通常の1日制対局で勝ちまくる力が、谷川>渡辺なんですよねえ。
だからタイトル戦登場が谷川>渡辺になってますでしょ。
ここをどう評価するか、ですね。
ただタイトル戦に登場してからは、渡辺>谷川です。
同時代の誰とやっても、5番か7番やればまず勝ち越せるだろうというのが渡辺で
(特に2日制7番勝負だと安定しています、そこが素晴らしい)
誰相手でも負ける可能性が結構あったのが谷川でした。

ただ谷川はタイトル戦に出まくったこともあってか、確かに7種類のタイトル獲得経験があります。
叡王以外の7つどのタイトルでも、挑戦回数が複数回あるのではないですかね。
渡辺三冠は名人戦がようやく初登場、王位戦がまだということで通常の頑張りがもう少しほしいところ。

あとは谷川17世名人ってのは大きいですよ、名人5期ですから。
やっぱり伝統面で見てもシステム面で見ても別格のタイトルです。
「渡辺が名人1期取れば超える」てのもちょっと、甘いかなと。
名人0期ではお話にならないだけで、ようやく1期取れる、というだけなのでね。
まあ名人を3連覇4連覇くらいすればタイトル総数とあわせて越えた感じはしますけど。
藤井七段が挑戦してくるまでに羽生天彦両名に並ぶ名人3連覇くらいは欲しいところですね。

名人 谷川5期>渡辺0期
竜王 谷川4期<渡辺11期
王将 谷川4期=渡辺4期
王位 谷川6期>渡辺0期  2日制タイトル谷川19期>渡辺15期

棋聖 谷川4期>渡辺1期
棋王 谷川3期<渡辺8期
王座 谷川1期=渡辺1期  1日制タイトル谷川8期<渡辺10期

まあいい勝負だしそれぞれにケチもつけましたけど。
私は渡辺三冠の勝負強さのほうを買いたい。名人戦頑張ってほしいですね。