ここまでのプレゼンテーションは前段階で本題はこのあとだ
個々の棋士の5年平均の調整レートで全盛期を確認してみた
それがこのランキング表だ
ピックアップした棋士だけのランキングなのでここにない棋士が欄外というわけではないが、全盛期の起点年齢の平均は31歳、中央のピーク年は33歳となっている
なかには起点年齢が35歳過ぎの棋士もいた
つまり、30代後半がピークの棋士もいるのだ
棋士の全盛期は20代でなく30代であると結論付けてよいのではないだろうか

したがって、このランキングの中で渡辺はもう少し上位になる可能性が残されている
また、二上が米長のすぐ下、羽生世代や谷川より上なのはタイトル獲得数の少なさからすると意外だが、大山の全盛期とピッタシ重なっていることから不思議でない
50代で20代の谷川と勝ち負けする実力からして当然と言えよう

大山には升田、中原には米長というライバルが存在したが、羽生には同格のライバルはいなかったこともこのランキングからわかる
藤井四冠も同様で最大のライバルが渡辺というのは物足りない
大山の5年レートの1996がどれほど傑出したレートなのかは藤井四冠と比較するとわかる
2000-2021の藤井の対局後平均レートは2103、30位の平均レートは1719なので1600+(2103-1719)=1984となり、大山の5年レートに届かない
大山は10年レートでも全盛期は1989なので、藤井の今の状態を10年間継続できた棋士が大山だとわかる

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