C350 ★16.5cm、H254×W581×D333、40Hz〜60kHz(-6dB)、19.6kg、密閉
Gold 100 ●16.5cm、W210×H362×D303、42Hz〜60kHz(-6dB)、9.9kg
Gold C150 ★14.0cm、H172×W461×D303、55Hz〜60kHz(-6dB)、13.0kg、密閉
Gold _. 50 ●14.0cm、W170×W300×D263、55Hz〜60kHz(-6dB)、7.5kg
設置スペース(高さ)がないので、別のシリーズからウーファー径の小さな(高さが低い)センターを組み合わせる
というのは絶対やめて下さい。その場合はセンター無しの4.1chにした方が良い結果になります。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方7
★ブックシェルフとトールボーイ(別名フロアスタンディング)
スピーカーが2Wayなら高域はトゥイーターユニット、中低域はウーファーユニットが担当
3Wayなら高域はトゥイーターユニット、中域はミッドレンジユニット(スコーカー)、低域はウーファーユニットが担当します。
https://jp.pioneer-audiovisual.com/homeav/knowledge/img/sp_way.jpg
スピーカーはウーファーサイズが大きくなるほど低い周波数まで再生できます。8<10<13<15<16.5<20cm
というサイズに比例して再生可能な低域周波数も低くなり、音のスケール感や迫力がアップします。
また、ウーファーサイズを大きくしないで、低い周波数まで再生することも可能です。
スピーカーの箱(キャビネット)を大きくする事で低域レンジと量感は増えます。
複数のウーファーユニットを同時に鳴らす事でも低い周波数まで再生する事が可能です。
1<2<3個と数に比例して再生可能な低域周波数も低くなり量感も増えます。
トールボーイはこれらの特性を利用してブックシェルフより低域が出るように作られています。
低音再生でメリットのあるトールボーイですが、デメリットもあります。
マルチchシリーズのスピーカーは、同シリーズのトールボーイもブックシェルフも低域以外は同じ音質です。
しかしトールボーイの価格は、同シリーズのブックシェルフと比べ1.5倍〜3倍もします。
またブックシェルフに比べユニットやバスレフポートから出る低音が増えるので、低音の制御が難しくなり
安い製品ではキャビネット強度/構造の問題で、量は出るが低解像度な低音だったりします。
狭い部屋で使う場合や後ろ・横壁から距離(50cm程度)が取れない場合は
一部の低音が強調されたり、反射音の影響でボワボワしたり、
余計な低音が中高域の音にも悪影響を及ぼしクリアな音を得るのが難しくなったりします。
さらにユニットが上下に分散しているので、近距離で使用すると音の纏まり感が弱くなります。
どうしても低域の再生周波数を伸ばしたいならメリットはありますが、同じ予算でさらに上位クラスの
ブックシェルフを買うこともできます。同額で上位クラスのブックシェルフを買った方が音質は確実に良いです。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方8
★トールボーイとブックシェルフを部屋のサイズで考える
(1500ft3以下、1500〜3000ft3、3000ft3以上)
What Size Speakers Do I Need for My Room?
https://www.audiogurus.com/learn/speakers/what-size-speakers-room/85
Bookshelf vs Tower Speakers: Which Should I Get?
https://www.audioholics.com/frequent-questions/bookshelf-vs-tower-speakers ■チャンネル数とスピーカーの選び方9
★トールボーイ単体と+SW、ブックシェルフ+SW、SWの設定とクロスオーバー周波数について
https://i.imgur.com/2mSTOVe.jpg
https://static.bhphotovideo.com/explora/sites/default/files/mainlivesound2.png
★トールボーイとブックシェルフどちらがいいか
トールボーイは広い部屋じゃないと低音がだぶつきやすいので、
低域の出るブックシェルフ(ウーファー径15cm以上)とSWで使った方が、個別に音量調整が可能で
壁との距離調整も容易なため比較的簡単にクリアな音が得られます。
一般的なトールボーイでは、映画のLFEを正確に再生するには低い周波数が出ないため
普通はSWを使います。SWを使わない音楽用2chシステムなら話は別ですが、広い部屋や大音量再生
する場合を除き、ブックシェルフとSWで組んだ方が設置性に優れ予算的にもメリットがあります。
またトールボーイ単体よりブックシェルフ+SWの方が低い周波数までしっかり出ます。
12畳以下の部屋ならトールボーイよりブックシェルフ+SWをおすすめします。
20畳以上で視聴距離が3m以上だと、低音が拡散して視聴位置では弱くなってしまうので
この場合はトールボーイをおすすめします。
フロントに使うブックシェルフのウーファー径は14cm以下でも問題は無いですがスケール感や迫力が落ちます。
またクロスオーバー周波数が高くなるため低域の定位がSWに左右されたり、声などもSWから
出力されたりします。なので80Hz以下までフラット(±3dB)再生できるスピーカーがおすすめです。
国内メーカーの低価格マルチchシリーズはフロントをトールボーイ、サラウンドをブックシェルフで設計してあります。
これらのブックシェルフは、壁掛け出来るように密閉化や軽量化、小型化してあり
さらに小口径ウーファーなので低音が出ません。よってフロントにはおすすめしません。
海外メーカーのマルチchシリーズなら低域の出るブックシェルフがあるので、そちらをおすすめします。 ■スピーカー・SWの再生周波数について(大雑把な説明)
スピーカーから出力される音は、低い周波数及び高い周波数になるほど小さな音量でしか再生できません。
高域周波数は人の耳で聞こえる範囲は、どのスピーカーもおおよそ問題無い音量で再生できますが、
低域周波数はスピーカーによって再生できる範囲がかなり異なります。
参考図
https://www.prosoundweb.com/images/uploads/QSCTschetterFigure1Final.jpg
低域周波数テストトーン(ヘッドホンなら20Hz台まで聴けます)
https://www.audiocheck.net/testtones_subwooferharmonicdistortion.php
例えばB&W 685 S2(16.5cm)の仕様は、52Hz〜22kHz(±3dB)、45Hz〜50kHz(-6dB)ですが、
これは52Hz〜22kHzの周波数範囲は±3dBの音量(音圧)差で再生でき
低域は45Hzで-6dB音量が下がる、高域は50kHzで-6dB音量が下がるという意味です。
https://www.soundandvision.com/%63ontent/bowers-wilkins-683-s2-speaker-system-test-bench
1dB(デシベル)ってどのくらいの音量差があるの!?
https://yugo-music.jp/article-1630.html
6dBの音量差
https://www.audiocheck.net/blindtests_level.php?lvl=6
しかしメーカーのスペック表に記載している再生周波数は、この(-XdB)を統一していません。
さらに(-XdB)を記載していない場合もあるので注意が必要です。
その場合その周波数の音が-3/-6/-10/-20dBなどどの音量で再生可能なのか分かりません。
Fostex GX100MA(10cm)の仕様、55Hz〜45kHz(-10dB)
https://www.fostex.jp/wp/wp-content/uploads/2014/08/gx100ma_f.jpg
これは60Hz〜(-6dB)、45Hz〜(-20dB)という感じで記載することもできます。
YAMAHA NS-B330(13cm)の仕様、55Hz〜45kHz(-10dB)、〜100kHz(-30dB)
Pioneer S-HM82-LR(12cm)の仕様、55Hz〜40kHz(JEITA)、45Hz〜40kHz(-20dB)
ONKYO D-77NE(30cm)の仕様、30Hz〜50kHz(dB表記なし)
https://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purespeaker/d77ne/img/tech08.jpg ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています