0367名無し名人 (ワッチョイ 4202-h/iE)
2019/01/25(金) 14:39:22.07ID:5DIjkEjM02019/3/13
真田圭一
これが矢倉の未来だ!
「将棋の純文学」と言われ、基本戦法として古今にわたって親しまれてきた矢倉。
プロ間でもタイトル戦の重要局で数多くの名勝負を生み出してきたこの戦法が絶滅の危機に瀕しています。
まず、王道中の王道といわれた▲4六銀・3七桂型が△4五歩の復活によって消滅。追い打ちをかけるように左美濃急戦が登場して▲6六歩型の矢倉は減少の一途をたどりました。
先手の妥協案としての5手目▲7七銀には矢倉中飛車をはじめとする従来の急戦策が有効で、▲2六歩と先手が飛先不突き矢倉を放棄する形に対しても後手は十分戦えます。
先手は脇システムや矢倉藤井システムを持って対抗しますが、なんと▲7七銀型に対しても速攻で潰そうという新手法が登場しました。早めの△7四歩から△7三銀や△7三桂で、序盤早々先手陣に襲い掛かる戦法です。
かつては先手の利を最も発揮しやすい戦法と言われた矢倉ですが、これだけ後手に有力な作戦が生み出されては、もはや先手で矢倉を指す意味はなくなってしまったのでしょうか?
否。矢倉は終わっていません。
これまで定跡中の定跡とされてきた▲5六歩に代えて▲2六歩と先攻する形が出てきたのです。矢倉超急戦、新時代の幕開けです。
本書はこれらの歴史的な流れを概観しつつ、最新の矢倉の攻防にギリギリまで迫った真田圭一八段渾身の一冊。いま、先手の矢倉は何を目指して指せばいいのか?何が最も有力な構えなのか、本書を読めばわかります。
矢倉を諦めない。
本書が発するメーッセージをぜひ受け取ってください。