極端に先手が得意な棋士Aは、先手を取りたいので普段から大きめの時間で先手入札することになるだろう。
その相手に対して、先後どちらもそこそこ戦える棋士Bは、無理にその先手時間入札の競争はしないだろう。
つまり、棋士Bは、棋士Aと対局する際に大きめの時間希望で先手を希望することはあまりないはず。
何故なら、Bにとっては先後どちらでもいいのに、時間を大きく削られることは損でしかないから。
そうすると、棋士Aは、棋士Bとの大一番の勝負で先手希望の時間を小さめに入札しても、
時間をほぼ減らさずに先手が取ることが出来てしまう。
棋士によって先手の価値がかなり違う場合、こういう問題がおこる。