★研究 の分類
各棋士がおかれた事情によって研究の形は大きく異なる

羽生世代の研究
羽生を番勝負で倒すための武器を手に入れること
・藤井と丸山は特化戦法を保持してこういう形ならという狙い局面のストックを蓄えた
・森内は中盤で決め手を与えず受けを重視して羽生が疲れる二日目午後に勝負に出られるようにしたが
これは自分の体力的特性を生かしたやり方で順位戦に強いことを含め自分自身を知って行く研究
・康光は初期はごく普通の形からの変化をぶつけるやり方で後半は独自の路線へ
・郷田は羽生世代ではあるが対羽生に特化せず棋理の本道を探した

羽生の研究
他の棋士が次々と自分を倒すために独自の研究をぶつけてくるので
自分から研究をぶつけて行く研究をするだけの余裕は生まれなかった
相手の狙いや作戦が決まらないように対応するための広い研究が必要になった
だから独自の研究はないしストックを持つこともまずない
気になる作戦は思いついた翌日にすぐ指してしまったりする

渡辺の研究
一つ一つのタイトル戦まで数ヶ月程度の時間的余裕があった
羽生世代の一人一人に番勝負で勝ち越す必要があったために
各棋士の特徴の研究を時間をかけてするようになったし
勝ち越せれば2-3敗してもいいというリスクリターンを考慮したやり方を探すようになった
棋戦の多くを勝ちあがれず時間があるから作戦のストックを増やせた

藤井の研究
確実に羽生と同ルートの横綱相撲型

以上を踏まえて
研究 の中身の分類を考えてみた

特化作戦研究 対人研究 ストック量 対応力養成 自己分析からの長所伸ばし