1000勝を達成した棋士には特上棋士の証として特別将棋栄誉賞が贈られる
これまで9名しかいない
現代のほうが対局数が多いが、現役棋士で1000勝を達成した棋士は羽生、谷川、佐藤九段の3名しかいない
他の6名は、すべて大山との対局が多かった棋士ばかりだ
大山は特上棋士と一番多く対局した棋士で、なおかつ高い勝率を上げていたのだ
1000勝を達成したときの年齢、達成時の勝率は次のようになっている
 通算勝利数順
大山康晴1433勝 54歳(0.6873)
羽生善治1404勝 37歳(0.7283)
加藤一二1324勝 49歳(0.5984)
中原 誠1308勝 44歳(0.6784)
谷川浩司1293勝 40歳(0.6527)
内藤國男1132勝 60歳(0.5708)
米長邦雄1103勝 51歳(0.6045)
有吉道夫1088勝 65歳(0.5426)
佐藤康光1019勝 47歳(0.6257)

年間対局数が少なかった大山が1000勝を達成したのは54歳のとき
それでも、もっとも若い時期に達成できた羽生の次に達成時の勝率がよかった
また、大山と同時代の棋士で1000勝を達成した棋士は大山のみである

60歳時の通算勝率ランキング
大山康晴1027勝(0.657)
中原 誠1303勝(0.627)
升田幸三0544勝(0.591)
米長邦雄1103勝(0.580)
加藤一二1186勝(0.577)
内藤國男0997勝(0.574)
有吉道夫1088勝(0.571)

升田九段の勝率は米長より高いのに米長の半分に満たない勝利数だ
年間対局数が今のようであれば、大山の通算勝利数記録は羽生がどう背伸びしても追い付かない記録になっていた