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25歳の羽生のタイトル評価
名人戦 前期は最後の踏ん張りで名人になった50歳米長から名人を初奪取した
米長はこのあと一度もタイトル戦への登場なし
今期は挑戦者が谷川より格下の森下で楽な初防衛となった
王座戦は48歳の森九段が挑戦者
7年ぶりのタイトル挑戦で、そしてこれが最後の挑戦となった
棋王戦は高橋九段34歳。過去8年間で2度目のタイトル戦で、これが最後のタイトル挑戦となった
王将戦は谷川浩司32歳。二人のタイトル戦は過去3年間で羽生の7勝1敗。
その他のタイトル戦はいずれも同年ないし年少の棋士が相手で、2年以上先にプロ入りした羽生に一日の長がある相手だった

このように勝ちやすいタイトル戦の連続も珍しい
今の20代の棋士なら羽生や、久保、渡辺を倒さなければタイトルホルダーになれなかった
羽生の20代のときだけが、打倒すべき巨木といえる40代棋士がいなかったのだ
大山が20代のときは、木村名人、塚田名人という巨木が存在した
中原が20代のときは、大山という巨木を倒さなければならなかった
谷川が20代のときは中原がその進路に立ち塞がった
しかも8歳しか違わない中学生棋士の羽生が谷川の後継者として出現してしまった
各時代を代表する棋士で、もっとも恵まれた20代だったのが羽生で、かつ、40代のときに、次の時代を代表する20代棋士の挑戦を受けずにすんだのも羽生ということになる
木村は大山の挑戦を受け、大山は中原の挑戦を受けた
谷川は40代より早い30代に羽生という次の時代を代表する20代棋士の挑戦をうけてしまった