プロ棋士は60年前と今では棋士数が100人(70→170)増えている
母集団が同質というのは全棋士の平均年齢が同じということだが、厳密にいうと年齢構成比率が同質である必要がある
45歳以上の棋士の比率が20%と40%ではもはや同一の母集団とは言えない
実際に、プロ棋士の数が増えたため60年前とは母集団の変質が起きている
結論を先にいうと平均年齢の高齢化が進行したため平均的な棋士のレベルダウンが起こった
ざっくばらんにいうと、60年前は日本で35番目に強い棋士が1500だったのが、今は105番目に強い棋士が1500になっている
60年前は5位の棋士と最下位の棋士とのレート差は470前後だったが今は651に開いている
昔だったらプロ棋士でいられなかった人が現役を続けている可能性が高い
母集団の変質はこうしたところに顕著になっている